SoftBankでも実効速度計測結果を公表!

ソフトバンクは29日、総務省が今年7月にインターネットのサービス品質計測等の在り方に関する研究会にて定めた通信速度におけるガイドラインに沿ったSoftBankにおける実効速度計測結果を公開しています。

これにより、全国1500地点の実効速度計測結果をOS別に確認でき、中央値に近い半数(25%値~75%値の範囲)となる実効速度は下りが42.5~76.6Mbpsになったことが明らかとなっています。

すでに紹介したようにNTTドコモではAndroidとiOSで分けて公表していますが、SoftBankではauと同様にではまとめて公表しています。ただし、auやSoftBankでも各市町村区における実効速度計測結果をAndroidとiOSで別々に確認できるようになっています。

通信速度はこれまでは理論上の最大速度を用いて広告などを行っていましたが、理論値と実測値がかけ離れており、消費者に誤解を与えるとして各社ともに同一の条件で測定した実効速度を用いるように要請していました。

これに対し、ソフトバンクではガイドラインに沿って共通のアプリを用いて測定したとのこと。計測手法については以下の通り。

計測方式計測員による実地調査方式
計測場所政令指定都市、県庁所在地(東京都特別区を含む)を人口規模で3つに分類(「人口100万人以上」「人口50万人以上100万人未満」「人口50万人未満」)。総務省ガイドラインで規定された中立的機関にて各分類から各々でランダムに選定された3都市及び東京都特別区の合計10都市(1500地点※)。
※全国10都市から300メッシュ(1メッシュ:500m四方)×5地点=計1500地点
計測時間通信が混雑する時間帯に計測
「オフィス街・繁華街メッシュ」:正午から午後6時までの時間内
「住宅街メッシュ」:午後3時から午後9時までの時間内
計測回数1地点で3回計測 ※同一地点の値としては3回の平均とする。
計測項目上り/下りの通信速度
データの集計・
表示方法
ばらつきのあるデータをわかりやすく表示するための統計学的グラフである「箱ひげ図」にて集計表示
計測端末OS(オペレーティングシステム)別
計測ツール総務省が定めたガイドラインに基づき作成された各事業者共通の計測ソフト

計測に利用したアプリは米連邦通信委員会(FCC)が公開しているアプリをベース総務省が実証時に作成した共通のものを利用。

なお、計測期間はNTTドコモとauでは2015年10〜12月となっていましたが、ソフトバンクでは2015年11〜12月となっています。

計測都市は札幌市(150地点)、青森市(70地点)、新潟市(70地点)、千葉市(70地点)、東京23区(650地点)、静岡市(70地点)、名古屋市(170地点)、大津市(70地点)、高松市(70地点)、福岡市(110地点)。

また、ソフトバンクではiOSではiPhone 6s、AndroidではAQUOS Xxを利用したと機種が明記されているのは良いですが、auと同じく上りが公表されていないのはWiMAX 2+やAXGPを利用時には上り速度があまり出ないことが影響しているのではないかと穿った見方をしてしまいます。

各社の全体のまとめでは少なくとも下りではそれほど大きな違いはないかなといったところで、非混雑時の10〜20Mbpsの違いは体感速度にはほぼ影響はないと思われ、むしろ混雑時にここからどれだけ下がらないかのほうが重要でしょう。

会社下り(受信時)上り(送信時)
NTTドコモAndroid:53〜91Mbps
iOS:49〜89Mbps
Android:13〜28Mbps
iOS:14〜30Mbps
au50〜103Mbps
SoftBank42.5~76.6Mbps


記事執筆:memn0ck


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