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オンライン販売がついに再開された「Nexus One」

Googleが販売している「Nexus One」ですが、先日一般ユーザー向けのオンライン販売が終了してしまいました。
しかしこのたび、デベロッパー(開発者)向けにオンライン販売が再開されました。
Nexus Oneは、HTCが製造し、Googleが販売を行っているAndroidスマートフォンです。
スペックとしては、CPUにSnapdragon 1GHz、ディスプレイにWVGA(480×800ドット)のタッチパネル対応AMOLEDを搭載。OSはAndroid 2.1を搭載して発売されましたが、先日、Android 2.2(Froyo)へのアップデートが行われました。

発売開始最初はオンラインのみで販売を行っており、日本には直接発送してはもらえないにも関わらず、数多くの日本人ユーザーが開発向けなどの目的で購入していました。
しかし、先日一般向けの販売は実店舗ベースに切り替え、オンライン販売を終了することになりました。

オンライン販売終了直後から、従来から開発者向けとしてAndroid Dev Phone(ADP)が発売されていますが、Nexus OneもADPとして発売されるという話があり、今回ついに発売開始となった次第です。

Androidマーケットにデベロッパー登録(登録料$25が必要)を行わないと、ADPの購入は行えませんが、Nexus Oneも同様にデベロッパー登録が必要となりました。

筆者はAndroidアプリの開発を勉強している最中ですので、いい機会なのでこのたびデベロッパー登録を行い、販売ページを覗いてみました。

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販売ページを開いてみると、HTC Magic(NTTドコモHT-03Aのベース機)をベースとしているADP2と、Nexus Oneが表示されています。
初代Dev Phoneである、HTC DreamベースのADP1は購入できなくなっています。

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開発者向けNexus Oneは「Android Dev Phone 3」の名称は用いられていませんが、URLを見てみると、adp3の文字が。
これはやはり、事実上のADP3とみなされているのでしょうか。

価格は$529とのことなので、一般向けに販売されていた頃と変わらないようです。
一般向け販売の時も販売エリアに制限がありましたが、今回の開発者向け販売でもエリア制限があるようで、現時点ではカナダ、フランス、ドイツ、香港、イタリア、シンガポール、スペイン、英国、米国のみとなっています。
このため、日本に発送してもらうためには購入可能エリアから転送してもらう必要があるでしょう。

現在AMOLEDディスプレイの供給が追いついていないことから、HTC製の複数のAMOLEDディスプレイ採用機種がソニー製のTFT液晶ディスプレイに換装することが決まっています。
すでにソフトバンク「HTC Desire X06HT」はAMOLED版の販売予約を終了し、9月下旬からTFT液晶ディスプレイに換装した「HTC Desire X06HTII」に切り替わることが発表されています。

Nexus Oneの販売チャネル変更に伴い、Nexus Oneにもこの変更が適用されると思われていました(ちなみに、韓国向けNexus OneはTFT液晶ディスプレイになっているそうです)が、仕様を見てみると、今のところはAMOLEDディスプレイのままのようです。

ちなみに、仕様には搭載OSがAndroid 2.2と記載されていますが、出荷時はAndroid 2.1が搭載されているとのことで、到着後アップデートを行う形なのだとか。

SIMロックフリーで供給されますが、従来のADPのようにファームウェアのロックがかけられていないなどの変更はないらしく、基本的には一般向けと同じ仕様で供給されるようです。

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ADPの購入では送料が高く、$399の製品を購入しても実際は$500程度支払う必要があったのが一部では有名でしたが、現在購入できるエリア向けの送料を見ても、相変わらず高額となっています。

相変わらず購入のハードルが高い機種ですが、必要な方は検討されてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、Nexus Oneは日本の技術基準適合証明(技適)を取得してはいますが、本体もしくは電磁的表示で技適マークが掲示されていない(掲示できない)場合、各種電波を発射すると一部の例外を除いて電波法に抵触することとなります。
その点は十分にご注意いただければと思います。

記事執筆:Highmount


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