モトローラのエントリースマホ「moto g6 play」を写真&動画でレポート!




モトローラ・モビリティ・ジャパンは12日、都内にて「新製品発表会」を開催し、アスペクト比9:18の約5.7インチ・HD+(1440×720ドット)Max Visionディスプレイや4,000mAhの大容量バッテリーを搭載したエントリー向けスマートフォン(スマホ)「moto g6 play」(Motorola Mobilities製)を展示しました。

本機は日本国内向けのSIMフリースマホとして9月28日よりオンラインショップのAmazon.co.jp限定で発売が開始されており、実売価格が24,624円(税込)と安価な点が特徴です。同社のスマホは各シリーズごとにスタンダードな「無印」、大型な「Plus」、エントリー向けの「Play」の3つにカテゴライズされており、今回のモデルはエントリー向けモデルとなります。

発表会場に併設されたタッチ&トライコーナーにて実機に触れる機会がありましたので、写真や動画とともにご紹介します。

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本体カラーはファインゴールドとディープインディゴの2色


■必要な機能に割り切ったシステム構成
本機はエントリーモデルと言っても上位機種となる「moto g6」と筐体デザインはほぼ同じで、ディスプレイやカメラ、チップセットなどで差別化されています。具体的にはディスプレイがHD+(1440×720ドット)である点やカメラユニットが1基である点(moto g6は2基搭載したデュアルカメラ)、チップセットも安価なQualcomm製「Snapdragon 430」(オクタコア 1.4GHz/Adreno 505 450MHz)を採用しています。

また細かな点ではインカメラによる顔認証が省略されており、生体認証機能は背面に搭載された指紋認証センサーのみとなっているほか、ディスプレイガラスも高強度なゴリラガラスや撥水ナノコーティングといったmoto g6で採用された仕様が省略されています。

一方でデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)に対応するSIMカードスロットや上位機種よりも大容量となる4000mAhのバッテリーを搭載している点などはニーズをよく理解した仕様と言え、サブ端末として仮想移動体通信移動者(MVNO)サービスを活用したローコスト運用や、性能よりも汎用性と利用時間重視のユーザーに特化したモデルと言えるでしょう。

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HD+ながらも5.7インチのディスプレイは大きくて視認性が良い


■筐体やディスプレイは「今風」に
ディスプレイがアスペクト比18:9の超縦長タイプである点や、ディスプレイの角が丸く面取りされている「角丸」デザインである点に最近のスマホらしさを感じます。安価な端末でもこういった部分でトレンドに合わせてくるのは消費者心理的にも意外と重要です。

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細かな点だが「今」らしさを感じられる重要な部分


背面デザインも昨今のトレンドに合わせ光の加減で波打つような美しい輝きを放つグレア塗装が施してあります。こういった塗装は指紋が目立つのが欠点ですが、本機にはソフトタイプのクリアケースがはじめから同梱されており、サードパーティ製のケース探しに迷わずに済む点も嬉しいところです。

同じく同梱される充電器も15W TurboPower 対応充電器となっており、急ぎの際など数分の充電でも長時間駆動が可能としています。

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購入時にクリアケースが装着されて梱包されている(同梱数は1個)


上位機種であるmoto g6をはじめ、同社スマホシリーズはカメラ機能の充実ぶりも特徴の1つですが、本機では背面のアウトカメラは約1300万画素CMOS、正面のインカメラは約800万画素CMOSと性能を絞り、大きく割り切った仕様となっています。

カメラアプリも利用できる機能が上位機種と比較して少なく、ここはエントリーモデルとして多少の妥協が必要な部分でしょう。

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背面カメラ下部にあるモトローラのロゴ入り指紋認証センサーが所有者欲をそそる


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カメラ機能は必要最低限だが静止画のパノラマ撮影や動画のスロー撮影に対応している


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上部に3.5mmイヤホンジャックがある


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下部の外部接続端子はmicroUSB端子タイプ


OSにはAndroid 8.0(開発コード名:Oreo)を搭載。内蔵メモリー(RAM)は3GB、内蔵ストレージは32GB、外部ストレージとして128GBまでのmicroSDXCに対応しています。

LTEの対応バンドは1/3/5/7/8/18/19/26/28/38/40/41、Wi-FiはIEEE 802.11b/g/nに対応していますが対応バンドは2.4GHzのみ。Bluetoothは4.2に対応しています。端末外観や仕様については以下の動画からもご覧いただけます。


S-MAX:モトローラ「moto g6 play」ファーストインプレッション

動画リンク:https://youtu.be/UayxEqNA1Ng

■モトローラロゴが魅力的なお手頃スマホ
SIMフリースマホ市場でも常に存在感のある同社は、世界中の各リージョン毎に投入すべき製品を吟味し市場ニーズに合わせた販売戦略を展開していますが、本端末がAmazon.co.jp限定という点は安価なSIMフリースマホを欲する需要層をよく理解したチャネル戦略だと言えます。

端末性能も2台目需要やライトユース向けとしての構成に割り切ったもので、2万円台半ばという価格と合わせ大きな魅力を放っています。格安のSIMフリー大型スマホのマーケットではファーウェイやOPPOといった中国系メーカーが人気ですが、多くの機種が本機よりも実売価格が高く、価格を重視する層にとっては十分に検討に値する端末ではないでしょうか。

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MVNOサービスと共に使いたい1台だ




記事執筆:秋吉 健


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