iPad用音楽アプリ「KORG iM1」を「KORG Gadget」で使ってみた! |
デジタルシンセサイザー名機KORG「M1」をiPad用で再現したミュージックワークステーションアプリ「KORG iM1」(以下、iM1)をこれまで2回に分けて音楽アプリとして紹介してきたが、iM1は同社の「KORG Gadget」(以下、Gadget)の拡張音源として利用することもできる。
今回はiM1をGadgetで使用した際の気になる点をレポートする。GadgetによってKORG iM1が「Darwin」に進化!?ではさっそくその内容を紹介していこう。
Gadgetで使えるiM1ガジェットは「Darwin」というPCM音源モジュールのようなものとなる。Darwinは半分がカードライブラリーの画面、残り半分が実機M1のような液晶ディスプレイとコントロール用つまみが10個並ぶ。
iM1に収録されている「Piano 16'」など有名どころのサウンドをすぐにシーケンサーに記録でき、イメージをすぐに形にできる即戦力としてiM1とGadgetの組み合わせはなかなか良い。
ドラムやベースなどをiM1で構築していくとM1で曲作りをしていた頃を思い出し、懐かしい思いに浸ることができた。当時はM1の音が綺麗だったためあまり音色をいじることはしなかったが、今ならわざと音を汚すようなエディットをするのも楽しく感じる。
……と、ここでiM1とGadgetの面倒な点にぶつかる。GadgetからはiM1のエフェクターの切り替えや音色の変更はiM1の設定に依存し楽曲に合わせて作り込むことができない。
これを解消するためには、iM1側でレゾナンスの変更にチェックを入れたり、エフェクターのセッティングをしたりしてライブラリーに保存しておく必要がある。
例えば、ドラムのリバーブが広がりすぎて楽曲に合わない場合や、音が埋もれてしまう場合などリバーブの種類を変更し、エフェクターをコンプレッサーに変更するなど。
こうして変更した音色を「Library」カードに保存するとGadgetでも利用できるようになる。ところが保存した音色を起動済みのDarwinに反映させる方法が分からず、毎回GadgetをiOS上で終了させていたのだが、一度他のガジェットに切り替えてからDarwinに戻せばLibraryが反映されることがわかった。このLibraryの同期がもっと簡単になると良いのだが……。
さてさて、エフェクターでキャラクターを立たせたiM1の音は魅力的でGadgetのPCM音源として満足度が高い。さらに「Berlin」といったアナログリード系のガジェットとの相性も良く(iM1の音が太すぎてBerlinだけでは負けてしまうこともあるが)、iM1のおかげで音楽制作の幅が広がりGadgetが断然面白くなったように思う。
記事執筆:mi2_303
アプリ名:KORG iM1
価格:¥3,600
カテゴリ:ミュージック
開発者:KORG INC.
バージョン:1.0.2
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id966030326?mt=8
アプリ名:KORG Gadget
価格:¥4,800
カテゴリ:ミュージック
開発者:KORG INC.
バージョン:1.2.2
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id791077159?mt=8
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