MARVERA KYF35は開いたときに現れるダイヤルキーなどのキー操作で利用するいわゆる「ガラケー」タイプの折りたたみ型フィーチャーフォンです。カラーバリエーションはダークネイビーおよびワインレッド、パールシルバーの3色が用意されています。


閉じた時の前面にはサブディスプレイがあり、外装の素材としてはすりガラスのような質感になっているため、サブディスプレイは浮かび上がるように表示されます。また、おサイフケータイ（FeliCa）にも対応しており、FeliCa用のアンテナもこちら側に用意されています。


閉じた状態の裏面には、ヒンジ寄りにアウトカメラや赤外線受光部などが配置されています。カメラ画素は従来モデルの約808万画素から約1300万画素にアップしました。

また裏面の塗装・質感は前面と違い、マットになっており、見る角度によってはパール粒子の反射でかなりキラキラと輝きもするため、プラスチックの安っぽさは感じず、手に持った際の汚れも目立ちづらくなっています。

電池パックは1700mAhバッテリーで取外可能。防水（IPX5およびIPX8）および防塵（IP5X）、耐衝撃（MIL-STD-810G Method516.7:Shock-ProcedureⅣ準拠）のほか、赤外線機能やFM・AMラジオ、ワンセグ、LINE、緊急速報メール、Wi-Fiテザリングに対応しています。閉じた状態のサイズは約51×113×17.2mm、質量は約139g。


開いてみると、特にキー配置は従来のauフィーチャーフォンと同一のキー配置になっているため、機種変更でMARVERA KYF35を購入した場合でも戸惑うことなく利用できるでしょう。

キーの最下段にはショートカットしてよく電話する相手やよく使う機能をすぐに呼び出せるファンクションキーが3つ用意されています。各キーのクリック感はかなりしっかりしており、文字入力もスムーズに行える印象でした。

さらにディスプレイ側には通話用のスピーカー穴がない、京セラ製の携帯電話ではおなじみの画面全体がスピーカーの役目を果たす「スマートソニックレシーバー」となっています。ディスプレイは約3.4インチFWVGA TFT液晶を搭載。



本体正面、向かって右側にはマナー／シャッターキーが配置されています。本体を閉じた状態でもキーの長押しでマナーモードへ切り替えが行えるのもフィーチャーフォンらしい操作方法と言えるでしょう。一方、反対側の向かって左側にはストラップホールも用意されています。


本体下部には充電用のmicroUSB端子があります。2011年冬モデル以降のau向けフィーチャーフォンでは充電端子がmicroUSB端子になっている機種がほとんどですが、それ以前の機種から機種変更を行う場合には充電器の買い替えが必要になるため注意が必要です。

その他の仕様では連続通話時間は約670分、連続待受時間は約590時間、電池持ち時間は約140分、チップセットはQulacomm製1.1GHzクアッドコアCPU「Snapdragon 210（MSM8909）」、1GB内蔵メモリー（RAM）、8GB内蔵ストレージ、microSDHCカード（最大32GBまで）、IEEE802.11b／g／n準拠の無線LAN（Wi-Fi）、Bluetooth 4.1、位置情報取得（A-GPS）など。

京セラ製のフィーチャーフォンとしてすでに4G LTEに対応した「GRATINA」がありますが、MARVERAも3Gケータイでは人気の高かったシリーズです。

今回、4G LTEへの対応を果たし、カメラ画素数アップやFMラジオへの対応など、GRATINA以上の機能アップも盛り込まれているため、フィーチャーフォンの高機能機種を求めている人には最良の買い替え先でしょう。





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