docomoが国内最速の下り最大988Mbpsをスタート!CA組み合わせも紹介

NTTドコモは16日、今夏に発売・開始する新製品や新サービスを披露する「2018夏 新サービス・新商品発表会」を都内で開催し、新たに「2018年夏モデル」として10機種のAndroidスマートフォン(スマホ)と1機種のAndroidタブレットなどを発表しました。

またこれらの2018年夏モデルのうちの最も早く投入される「Galaxy S9 SC-02K」および「Galaxy S9+ SC-03K」の発売に合わせて2018年5月18日(金)より高速データ通信サービス「PREMIUM 4G」において国内最速となる下り最大988Mbpsを提供します。

対応機種はGalaxy S9 SC-02KおよびGalaxy S9+ SC-03Kのほか、「Xperia XZ2 Premium SO-04K」および「Xperia XZ2 SO-03K」、「AQUOS R2 SH-03K」、「HUAWEI P20 Pro HW-01K」の6機種で、256QAMと4x4 MIMO、3つの周波数帯を束ねたキャリアアグリゲーション(3CA)によって実現します。

サービス開始当初の提供エリアは東名阪の主要駅や東京ディズニーリゾート、ユニバーサルスタジオなど。また同社では初の5波のCA(5CA)も対応し、東名阪では下り最大794Mbps、全国では下り最大744Mbpsに対応。対応機種は同じ6機種。また64QAMを導入して高速化する上り最大75Mbpsについても上記6機種に「Xperia XZ2 Compact SO-05K」を加えた7機種が対応。

02

NTTドコモでは現在、PREMIUM 4Gにて理論値で下り最大788Mbpsおよび上り最大50Mbpsのサービスを提供していますが、これはTD-LTE方式の3.5GHz帯(Band 42)で256QAMや4×4 MIMOを導入した2波(最大294Mbps×2)、そしてFDD-LTE方式の1.7GHz帯(Band 3)で256QAMを導入した1波(最大200Mbps)を合わせた3CAで実現しています。

これに対し、下り最大988Mbpsはこの1.7GHz帯の1波についても4×4 MIMOを導入して最大400Mbpsにすることで、294+294+400Mbps=988Mbpsとなり、1.7GHz帯を利用するため、エリアは東名阪のみとなります。

さらに3.5GHz帯×2+1.7GHz帯+2.1GHz帯(Band 1)の4波のCA(4CC CA)、3.5GHz帯×2+1.7GHz帯+2.1GHz帯+800MHz帯(Band 19)の5CAも導入されます。なお、2018年5月時点で同社の下りにおけるCAの組み合わせは以下の23パターンとなります。

02
下り約1Gbpsとなる988Mbpsの組み合わせ


【NTTドコモの利用バンドと対応周波数帯】
通信方式バンド周波数帯
FDD-LTE方式Band 12.1GHz帯
Band 31.7GHz帯(東名阪のみ)
Band 19800MHz帯
Band 211.5GHz帯
Band 28700MHz帯
TD-LTE方式Band 423.5GHz帯


【NTTドコモの2018年夏時点における受信時CA組み合わせ】
No.CA組み合わせ下り最大速度(理論値)
1Band 1+Band 3最大550Mbps
2Band 1+Band 19最大300Mbps
3Band 1+Band 21最大300Mbps
4Band 3+Band 19最大550Mbps
5Band 19+Band 21最大300Mbps
6Band 1+Band 21+Band 19最大450Mbps
7Band 1+Band 3+Band 19最大700Mbps
8Band 1+Band 42+Band 42最大738Mbps
9Band 3+Band 42+Band 42最大988Mbps
10Band 19+Band 42+42最大738Mbps
11Band 21+Band 42+Band 42最大738Mbps
12Band 1+Band 19+Band 42+Band 42最大888Mbps
13Band 1+Band 21+Band 42+Band 42最大888Mbps
14Band 1+Band 3+Band 42+Band 42最大938Mbps
15Band 3+Band 19+Band 42+Band 42最大938Mbps
16Band 19+Band 21+Band 42+Band 42最大888Mbps
17Band 1+Band 19+Band 21+Band 42+Band 42最大744Mbps
18Band 1+Band 3+Band 19+Band 42+Band 42最大794Mbps
19Band 1+Band 28最大250Mbps
20Band 3+Band 28最大500Mbps
21Band 21+Band 28最大250Mbps
22Band 1+Band 3+Band 28最大650Mbps
23Band 1+Band 21+Band 28最大400Mbps

さらに上りについては多値変調方式を現在の16QAMから64QAMにすることで約1.5倍のデータ量となる最大75Mbpsにするとのことで、2018年度以降には恐らくauが導入したように上りにもCAを導入したりするなどして100Mbps以上にする計画だということです。





記事執筆:memn0ck


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
報道発表資料 : 2018年夏 新商品11機種を開発・発売 | お知らせ | NTTドコモ
PREMIUM 4G ~LTEは次のステージへ~ | エリア | NTTドコモ