![]() |
スライドテンキーなAQUOS PHONEがフルモデルチェンジ! |
既報のとおり、KDDIと沖縄セルラー電話は15日、au携帯電話の2012年夏モデルを発表しました。
今夏モデルのうち、シャープ製Androidスマートフォン「AQUOS PHONE SL IS15SH」は7月に発売予定です。au向けとしては第3代目のスライド筐体のテンキーを搭載したスマートフォンとなります。
発表日当日、発表会場で開発途中の実機が展示されていましたので、写真と動画でかんたんに見所をチェックしていきます。
カラーはCassis Pink(カシスピンク)、Mint Blue(ミントブルー)、Dahlia Black(ダリアブラック)の3色あります。どちらかと言うと、女性を意識したカラーラインアップですが、どの色も男性が持っても違和感がないユニセックスな色合いです。ダリアブラックのみ「つや」加工で、それ以外の2色は「つや消し」加工がなされています。指紋が付気になる方は、ダリアブラックについては特に実機での確認をした方が良いでしょう。
画面はクオーターHD(960×540ドット)・約26万色表示の約3.7インチのNewモバイルASV液晶で、本体と液晶パネルが密着した「リフレクトバリアパネル」となっています。空気層を挟まないことによって、太陽光の反射を減らして屋外でも鮮やかな画面を楽しむことができます。前面には、約31万画素のCMOSカメラも用意されていて、“自分撮り”も容易にできます。
フィーチャーフォンからスマートフォンに乗り換えるにあたり、テンキーで操作をしたい、というユーザーは少なくなく、従来機(IS11SH・IS14SH)は一定の支持を集めてきました。しかし、キー配列がフィーチャーフォンのそれと結構異なったり、終話キーで機能の終了ができなかったり…、と使い勝手の面で“残念だ”という声も少なくありませんでした。
そこで、IS15SHでは、テンキー周りを大幅に改善、BACK(戻る)キーとDELETE(削除)キーを統合したり、終話キーでアプリの終了ができるようになったり、#(シャープ)キーの長押しでマナーモードの切り替えができるようになったりと、フィーチャーフォンの配列・使い勝手に近づけることに成功しました。キーの形状も、爪が長くても押しやすい「クリートラインキー」に変更されています。
カスタマイズできるのがある種の魅力であるAndroidスマートフォンらしく、ショートカットキーも比較的自由にカスタマイズをすることができます。ソフトキーや方向キーに相当する部分では、短く押した時と長押しの時で機能を振り分けることも可能です。
ホームアプリもテンキーで使いやすい工夫がなされており、フィーチャーフォンでおなじみの横3列・縦4列の「アプリトップメニュー」が標準状態で表示されるようになっています。タッチ操作だけでなく、テンキーを押しても操作が可能で、該当のボタンを押すと、ランチャーの該当カテゴリーのアプリ一覧が表示されるようになっています。なお、設定すればこのメニューをスキップして最初からランチャーを表示することもできます。
背面には、モノラルスピーカー、モバイルFeliCa(おサイフケータイ)、約804万画素のCMOSカメラ、LEDフォトライト、赤外線ポートが配置されています。
左側面には、卓上ホルダ用の充電接点が用意されています。昨今のau端末では、今まで卓上ホルダは別売りが普通でしたが、今季のモデルからは標準添付される予定だそうで、IS15SHもその例に漏れず標準添付される予定です。後述の通り、防水端末であるため、なるべくふたの開け閉めを避ける、という観点では大変素晴らしい仕様変更です。また、ワンセグ用の伸縮ロッドアンテナも左側面にあります。本体を裏ぶたの印刷面どおりに横向きに構えると、下部にアンテナがあることになります。ちょっと不思議な感覚です。
比較的シンプルな左側面に対して、右側面は色々集合しています。ストラップホール、シャッターキー、音量ボタン、マイクロUSB端子、電源・スリープボタンと、色々集まっています。特に、シャッターキーが付いたことはテンキー同様、爪が長い人にとっては嬉しい改善点ですし、防水端末で濡れた状態でシャッターを切る際も便利に使えるでしょう。
なお、Android 4.0ではOS標準機能としてスクリーンショットの保存ができますが、IS15SHでも、リードデバイスたるGalaxy Nexus同様、電源ボタンとボリュームダウンボタンを同時に長押しすると撮影できます。今回利用しているスクリーンショット画像も、この手法で撮影したものです。
スライドタイプのau向けAQUOS PHONEとしては初めて、防水・防塵対応なのも見逃せないポイントです。IPX5/IPX7等級の防水性能と、IP5X等級の防水性能を備えています。先述のとおり、テンキーやシャッターキーが備わっているので、濡れても操作しやすいのは本当に正義だと思います。汚れても水洗いできるのも素晴らしいです。
シャープ製端末、というと気になるのはバッテリー容量。IS14SHでは1030mAhと、スマートフォンとしてはやや心許ない容量でしたが、本機では1430mAhと容量が400mAh向上しています。「エコ技」と組み合わせて使うことで、電池持ちの改善を体感できそうです。
なお、上のシルク印刷で分かることですが、本機はmicro au ICカード(マイクロUIMカード)を採用しています。通常サイズのau ICカードを利用しているユーザーが機種変更する際は、UIMカードの切り替えを受ける必要がありますので(もちろん無料です)、注意しましょう。
OSはAndroid 4.0.4を搭載しています。内蔵ストレージ(いわゆる“ROM”)は約4GBが搭載されます。発表会での展示機では、そのうち約1GBがアプリの導入などに使える領域として確保されていました。開発途中の実機では、製品版よりもストレージやシステムメモリー(いわゆる“RAM”)が少なめになっていることも多いので、製品版ではより多くの領域を自由に使えることを期待したいです。
シャープと言えば、色々とAndroidのユーザーインターフェースにカスタマイズを加えることで有名なのですが、通知画面を開いてみると、“素のAndroid 4.0”に近かったソフトバンク向けの「AQUOS PHONE 104SH」ともまた違う雰囲気になっています。NECカシオ製Android端末で見られる、横スクロールできる機能のON/OFFパネルが付いていて、その下に、今までのシャープ端末でお馴染みの端末状態表示がなされています。電話帳はシャープオリジナルの日本人にピッタリなタイプになっています。
システムキーである、バックキー、ホームキー、メニューキー、タスクキーは画面上に表示されるようになっています。
最後に、起動とかんたんに操作した様子をしたためた動画を。
■関連リンク
・ auの製品情報ページ
・ シャープの製品情報ページ