リコールを受けて一時的に実機展示を取りやめた最新スマホ「Galaxy Note7」

韓国メディアである聯合ニュースは10日、Samsung Electronics(サムスン電子)が販売する最新スマートフォン(スマホ)「Galaxy Note7」について製造を一時中断すると報じました。

Galaxy Note 7はサムスン電子が販売するペン入力に対応した大型スマホで、世界各国で8月19日に発売しましたが、その後、一部個体に搭載されているバッテリーの不具合によって発火や発煙などの事故が相次ぎ、同社では9月に入ってからリコールを世界各国で実施していました。

しかし、現在までにリコール対象外やリコール済みの個体による事故も報告されており、事態を重く見たサムスン電子が製造の一時中断に踏み切ったと推測されます。

20160906_122514
台湾・台北市街地でのGalaxy Note7の巨大広告

日本においてもNTTドコモやau向けと見られる製品が認証機関などを通過しており、今後、Galaxy Note7が投入されるとの予測があるだけに日本市場での発売やその時期についても影響がありそうです。

日本市場においては今年5月に発売された「Galaxy S7 edge」の販売が好調で、サムスン電子のさらなるシェア向上をめざせる状況であったため、今回の一連の騒動は相当大きな影響を与えるものと考えられます。

20160906_151436
店頭から姿を消したGalaxy Note7

筆者はリコール開始直後の9月上旬に台湾・台北市を訪れましたが、すでに爆発問題が顕著化した後だったため、フラグシップモデルであるはずのGalaxy Note7が店頭から姿を消すある意味珍しい光景を目の当たりにしました。

日本市場においても投入をめざしているであろうGalaxy Note7ですが、世界各地での事故で日本の消費者の信頼が落ちることは免れず、取り扱うであろう日本の通信事業者が慎重になるのも当然の判断だと考えられます。

サムスン電子には、一刻も早いGalaxy Note7のバッテリー問題の解決を求めるとともに、日本市場においても安全性を確保した良い製品を投入していただきたいと願っています。

記事執筆:雪華


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ