Microsoftがクラウドストレージサービス「OneDrive」の保存容量を縮小へ!

Microsoftは2日(現地時間)、クラウドストレージサービス「OneDrive」における利用できる容量の縮小を発表しています。これにより、Office 365の契約者向けに提供していた容量無制限を同日から終了したほか、無料で使える容量がこれまでの15GBから5GBに2016年はじめから縮小、さらに有料プランも100GBや200GBのプランが廃止されるということです。

同社ではこれらの変更は一部の利用者がパソコンのバックアップや映画のコレクションなどの大量のデータをアップロードし、中には平均的な使用データ量の1万4000倍にもなる75TBを使っていた人もいたとしています。

主な変更点は以下のように3つあり、すでに各方面から非難されているように無計画といった印象も強く、上記のような理由であれば無制限をある程度制限を付けるなりの対策でも良いように思われますが、影響が無料の容量縮小や有料プランにまで出ています。

1)Office 365利用者向け容量無制限終了
Office 365 HomeおよびPersonal、Universityエディションの利用者に提供していたOneDriveの容量を無制限で利用できるサービスを2015年11月2日で終了して今後は1TBまでになります。

2)OneDriveの無料容量を縮小
Office 365の各エディションを利用していない場合に無料で使えるOneDriveの容量が現在の15GBから5GBに2016年初頭から縮小されます。これに伴い、カメラロールをオンにすると追加でもらえるボーナスストレージの提供も終了します。

3)OneDriveの有料大容量プランを廃止
OneDriveの有料プランにおける100GBおよび200GBプランが廃止され、2016年初頭から月額1.99ドルの50GBプランのみになります。なお、すでに100GBおよび200GBプランを使っている場合には継続して利用可能とのこと。

同社では容量縮小によって容量オーバーになってしまう利用者に対してはいくつかの環境を移行するための猶予を設けており、無制限になっていたOffice 365利用者で1TB以上使っている場合には通知がああり、1年間は超過分を保存しておけ、1年後からさらに半年はダウンロードのみ可能、さらに半年、つまり、2年後まで超過し続けるとアカウントが削除されてしまうとのことです。

さらにOffice 365を契約せずに無料で使っており、5GB以上使っている場合には1年間は同様に超過分を保存しておけ、さらに1TBまでが無料になる個人向けOffice 365の1年間無料トライアルを使うことも可能だとしています。

ただし、この場合にはクレジットカードの情報を入力する必要があり、明記はされていませんが、Office 365の無料トライアル終了後には契約を継続するか、データを移さないといけなくなりそうです。

その他、OneDriveでは多くのスマートフォン(スマホ)やタブレットなどのメーカーに購入者向けボーナスストレージも用意されており、これらが途中で破棄されることはないと思われますが、今後のボーナスストレージの提供についてもこういった状況を考えると厳しくなってきそうです。

記事執筆:memn0ck


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