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iPhone 4Sを予約してみた! |
本日7日より、いよいよ「iPhone 4S」の店頭予約が開始されました。iPhone 4Sからは従来のソフトバンクモバイルに加えてauも取り扱いキャリアとなったことから、iPhoneの既存ユーザーや新規客の動向に注目が集まります。
今回は各キャリアからの正式な料金プランや予約手続きについての発表が遅れたため、予約そのものも混乱するという異例の事態となりました。
そのような中で筆者もiPhone 4Sを手に入れるべく予約合戦に参加してきましたので、そのレポートをお伝えします。
筆者はすでにソフトバンクモバイルでiPhone 4を契約していたため、そのままソフトバンクモバイルにてiPhone 4Sを予約することにしました。MNPでauへ移行するという選択肢もありましたが、手続きの煩雑さやau回線で使った場合のデメリット(最大通信速度が低い、通信中に着信すると通信が途切れる、など)を考慮しました。
向かったショップは横浜駅前にある某ソフトバンクモバイル直営ショップ。店舗の開店時間は10時でしたが、昨日の時点ではまだソフトバンクモバイルの予約開始時間などが公表されていなかったため、用心を期して店舗に到着したのは朝の7時45分。
というのも、昨年iPhone 4が発売された時「多分大丈夫だろう」と15時頃に店舗へ行ってみたところ、すでに店舗前には予約待ちの人が溢れかえり、予約システムのサーバがダウンするなどのトラブルもあって結局21時まで粘った末に予約出来ず、1ヶ月待ちとなった苦い記憶があったからです。

早朝の店舗前。通り過ぎていく人の視線が痛い。
誰かすでに待っているだろうかと思って行ってみたものの、なんと一番乗り。ぼうっと店舗前で佇んでいると、8時頃からぱらぱらと人が集まり始め、開店30分前の9時30分頃には約20人ほどの人が集まっていました。

皆さん早くも長期戦覚悟の様子。(お子様連れの方も居ますが…。)
そしていよいよ開店時間。同時に店舗スタッフから「予約開始時刻はまだ決まっておりません。もうしばらくお待ち下さい」とのアナウンスが。ある程度予想していたので、そのまま筆者を含むiPhone 4S予約組のお客は店舗の外で列を作ったまま待ちぼうけ状態に。
しかし、ここからが本当の戦いでした……。
1時間経ち、2時間経ち…待てど暮らせど予約開始のアナウンスは無し。かといって整理券が配られるでもなく、ただひたすらに待ち続ける人々。すでに並び始めてから4時間ほどが経過した12時頃になって、ようやくネット上で孫社長のiPhone 4S発売記者会見が行われるとの情報を得て、みんなiPhoneやiPadを取り出してUstreamなどに繋ぎ、孫社長の記者会見を視聴。そこで初めて予約開始が16時であるとの情報を得て愕然。
店舗スタッフの方に整理券などの配布はないのかと詰め寄るお客も出始めましたが、やはりそういった対応は一切無く、昼食も取れずにただ待つのみ。人間は極限状態になると自然と協力体制を取り始めるらしく、お客同士で声を掛け合いながら交代で昼食を摂りに行ったり、トイレ休憩を取ったりしました。この時点での予約待ちの人数は約30名に。
15時頃になると孫社長の発表内容を見たと思われる人々が予約待ちの列に加わり始め、予約待ちの列は一気に50名ほどに。筆者もトイレ休憩で列を離れた際、近くの家電量販店の携帯電話売り場の様子を見に行ってみたところ、そちらでは既にソフトバンクモバイルとau合わせて100名以上と思われる膨大な人の列が。

店舗を取り囲むようにして並んでいた列は長さが足りなくなり、ついに折り返して並ぶまでに。
そして予約待ち開始から8時間と15分後。ついに店舗スタッフによる案内が始まり、予約手続き開始!しかし例によって予約システムが早くもパンク寸前となり、1人目である筆者の手続きすらなかなか進まない状況に。
結局手続きが完了したのは30分後の16時30分。スタッフの方は「並んで下さっているお客様の分は必ずご予約させて頂きます」とは言っていたものの、昨年の例や今回の処理の遅さを考えるとかなり絶望的なようにも感じました。ちなみに、筆者が帰る段階では予約待ちの列は100名ほどに膨れ上がっていました。
この後、同じく横浜駅前にあるauショップへ足を運び予約者の状況を確認したところ、こちらは店舗が小さめだったからか、予約待ちの人数は30名ほどでした。また他の店舗や量販店も確認しましたが、やはりauで予約待ちしている人はソフトバンクモバイルで予約待ちしている人よりも人数が少なめでした。
前評判ではauでiPhone 4Sを予約したいという声が非常に多く上がっていましたが、その料金プランや通信回線のメリット・デメリットが明らかになったことで、auでの購入を控えようという流れがあったのかもしれません。
実際にソフトバンクモバイルのショップ前に並んでいた男性に話を伺ったところ、「auは端末代金が若干安いがランニングコストを考えるとソフトバンクの方がいい。MNPで1万円キャッシュバックがあっても2年使うと足が出る」と、やはり月額料金の高さを懸念しているようでした。

auショップの人の流れは比較的スムーズ。並んでいる人に伺ったところ、やはりau回線の安定性を高く評価している人が多かった。
今回のiPhone 4Sの予約で分かったことは、予約者の殺到によるシステムの遅延やサーバダウンは致し方無いとしても、予約手続きの方法や予約開始時間に関する発表が遅れ過ぎた感が否めません。
auにしてもソフトバンクモバイルにしても、予約開始日になってからの発表というのはあまりにも杜撰な対応と取られても仕方が無く、もう少し顧客のことを考えた発表や予約手続き方法を取るべきだったようにも思えます。
かくして筆者は8時間以上にも及ぶ耐久レースの末に無事予約を勝ち取りましたが、多くの人は予約まで至らずに終わったのではないでしょうか。
これだけの混乱と社会現象とも呼べる状況を作り出してしまうのも、全てはiPhoneという超大ヒット端末シリーズだからこそだとは思いますが、各キャリアの対応方法や販売施策に大きな課題を残したのも事実でしょう。
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・au by KDDI
・ソフトバンクモバイル
向かったショップは横浜駅前にある某ソフトバンクモバイル直営ショップ。店舗の開店時間は10時でしたが、昨日の時点ではまだソフトバンクモバイルの予約開始時間などが公表されていなかったため、用心を期して店舗に到着したのは朝の7時45分。
というのも、昨年iPhone 4が発売された時「多分大丈夫だろう」と15時頃に店舗へ行ってみたところ、すでに店舗前には予約待ちの人が溢れかえり、予約システムのサーバがダウンするなどのトラブルもあって結局21時まで粘った末に予約出来ず、1ヶ月待ちとなった苦い記憶があったからです。

早朝の店舗前。通り過ぎていく人の視線が痛い。
誰かすでに待っているだろうかと思って行ってみたものの、なんと一番乗り。ぼうっと店舗前で佇んでいると、8時頃からぱらぱらと人が集まり始め、開店30分前の9時30分頃には約20人ほどの人が集まっていました。

皆さん早くも長期戦覚悟の様子。(お子様連れの方も居ますが…。)
そしていよいよ開店時間。同時に店舗スタッフから「予約開始時刻はまだ決まっておりません。もうしばらくお待ち下さい」とのアナウンスが。ある程度予想していたので、そのまま筆者を含むiPhone 4S予約組のお客は店舗の外で列を作ったまま待ちぼうけ状態に。
しかし、ここからが本当の戦いでした……。
1時間経ち、2時間経ち…待てど暮らせど予約開始のアナウンスは無し。かといって整理券が配られるでもなく、ただひたすらに待ち続ける人々。すでに並び始めてから4時間ほどが経過した12時頃になって、ようやくネット上で孫社長のiPhone 4S発売記者会見が行われるとの情報を得て、みんなiPhoneやiPadを取り出してUstreamなどに繋ぎ、孫社長の記者会見を視聴。そこで初めて予約開始が16時であるとの情報を得て愕然。
店舗スタッフの方に整理券などの配布はないのかと詰め寄るお客も出始めましたが、やはりそういった対応は一切無く、昼食も取れずにただ待つのみ。人間は極限状態になると自然と協力体制を取り始めるらしく、お客同士で声を掛け合いながら交代で昼食を摂りに行ったり、トイレ休憩を取ったりしました。この時点での予約待ちの人数は約30名に。
15時頃になると孫社長の発表内容を見たと思われる人々が予約待ちの列に加わり始め、予約待ちの列は一気に50名ほどに。筆者もトイレ休憩で列を離れた際、近くの家電量販店の携帯電話売り場の様子を見に行ってみたところ、そちらでは既にソフトバンクモバイルとau合わせて100名以上と思われる膨大な人の列が。

店舗を取り囲むようにして並んでいた列は長さが足りなくなり、ついに折り返して並ぶまでに。
そして予約待ち開始から8時間と15分後。ついに店舗スタッフによる案内が始まり、予約手続き開始!しかし例によって予約システムが早くもパンク寸前となり、1人目である筆者の手続きすらなかなか進まない状況に。
結局手続きが完了したのは30分後の16時30分。スタッフの方は「並んで下さっているお客様の分は必ずご予約させて頂きます」とは言っていたものの、昨年の例や今回の処理の遅さを考えるとかなり絶望的なようにも感じました。ちなみに、筆者が帰る段階では予約待ちの列は100名ほどに膨れ上がっていました。
この後、同じく横浜駅前にあるauショップへ足を運び予約者の状況を確認したところ、こちらは店舗が小さめだったからか、予約待ちの人数は30名ほどでした。また他の店舗や量販店も確認しましたが、やはりauで予約待ちしている人はソフトバンクモバイルで予約待ちしている人よりも人数が少なめでした。
前評判ではauでiPhone 4Sを予約したいという声が非常に多く上がっていましたが、その料金プランや通信回線のメリット・デメリットが明らかになったことで、auでの購入を控えようという流れがあったのかもしれません。
実際にソフトバンクモバイルのショップ前に並んでいた男性に話を伺ったところ、「auは端末代金が若干安いがランニングコストを考えるとソフトバンクの方がいい。MNPで1万円キャッシュバックがあっても2年使うと足が出る」と、やはり月額料金の高さを懸念しているようでした。

auショップの人の流れは比較的スムーズ。並んでいる人に伺ったところ、やはりau回線の安定性を高く評価している人が多かった。
今回のiPhone 4Sの予約で分かったことは、予約者の殺到によるシステムの遅延やサーバダウンは致し方無いとしても、予約手続きの方法や予約開始時間に関する発表が遅れ過ぎた感が否めません。
auにしてもソフトバンクモバイルにしても、予約開始日になってからの発表というのはあまりにも杜撰な対応と取られても仕方が無く、もう少し顧客のことを考えた発表や予約手続き方法を取るべきだったようにも思えます。
かくして筆者は8時間以上にも及ぶ耐久レースの末に無事予約を勝ち取りましたが、多くの人は予約まで至らずに終わったのではないでしょうか。
これだけの混乱と社会現象とも呼べる状況を作り出してしまうのも、全てはiPhoneという超大ヒット端末シリーズだからこそだとは思いますが、各キャリアの対応方法や販売施策に大きな課題を残したのも事実でしょう。
記事執筆:あるかでぃあ
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