トーンモバイルが特殊詐欺対策を盛り込むアップデートを10月3日以降順次追加!

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)グループとフリービットによる合弁会社であるトーンモバイルは15日、同社がNTTドコモから回線を借り入れて仮想移動体通信事業者(MVNO)として提供している携帯電話サービス「TONEモバイル」においてスマートフォン(スマホ)「TONE m17」(富士通コネクテッドテクノロジーズ製)にシニア世代へ向けた大幅アップデートを2017年10月3日(火)より順次行っていくことを発表した。

これまでTONEモバイルは子ども向けサービス強化の1つとして22時以降はスマホに利用制限をかけるなど、独自のサービスを行っている。今回は、シニア世代が抱えるスマホに対する不安を解消するための施策を盛り込んだ新サービスを紹介していく。

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シニア世代が抱える不安要素、シニア世代を狙う脅威としてTONEモバイルでは「特殊詐欺」問題を取り上げた。いわゆる「オレオレ詐欺」や「架空請求詐欺」、「金融商品取引名目の詐欺」と言った犯罪だ。

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こうした犯罪をテクノロジーで未然に防ぐべく、TONEモバイル宣言として「シニアの特殊詐欺問題を撲滅します」とスローガンを掲げた。

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その1つの取り組みが電話(音声通話)を使った特殊詐欺対策だ。この取り組みは「自分は大丈夫」といった思い込みからサービス未加入であるケースも多いため、TONEモバイルは全ユーザーに対して無料で提供する。

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電話による特殊詐欺対策の仕組みは、警視庁や全国28都道府県の警察本部や迷惑フィルタサービスが持つ電話番号のデータベースを元に危険な電話番号からの着信時にその旨を通知する。

このデータベースは毎日更新されるが、更新までのタイムラグでフィルタリングから漏れてしまう電話番号もある。

そこで、TONEモバイルは独自のAI(人工知能)で同じ電話番号からの頻繁に着信があった場合など、特殊なケースを学習し着信時に通知を行う。

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詐欺の危険性が高い場合、着信時にその旨メッセージを表示する。この状態で「応答」を押した場合、再度通知することで注意喚起をする。これは誤操作で応答してしまわないようにする対策でもある。

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いたずら電話やしつこい営業の可能性があると判断された電話番号からの着信は「注意する必要のある着信」表示がなされる。

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電話番号に登録されている事業者などからの着信の場合は、その旨が表示されるので知らない電話番号でも確認してから応答することが可能だ。

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特殊詐欺の中にはインターネット経由でトラブルに巻き込まれるケースもある。いわゆる危険なWebサイトだ。これに対して、WebフィルタリングとTONEモバイルがカスタマイズを行った専用Webブラウザーも無料で提供する。

こちらも外部のブラックリストとトーンモバイルのあんしんAIによって、危険なWebサイトをブロックする。フィルタリングアプリで危険なWebサイトのブロックを行う場合、対応しないWebブラウザーがあったり、Webブラウザーのバージョンアップで使えなくなったりすることがあるため、サービスとしては万全とは言いがたい。

そこで、サービスと自社で管理できる専用Webブラウザーを組み合わせることで、フィルタリング機能をあんしん・安全に運用できるというわけだ。

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仕組みとしては「TONEあんしんGateway」を経て、危険とみなされたWebサイトはブロックされるといったようになっている。何も知らずに広告やリンクをタップしてしまっても脅威を未然に防ぐことができる。

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ここまではシニア世代のスマホの使い方についてだが、シニア世代およびその家族が不安に感じるのは、健康に関するものもある。これに対して、TONEモバイルは万が一に備えて家族が行動を見守ることができる「ゆるやか見守りモード」を搭載する。

この機能は、子ども向けの「ティーン見守りモード」ほど、行動やスマホの利用制限はない。位置情報による監視は、プライバシーを守るためある程度の位置は分かるが詳細にどこに居るのかは表示されないよう配慮している。一方で、歩数や行動のサマリーを確認できるため健康状態を見守ることを可能としている。

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さらに、NFCによる「お知らせシール」を活用したサービスも提供する。お知らせシールにTONE m17をかざすことで特定の連絡先に連絡したり、面倒なアプリ起動をかざすだけで行えたりするなど、スマホの面倒な操作をテクノロジーでフォローする。

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スマホ初心者には難しいホーム画面や主に使用するメールアプリなどの初期設定を紙の書類上で行う「らくらく初期設定」も提供する。この機能は親と子どもがスマホを使うための契約書として提供しているサービスのシニア向けの機能だ。

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紙に記載された設問にチェックを入れた、それをカメラで撮影することでスマホの設定として反映される。画像解析はTONEモバイルのクラウドで行われる。例えば、らくらく初期設定の書類上の項目変更などがあってもアプリ側に負担を掛けることなく対応可能としている。

【トーンモバイル 代表取締役社長の石田宏樹氏によるプレゼンテーションを動画で紹介】

動画リンク:https://youtu.be/mCLLljd7AE4


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最後にTONEモバイルでは、家族の中心には常に“ママ”がいるとして、スマホの買い方や使い方を今後も価格とテクノロジーでサポートしていくとした。

記事執筆:mi2_303


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