三菱電機製のD800iDS以来のダブルスクリーンケータイがやってくる!?

10/5より幕張メッセにて開催されている「CEATEC JAPAN 2010」の富士通ブースにて、2つのタッチパネルを備える携帯電話の試作品が参考出展されていたので紹介する。
富士通ブースのダブルタッチパネルケータイが展示されているコーナー CEATEC JAPAN 2010
富士通ブースの展示コーナーでは終始多くの来場者の注目を集めていた。

今回展示されていた端末の特徴は見てすぐにわかるとおり、テンキー部分もタッチパネルディスプレイを採用しているところだ。上下2つのタッチパネルで操作することが可能なため、一般的な携帯電話に搭載されているテンキーや方向キーなどは非搭載となっている。

02
上下どちらの画面もタッチパネルとなっている。

下側のディスプレイ下部には、CLR(戻る)キーと終話キー(電源のOn/Offキー)が搭載されている。各種機能は画面をタッチすることで表示されるメニューから選択する。2つのタッチパネルによる直感的な操作が可能。

上下の画面表示は連動しており、2つの画面で連続した表示が可能。アドレス帳、Webブラウザ、メール画面、Twitterのタイムラインなど、より多くの情報を一度に表示させることができる。

06
アドレス帳を表示した状態。

縦長で表示することで一度に多くの人のサムネイルが表示できる。さらに、"両方のディスプレイ部が回転する"「スイング横モーション」も特徴だ。

03
上部ディスプレイを回転させたところ。

ここまでの変形はこれまでの富士通の音声端末でも見られる状態だ。

01

さらに下側のディスプレイも回転する。もちろんこの状態でも上下の2画面は連動しており、このまま折りたたむこともできる。回転方向は右側のみとなっており、左側への回転はできない。

05

上部ディスプレイの背面は、カメラユニットと充電状態などを知らせるLEDが搭載されている。右側の赤いパネルが回転する際の軸になっている。

携帯電話ではあまり目にする事のない∞を模した"富士通のシンボルマーク"が付けられているが、説明員によると「今回は参考出品のため特にキャリアのロゴは付けず、その代わりに当社のシンボルマークを採用した」とのことで、今後このシンボルマークを使った機種のラインナップを展開する訳ではないようだ。

2つの画面を使った操作性やユーザーインターフェースはユニークなものではあるが、画像だけではなかなか伝わり難いので動画を参考にして欲しい。


富士通製「大画面ダブルタッチパネルケータイ」ハードウェア編



富士通製「大画面ダブルタッチパネルケータイ」ソフトウェア編

ソフトウェアはS?ymbian OS上で起動している。最近ではAndroidやWindows Mobileなどを搭載したスマートフォンが数多く開発・発売され注目を集めているが「要望があれば他のOSに実装することは可能」(説明員)とのこと。

富士通製としては、一昨年に開催された「CEATEC JAPAN 2008」で、上下が分離する"セパレートケータイ"を参考出展し、その翌年にドコモから「F-04B」として発売された。このダブルタッチパネルケータイも近いうち製品化されるよう期待したいところだ。

記事執筆:河童丸


最先端IT・エレクトロニクス展 CEATEC JAPAN 2010

関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
CEATEC JAPAN 2010
三菱電機D800iDS製品ページ
富士通F-04B製品ページ