ZumoCastを利用するためにはアカウントの登録が必要となります。ネットワークドライブサービス「ZumoDrive」のアカウントを持っている人は、同じアカウントをZumoCastでも利用できます。また、ファイルを参照したいパソコンにZumoCastのアプリをインストールする必要があります。アプリはWindows PCとMacにそれぞれ対応したものが用意されています。アプリをインストールするとデフォルトでパソコンのドキュメント・写真・音楽・動画を公開する設定になりますが、あとで変更することも可能です。

【ZumoCastのPCアプリ。公開するフォルダを指定できる】

iPhone/iPadにもZumoCastアプリをインストールして、アカウントとパスワードを入力すれば準備完了。ZumoCastでファイルを公開しているパソコンの一覧が表示され、ファイルを参照することができます。

【自分のアカウントで公開しているパソコンが一覧表示される】

【パソコン内のファイルを一覧表示して内容を参照できる】

音楽についてはアルバム、アーティスト、曲ごとに分類して表示します。そのまま音楽の再生も可能で、iOS4では音楽を再生したままアプリを閉じてバックグラウンド動作させることもできます。なお現在のところ、曲名に日本語が入ると一覧に表示されないという不具合があります。早急に改善を期待したいところ。

【音楽はアルバムやアーティスト、曲名で選択可能】

【音楽を再生中。iOS4ではこのままバックグラウンド再生も可能】

パソコン内の動画もiPhone/iPadから再生することができます。再生時には、iPhone/iPadに適した形式に動画が自動的に変換されるため、長い動画も再生できます。

【パソコンに入っている動画ファイルもiPhone上で再生】

iPad版では大きな画面を生かして、ファイル一覧とファイル内容の同時表示や、アルバムの曲一覧を表示させながらの音楽再生に対応しています。なお現状では、OSの制限によりバックグラウンド再生はできません。

【iPad版アプリでは余裕のある大きな画面でファイルを閲覧できる】

なお、ZumoCastで公開したパソコンのファイルは、ZumoCastのWebサイト（http://www.zumocast.com/）からログインすることにより、Webブラウザでも参照・再生することができます。

【ZumoCastで公開したファイルはWebサイトからも参照できる】

ファイルを参照・再生する際は常にパソコンと通信をする仕組みになっているため、アップロードの手間がない反面、ファイルを参照する際はパソコンの電源が入っていて、かつインターネットに接続されている必要があります。そのため「いつでも」という訳にはいかないかもしれませんが、アイデア次第で面白い使い方ができるツールと言えそうです。