FOMAカードなしのXperiaでもポータブルWi-Fiとの用でどこでも使える!?

 ちょっと間が空いてしまいましたが、今回はXperiaとiモード端末の1回線併用についてのお話の番外編的な話です。

 Xperiaとiモード端末でFOMAカードを入れ替えながら使っていると、一つ気になるのが、無線LANスポット以外でiモード端末にFOMAカードを入れている時は、当然のことながらXperiaで通信できないという至極当たり前のことです。Xperiaに慣れてどこでも使いたくなってくると、その点がだんだん小さな不満に思えてきます。

 そこで、FOMAカードを入れない状態でXperiaで通信をするため、今回はドコモ回線を使ったモバイルルーター、バッファローの「ポータブルWi-Fi」との併用を試します。「だったら2回線契約にすれば良いじゃないか」との突っ込みを入れたくなる人もたくさんいるでしょうが、Xperiai以外にもパソコンやゲーム機などWi-Fi機器と通信を同時に共有できるので、2回線契約とはまた違ったモバイルルーターならではのメリットもあります。

 今回はFOMAカードなしのXperiaと「ポータブルWi-Fi」併用のメリット・デメリットを考えます。
●XperiaとポータブルWi-Fi併用のメリット

・FOMAカードなしでもどこでも通信が可能。
 FOMAカードなしでも、FOMAカードを入れている時とほとんど変わらないインターネット通信ができます。ですからiモード端末にFOMAカードを入れっぱなしにしていても、Xperiaでインターネット通信が可能になります。

・iモード端末との共有回線のパケット通信料を1,575円削減。
 iモード端末とXperiaの共有回線のパケット通信料ですが、iモード端末にFOMAカードを入れっぱなしにしておけば、iモード通信料の上限が4,410円なので、XperiaにFOMAカードを入れた時のパケット通信料上限5.985円よりもパケット通信料を1,575円削減できます。

 もちろん5,985円(現在はキャンペーン中に付き1年間4,410円)が余計にかかりますので、ポータブルWi-Fiを買った方が高くつくのは当然ですが、パソコンやゲーム機など多数のWi-Fi機器を持っている人はそれらと通信料を共有できるので、一概に高いとも言い切れません。たくさんWi-Fi機器を持っていて、パソコンなどでもたくさん通信する人にとっては、XperiaもポータブルWi-Fi経由の通信にしてしまうのは比較的経済的とも考えられます。

・無線LANの設定変更不要。
 家の無線LAN、Mzoneなど多くの無線LANスポットを利用している人は、その都度の設定変更が面倒です。しかし、ポータブルWi-Fi経由での通信ならば、家の無線LAN、Mzone、3G通信をシームレスに使うことができ、設定変更の手間がありません。地味に便利な点です。

●XperiaとポータブルWi-Fi併用のデメリット

・SPモードメールが使用できない。
 SPモードが開始される前までなら、Wi-Fi通信でできることと3G通信でできることに差がないので、さしたる問題はなかったのですが、SPモード開始後の今となっては、SPモードメールは3G通信でないと使用できないことが大きな問題となります。FOMAカードなしではSPモードメールソフト自体の起動もできないので、SPモードメールを常時使いたい人にはオススメできません。

・ポータブルWi-Fiのバッテリ切れを気にする必要がある。
 Xperia以外にもポータブルWi-Fiのバッテリ切れを気にする必要があります。ポータブルWi-Fiはかなりバッテリが持つ方なので、半日くらいの外出なら特に問題はないですが、それ以上になると、バッテリ切れに注意が必要です。特にIMoNiなどを使っていて定期的に通信する場合は注意しないといけません。

・ポータブルWi-Fiを家や外に忘れるリスクがある。
 違う機器を持ち歩くわけですので、当然こうしたリスクはあります。

●結論
 結論としてはパソコンやゲーム機などWi-Fi対応機器を多数持っており、SPモードメールを一切使わず、ネット端末としてXperiaを考えている人で、長時間の外出をしない人ならXperiaとポータブルWi-Fiの併用は結構オススメです。SPモードメールを使う人でも、iモード端末にFOMAカードを入れている時間帯にXperiaでネット接続したい時、補完的に使うのは結構便利です。

 パソコン用にデータ端末を買おうというXperiaユーザーの方は、パソコンにしか接続できないUSB端末にするよりも、ポータブルWi-Fiのようなモバイルルーターを買った方が小回りが利いて良いのではないかと思います。以上のようなメリット・デメリットを踏まえた上で併用を検討してみてはいかがでしょうか。

 なお、ポータブルWi-Fiの細かい使い勝手については後日また書く機会を持ちたいと思います。

 次回はb-mobile SIMを使ってのコスト削減の方法をご紹介します。


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