タッチパネルならではの操作性の良さ!

複数の音源やシーケンサーがパックとなった統合環境ソフトは便利だが、一つの機能に特化したアプリの使い勝手にはかなわない。

今回紹介するDM1は、専用機の使い勝手と奥の深さが感じられる使えるドラムマシンアプリとなっている。

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パターンの打ち込みは、ステップ入力とドラムパッドを利用したリアルタイムの2種類。ステップ入力の場合、ダブルタップでアクセント付きのノートを入力出来る。


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ステップ入力は、iPadのタッチパネルに最適化されていて使い勝手が良い。左に表示されているインスト名をタップするとソロ、ダブルタップでミュートとなる。ダブルタップではなくタップしてミュートという使い方をしたい場合は、一旦全部のインストをソロにしてから目的のインストのソロを外すようにする。


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パッド画面には、9個のドラムパッドが用意されている。リアルタイムで打ち込みが出来るが、細かいタイミングでは打ち込めずに16分音符単位にクオンタイズされる。パッドそれぞれは、パターン再生中でも音を出すことが出来るので、アドリブで色々追加できて面白い。左にあるREPEATは、KorgのEMXなどにあるリボンコントローラーの様な効果を得ることが出来る。コントローラー部分をタッチしながら、インストを触ると発音のタイミングでリピート再生となる。マルチタッチに対応しているので、複数のインストの音を出すことも可能だ。


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画面上部のPATTERN1と表示されている部分をタップすると、パターン切り替えのパネルが表示される。ここでパターンを切り替えるわけだが、画面下のSYNCをオンにすると、パターン終了後に切り替わるようになる。この機能はソングを組まずにリアルタイムにパターン切り替えを行う場合に重宝する。
SYNCがオフの場合は、リアルタイムでパターンが切り替わるので、複数のパターンを切り替えながらのプレイも可能となっている。


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ミキサー画面は、レベルやピッチ、レングスを個別に調整できる。この画面でも打ち込みが可能な点が面白い。


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Ver1.0.1では定番のTR-909などが追加となり、合計29種類のドラムキットがプリセットされている。CASIOのRZ-1なども是非欲しいところだ。


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ドラムキットはインストごとに別のドラムキットの音色に組み替える事が可能だが、同系列音色が入れ替わるだけで細かい設定が出来ないのが残念だ。


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エフェクターは音色変化系と、ディレイが用意されていて、2系統アサインできる。操作は、リアルタイムでの調整に向いているX-Yコントローラー方式となっている。OVERDRIVEは、単なる歪み系だけではなく、Y軸がビットクラッシャーとなっている。


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ソング画面は、パターンをタイムラインにドラッグしてソングを組み立てていく分かりやすいUIとなっている。画面上部のSWINGスライダーでノリを変化させることができる。意外とこのSWINGの具合が良くてなかなか気に入っている。マイナス方向への設定も欲しい。

DM1は、単なるドラムマシンと思うかも知れないが、フル画面のステップ入力による打ち込みが簡単な点と、リアルタイム要素が随所に盛り込まれているので、楽しく遊べる。

他の機器との同期、自由なインストの組み替え、パンの設定、ミキサー上にコンプが追加されると文句なしの一台になりそうだ。
特に他のiOSデバイスどの同期やcore MIDIなどに是非対応して欲しい。


記事執筆:mi2_303


[Image] QRコードアプリ名:DM1 - The Drum Machine
価格:¥500
カテゴリ:ミュージック
開発者:Fingerlab SARL
バージョン:1.0.1
App Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id431573951?mt=8

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