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防犯や害獣対策、不法投棄への監視などに役立つジーアイサプライのSIMフリーカメラを紹介!

千葉・幕張メッセにて2016年10月26〜28日の3日間に渡ってリードエグジビジョンジャパンが主催する法人向けを中心としたIT関連の総合展示会「2016 Japan IT week 秋」(8つの展示会「クラウドコンピューティングエキスポ 秋」および「情報セキュリティエキスポ 秋」、「Web&デジタルマーケティングエキスポ 秋」、「モバイル活用展 秋」、「データセンター展 秋」、「ビッグデータ活用展 秋」、「通販ソリューション展 秋」、「IoT/M2M展 秋」からなる)が開催されました。

本記事ではIoT/M2M展エリアにて位置情報・通信・画像関連のソリューションやGPSロガーなどを開発、販売している企業であるジーアイサプライ(GISupply)のブースにて展示されていた防犯や害獣対策などに活用できる3G(W-CDMA方式)に対応したSIMフリーの赤外線センサー付きカメラ「TREL 3G-R」を紹介します。

・乾電池で動作OKな3Gネットワークカメラ「TREL 3G-R」
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ジーアイサプライ製3G監視カメラ「TREL 3G-R」

TREL 3G-Rはジーアイサプライから発売中の屋外設置対応のWeb監視カメラです。モバイルネットワーク対応による撮影した写真のメールでの送信が可能で、単三乾電池のみでの動作(外部電源にも対応)による完全なスタンドアロン(電池の容量や撮影、データ通信の頻度にもよるものの数日から1週間程度の駆動)運用を実現していることが特徴となっています。

価格は税込46,820円(本体のみ)、および税込50,112円(本体+ジーアイサプライ提供の専用データ通信プランの事務手数料含む)。

本機はSIMフリー端末でもあり、3Gネットワークに対応(W-CDMAのみ、対応周波数は800MHzおよび2100MHz)しています。同社提供の本機専用のデータ通信プランも用意されていますが、ユーザー自身でSIMカードを用意して利用することもできます。

モバイルネットワーク回線を利用して、あらかじめ設定したアドレスへ撮影した写真を添付したメールを送ることができます。また、離れた場所からでも決められた特定の単語をSMSで本機へ送信することで、簡単な設定の変更やリアルタイム撮影(SMSを受信した瞬間に撮影を行うなど)ができます。

本体サイズは幅約14cm×高さ約9cm(アンテナ含まず)×厚さ約6cmで本体重量は350g。撮影できる写真のサイズは1200・800・500・300万画素でIR夜間撮影(不可視光)対応。動体検知の赤外線センサーによる撮影や決められた時間や1時間おき、といったスケジュール撮影が可能。写真の撮影は最大3枚までの連写が設定可能です。

なお、撮影した写真の最大サイズは4032×3024ドットとなりますが、本機からメールで送られてくる画像は最大で800×600ドットの大きさとなります。動画撮影にも対応していますが、音声録画および動画のデータ送信は非対応で、動画は5~60秒の動画撮影のみの対応になります。

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「TREL 3G-R」の内側

内側には2.0インチのLCDモニターとカーソルキーなどの操作用パネル、セットアップ用スイッチに乾電池を装着するためのバッテリースペースとSDカードスロット(32GBまでのSDHCカードに対応)およびminiSIMカード(2FF、標準サイズSIM)スロットが配置されています。

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SIMカードスロット(写真=左側)と本体底面のカメラネジと外部電源入力端子(写真=右側)

動作可能温度は-20°~60°、動作湿度は5%~90%と屋外設置での利用を想定しているだけあり、非常にタフなつくりとなっています。

本機の動作設定は本体を直接操作する以外にも、PCおよびAndroidアプリから設定可能となっています。

主な利用例としては狩猟区域に設置しての害獣監視や獣の罠の前へ設置して害獣が罠にかかった時に知らせるといった使い方ができます。(本機を販売するジーアイサプライは北海道最高峰の旭岳で有名な、北海道上川郡東川町にある企業で、現地のハンターの狩猟活動をより効果的なものとするために扱われ始めているそうです)

その他にも屋外に保管、置いておくことの多い建設資材や重機の監視。その他、無人になる施設へ設置しての状況モニターといった活用法も提示されていました。

・鳥獣被害対策システム「TRELink」
ジーアイサプライではTREL 3-Gなどの屋外向け監視カメラを利用した猟友会や農家向けの鳥獣被害対策システムの「TRELink」(トレリンク)と呼ばれるソリューションを提供しています。

これは農地へ設置したTREL 3G-Rなどの監視カメラから鳥獣被害が発生した状況などの画像やアラートなどをTRELinkのサーバーへ一度集約し、猟友会メンバーがもつスマートフォン(スマホ)やタブレットへ一斉送信して、狩猟活動へ役立てる、というものです。

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展示されていた「TRELink」のデモンストレーション

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TRELinkの解説が書かれていた展示パネル

猟友会向けの狩猟用途へ役立てるシステムとして提供されているTREL 3G-RやTRELinkですが、活用次第ではIoT機器として様々なシーンでの活躍が期待できると思います。

また、TREL 3G-Rは「SORACOM認定デバイス」のIoT機器として登録されており、写真送信の回数が少ない(あるいは送信するタイミングが通信量の安価な時間帯に設定したとき)場合などの従量課金通信プランを活用すれば維持費をさらに抑えることができます。

TREL 3G-RやTRELinkについてはジーアイサプライのホームページにて詳細が確認できますので、気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

また、現在TREL 3G-Rの更なる上位モデルとして更に長時間の動画の撮影に対応した「TREL 3G-H」が準備中とのことです。全国の農家や猟友会の皆様要チェックの逸品になるかもしれませんよ!

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モック展示されていた上位モデルの「TREL 3G-H」(開発中)


記事執筆:河童丸


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