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来週木曜日発売ですよ!!

ドコモショップでの予約が始まってまもなく1週間経過する「GALAXY SIII SC-06D」。発売日も来週木曜日、6月28日に決定しました。予約受付も概ね好調なようで、中には発売日割り当て分の予約受付を終了した店舗もあるようです。

この度、筆者のもとに開発途中のMarble Whiteの実機がやってきました。S-MAXでもいくつかGALAXY SIII SC-06Dの記事が掲載されていて、若干食傷気味かもしれませんが、筆者なりの視点で改めてレビューしたいと思います。
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「GALAXY Nexus SC-04D」と並べて

サムスン電子がドコモ向けに供給するAndroid 4.0(Ice Cream Sandwich)搭載端末としては2機種目となるSC-06D。初代となる「GALAXY Nexus SC-04D」と比べてみると、案外見た目が似ている、という印象があります。受話スピーカー周りの機器配列(センサーやインカメラ)は両者ほぼ同じです。

一方、下部に目をやると、SC-04Dが物理ボタンがないのに対し、SC-06Dでは、今までのGALAXYシリーズ同様、メニューキーと戻るキーがタッチパネルで、ホームキーが物理キーで配置されています。

特に、ホームキーが物理キーであることで、スリープからの復帰がしやすくなっています。SC-04DはGoogleの考えるICSの“お手本”なのに対し、SC-06Dはサムスン電子の考える使いやすさを追求している印象です。

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miniUIM採用機種です。microSDカード共々、“カチッ”とはまります。

microSDカードスロットとUIM(SIM)スロットは、はめ込みタイプではなく、押し込むとカチッという音のするタイプです。取り付けるとき、取り外すときにしっかり手応えがあるのは良いことです。

microSDは、最大64GBのmicroSDXCカードまで公式に対応しています。本体にも32GBの内蔵ストレージ(いわゆるROM)を搭載していますから、Androidのアプリの構造を考えれば内蔵ストレージだけでも十分な容量です。が、動画や音楽をパソコン等から転送して視聴する使い方をする場合、状況に応じて更にストレージの容量を増やせる、というのはライバルになるであろうiPhoneシリーズと比較すると優位な点でしょう。

UIM(SIM)スロットは、マイクロサイズのものを採用しています。そのため、機種変更・FOMAからの契約変更時に通常サイズのFOMAカードまたはドコモUIMカードを利用している場合は、ドコモminiUIMカードへの交換が必要となります(契約変更元のFOMA契約で既にドコモminiUIMカードを利用している場合は交換不要)。

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ついにおサイフケータイが!

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電池パックはドコモ純正のものを使いましょう

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プリインストールされているおサイフケータイアプリは最新版

SC-06Dで個人的に最大の注目ポイントが「おサイフケータイ」(モバイルFeliCa)チップが搭載されている点。海外のGalaxy SIIIでは、概ねNFC(Near-Field Communication)チップを搭載しているのですが、日本モデルであるSC-06Dでは、代わりにおサイフケータイを搭載しました。

いわゆる“グローバル端末”が大好きな方からすると、どうして、という変更点です。背景としては、既存のGALAXYシリーズのユーザーから、おサイフケータイ機能を所望する声が多かったことがひとつ挙げられます。メーカーは違いますが、ソニーのXperiaシリーズでも同様の意見が多く集まり、日本オリジナルの「Xperia acro」シリーズが生まれました。

また、昨冬発売されたXiスマートフォンでも、どちらかというとおサイフケータイ付きの機種に人気が集中したことも挙げられます。このように、日本のユーザーの要望に応えて、おサイフケータイに対応したことはサムスン電子が日本市場に対して本気であることの象徴でしょう。

ちなみに、おサイフケータイのアンテナはバッテリーに付いているので、おサイフケータイ機能を使う場合は、純正バッテリーをしっかり装着しましょう。

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ワンセグもありますよ!

日本市場、という点ではワンセグ搭載も見逃せません。海外でも、ワンセグに相当するモバイルテレビ放送を受信できるモデルを取りそろえているGALAXYシリーズですが、モバイルテレビは災害のときに威力を発揮しますし、日本では昨今最近「エリアワンセグ」(局所的にワンセグ放送を行う)取り組みも進んでいます。災害対策やスポット情報を手に入れる手段としても、ワンセグは役に立つでしょう。

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ホームアプリはdocomo Palette UIとTouchWiz UIが選べます

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ロック画面も変わります

“Android端末の顔”と言っても過言ではないホームアプリ。SC-06Dではドコモオリジナルの「docomo Palette UI」とサムスン電子オリジナルの「TouchWiz UI」の両方がプリインストールされています。いずれも、Android 4.0登場に合わせて機能改善を行っていてより軽快に、使いやすくなっています。また、ロック画面などもドコモオリジナルのものとサムスン電子オリジナルのものから選べます。選べることはいいことです。

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無線LANもパフォーマンスアップ!

SC-06DはXi(LTE)対応ということで、そちらの通信に目が行きがちですが、無線LAN(Wi-Fi)の機能強化にも注目です。今夏のスマートフォンは802.11a(5GHz)対応がトレンドですが、既に対応していたGALAXYシリーズは、次の一手(?)として「Wi-Fi High Throughput 40」と呼ばれる高速化技術に対応しています。

これは、無線LANの隣接する2つの帯域を束ねて通信することで、原理的に2倍の通信速度が出る、というものです。実際に計測してみたところ、今までのAndroidスマートフォンやiPhoneなどよりも確かにおよそ2倍の通信速度が出ます。家でブロードバンドが使える場合は、無線LANでの接続が超快適になる実用的な技術です。あまりに通信がサクサクでびっくりしますよ。

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待望の通知ランプが!!

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画面が付いているときは、通知ランプが消灯するインテリジェントっぷりです。

GALAXYシリーズを使っていると、通知ランプがなくて、画面が消えているときに着信などが分からなくて不便だ、と思うことが度々あります。SC-06Dでは、ついに、待望の3色の通知ランプが付きました。これで、画面が消えているときの着信を見逃す、ということが減りそうです。なお、この通知ランプは、画面が付いているときはしっかり消えるインテリジェントな仕様になっています。

しっかり消える、と言えば、インカメラを使った「Smart Stay」機能も見逃せません。目線をSC-06Dに向けている間は画面が付きっぱなしで、外すとスリープに入る、というこれまたインテリジェントっぷりがたまりません。

ということで、まだ発売前の試作機ながら、ここまで良い出来なのですから、製品版はもっと良い出来なはず。日本のユーザーのニーズにも応える機能のてんこ盛りっぷりもすごいです。発売日が本当に楽しみですね!

記事執筆:せう(Sho INOUE)


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