クラウドと連携して雑談も可能となったコミュニケーション・ロボットATOMが10月1日販売開始

講談社は9月10日、パートワーク「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」最終号の発売に先立って、ATOM完成披露&「完成版」発売記者発表会を開催した。

70号で完成したコミュニケーション・ロボットATOMが、10月1日からVAIOが組み立てた完成版として家電量販店、百貨店のロボット売り場、講談社ONLINE STOREなどで発売となる。

今回は昨年3月に紹介したコミュニケーション・ロボットATOM(以下、ATOM)について新機能を含め改めて紹介したいと思う。

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ATOMに関わる5社の役割は、手塚プロダクションがキャラクターの監修および、手塚治虫氏のエピソードなどを提供。VAIOはメインボードの製造および、完成版のATOMを安曇野の工場で丁寧に組み立てを行うという。
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NTTドコモ(以下、ドコモ)はクラウドAIとして数多くのインターネットコンテンツへの繋ぎ込み、そして会話を楽しくする思い出エンジンの開発を行い、今後も様々なビジネスの可能性を発展させていく。
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富士ソフトはATOMの設計を行い、フロントAIの開発を行った。講談社は50を超えるエンターテイメント・コンテンツの実装を行っている。
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ATOMが搭載する2枚のCPUボードの1枚にRaspberry財団の「Raspberry Pi B3」を使用する。


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ドコモが手がける自然会話プラットフォームは、ドコモのスマートフォンに搭載されている「しゃべってコンシェル」、そして「my daiz」で蓄積した会話データをもとに開発したもの。


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ATOMでは、ナチュラルに会話できることを目指すため、会話の意図の解釈そして、ストーリー製のある対話の実現している。ストーリー製のある対話には、シナリオを作成しそれを実現するシナリオ対話エンジンがそれを担う。

ユーザーからの要望が多かった世間話に対応する雑談対話エンジンも新たに追加している。この機能は、シナリオから外れても会話を拾い、そのまま対話を続けるものなのだという。


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講談社からの要望で共同開発した思い出エンジンは、思い出をATOMに記憶させることで、会話の中で思い出を共有してじぶんだけのATOMに成長させることができる。

会話のシナリオは講談社が追加していき、ユーザーとの思い出エンジンの2つの要素でATOMが成長していくとしている。


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富士ソフトはロボットとしてのATOMについて説明を行った。ATOMは、自ら考えてコミュニケーションすることが特徴で、「あなたのことを知りたい」、「インターネットから情報を得たい」、「周囲の環境を認識したい」などさまざまなことを頭の中で考えていると説明。

その情報の手がかりを得るために、ATOMは自ら情報を発信して学習していく。また、インターネットで得た情報を提供して喜んで貰いたいという感情で動いているのだという。


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ATOMは講談社のクラウドと接続することで、沢山のコンテンツが増えていき、アシスタントとしての役割も果たす。


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将来的には、IoTデバイスとの連携や、インターネットから得た情報を接続するインターフェイスになるようになって欲しいと語った。


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講談社が提供するプランは、「ATOMベーシックプラン」(月額1,000円)と「ATOM安心ケアプラン」の2つのサービスを提供する。ATOMベーシックプランは、毎日情報更新、絵本やレシピなどの最新情報のアップデートを受けることができるクラウドサービスである。

ATOM安心ケアプランは、修理代金の割引が受けられる月額定額制サービスで、「ケアプラン75」が月額990円、「ケアプラン50」が月額1,690円である。落下や転倒、長時間使用による部品の摩耗に対応する。



動画リンク:https://youtu.be/dD2C0Nc4u3E



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ATOM専用のアプリを利用することで、クラウドと連携したオススメ情報などが、スマートフォンを介して確認することができる。ATOMとのチャットも楽しめるものとなっていた。

ATOMの購入者は年配の方が多いとのこと。一方で、子どもにも人気と言うことで、子どもがいる家庭にも広げていきたいという。絵本や動画視聴、ラジオ体操など子ども向けコンテンツの拡充も力を入れていくようだ。

記事執筆:mi2_303




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