基本性能は結構イイ!ウワサの格安スマホ「MONO MO-01J」の内蔵アプリやベンチマーク性能を紹介!

NTTドコモから12月9日に発売された「端末購入サポート」適用(端末購入翌月から12か月の間にプラン変更や解約・機種変更に制限の発生するいわゆる縛り)で価格が一括648円(税込)で話題となっているスマートフォン(スマホ)として発売された「MONO MO-01J」(ZTE製)。

おサイフケータイ(FeliCa)やワンセグなどのテレビ機能を搭載しないシンプルな製品としてだけでなく、NTTドコモの「2016-2017年冬春モデル」としては画面サイズが5インチ未満のモデルは「Xperia X compact SO-02J」(4.6インチ)とこのMONO MO-01J(4.7インチ)のみとなるため、片手で手軽に操作できる小型スマホを使いたいユーザーからも注目の1台となっています。

前回は箱も中身もシンプルだったことが判明した開封レポートをお送りしましたが、今回は内蔵アプリや初期状態のホーム画面の紹介、そしてベンチマークアプリをいくつか利用して、MONO MO-01Jの基本性能を調べましたのでまとめて紹介します。

【ドコモ提供サービスが目立つホーム画面とアプリ一覧】

まずはMONO MO-01Jの初期状態のホーム画面をチェックしていきます。MONO MO-01Jは、機能的にシンプルなこともあり、NTTドコモが提供するサービス(dゲームやdブックなどのアプリにドコモクラウド関連サービス)とAndroid定番のGoogleアプリ以外にはサードパーティー製のアプリなどは一切ありません。

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MONO MO-01Jのホーム画面(全4ページ)

続いて、内蔵アプリの一覧を紹介。こちらも少なめで、カメラなどの一部を除くとほぼNTTドコモの公式アプリで占められています。印象としてはシンプルというよりもNTTドコモが提供するサービスを残して他をそぎ落とした印象を受けます。

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アプリケーションドロワー(一覧)はわずか2ページ!


【内蔵ストレージとOSバージョン】

MONO MO-01Jは購入時にはAndroidのOSバージョンが6.0.1(開発コード名:Marshmallow)となっています。なお、すでに紹介しているようにより新しい「Android 7.x(開発コード名:Nougat)」へのOSバージョンアップも予定しています。

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端末情報(写真=左)と本体ストレージ情報(写真=右)

また本体に内蔵されているストレージは16GBで、ユーザー領域は約8.3GBと少なめとなっています。動画や写真をたくさん撮って使うなどする場合には別途、microSDカード(できれば容量多めのもの)を用意しておいた方が良さそうです。

【物理スイッチによるマナーモード】

MONO MO-01Jの独自の機能としてマナーモードスイッチと呼ばれるスライドスイッチによるマナーモードのオンオフが可能です。

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マナーモードスイッチをオンの状態にすると赤い点がスイッチに現れる

画面点灯させてタッチしたり音量キーを押すことなく、スイッチ一発でマナーモードにできるのは非常に便利です。ポケットに手を突っ込んだまま手探りでマナーONにできるのは地味ながらも大きいのではないでしょうか。

ただし、着信や通知音量が鳴らなくなるだけで、メディア音量やアラーム音量はマナーモードスイッチのオンオフにかかわらず、その時点での音量設定そのままなので、このスイッチをオンにした状態でゲームやメディアプレイヤーを再生する場合、メディア音量やアラーム音量を個別にミュートにしないとスピーカーから音が出るので気を付けましょう(筆者の周りに電車内でやらかした人がいます)。

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マナースイッチがオン時、通知音量が最大状態でもバイブ表示になるが、メディアやアラーム音量は小さくならない


【ベンチマークアプリで性能を測る】

続いて、ベンチマークテストのアプリを利用してMONO MO-01Jの性能を調べてみましょう。定番のベンチマークアプリの「Antutu Benchmark v6.2.6」および「GeekBench 4」、「3DMark」、「PCMark」、そして筆者のお約束な「LukaLukaBench」の5つのベンチマークアプリを試してみました。

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まずはデバイス情報所得に便利なアプリ「CPU-Z」でスペックを確認

CPU-Zでスペック情報を確認してみると、CPUにはQualcomm製「MSM8952(Snapdragon 617)」が使われていることがわかります。

これはミドルハイクラスのオクタコア(8コア)CPUで、本機以外に搭載している端末の有名なところではシャープ製でau向け「AQUOS U SHV35」やTCLコミュニケーション製でSIMフリーの「Alcatel IDOL 4」、そしてWindows 10 Mobileを搭載したトリニティの「NuAns NEO」などが採用しています。

なお、内蔵メモリー(RAM)は2GBで現行のスマートフォンとしては標準的ですが、画面解像度がHD(720×1280)と低めなので、さほど困ることはないかと思われます。

・「Antutu Benchmark v6.2.6」でのテスト結果

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「Antutu Benchmark」でのスコアとランキング

まずは、総合能力をテストするスマートフォン向けベンチマークアプリの定番、Antutu Benchmarkでの結果になります。

スコアは41687点で、ランキングを見ると51位(ランク外)となります。これは高解像度環境テストも計測に入るためです。

筆者の試した直近のものでは、こちらの記事で計測したMONO MO-01Jと開発が同じZTEの「AXON 7 mini」がスコア46657点だったので、AXON 7 miniとほぼ同じ程度(搭載しているCPUも同じ)かわずかに下回るくらいの認識でよいかと思います(AXON 7 miniはRAMが3GBあるので、実際にはもう少し感覚が違うのですが)。

・PCMarkでのテスト結果

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「PCMark」でのスコアと近いスコアの端末ランキング

続いてはこちらも定番の総合力計測ベンチマークアプリであるPCMarkにおける計測結果です。スコアは3831点で、ランキングを見るとサムスン電子製「Galaxy Note4」(日本未発売)や日本でも発売されているファーウェイの「HUAWEI Mate S」などに近い性能であることがわかります。

CPU的にはミドルハイクラスのものですが、実際に利用する際における総合性能は良好な数値が出ています。

・「Geek Bench4」のテスト結果

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「Geek Bench4」でのスコア結果。

CPUのシングルコア性能とマルチコア性能を個別に計測できるベンチマークアプリのGeek Bench4ではシングルコア700点、マルチコア2041点となりました。

以前の記事で同じCPUを搭載しているAXON 7 miniでの計測時ではシングル699点、マルチ2138点という結果だったので、誤差程度の違いと見ていいでしょう。

・「3DMark」での計測結果

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「3DMark」でのスコア結果と近いスコアのランキング

主にゲームの動作などで重要になる3Dグラフィックス性能を計測するアプリの3DMarkでの結果は377点と低め。数値の近いのはファーウェイの「HUAWEI P9 Lite」やASUSの「ZenFone 2 Laser(型番:ZE550KL)」(日本未発売)の名前があります。

どちらもエントリー向けのミドルクラスのスマートフォンなので、がっつりとゲームを遊ぶ、という用途では一歩引いたスコアになっているのではないかと思います(そもそも画面サイズが小さいのであまりゲームには向いていないかと思われますが)。

・「LukaLukaBench」での計測結果


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意外と良好な数値のでたLukaLukaBenchのスコア

筆者の趣味で3Dモデリングキャラクターの描画と動作の目安として、ベンチマーク記事のたびにテストしているLukaLukaBenchでも計測してみたところ、5355点とかなり高いスコアを出しました。

これはAXON 7 miniを大きく超えるスコアで、画面解像度が低い(AXON 7 miniはフルHD解像度に対してMO-01JはHD解像度)ことで負荷が低く余裕を持った動作をしています。

計測中もほぼ秒間60フレーム(fps60)前後を保っており滑らかに動作していました。本格的なゲームとなると動作は厳しいかもしれませんが、ミニゲームのようなアプリであれば問題なく遊ぶことができるのではないかと思われます。

・Android版「艦隊これくしょん」で試しに遊んでみた

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「艦これ」もスムーズに動作!しかし、画面が小さいので操作性はよくないかも……

こちらも最近、筆者がAndroidでベンチマークをするついでに試しているAndroid向けの人気ゲーム「艦隊これくしょん」。試してみたところ、画面解像度に動作の影響があるアプリであることもあり、スムーズに動作(筆者のモバイルノートPCよりスムーズかも)していることが確認できました。

ただし、ディスプレイサイズが小さいこともあり、誤タッチしてしまうことがなんどかありました。MONO MO-01Jで提督業をするのは、遠征管理くらいにしておいた方がいいかもしれません。うっかり轟沈とかしてしまうと立ち直れなくなってしまいますし……。

【MONO MO-01Jの基本機能・性能のまとめ】今回はプリインストールアプリやベンチマークの結果などを紹介しました。カメラやブラウザといった必要最低限なもの以外は、NTTドコモのアプリ中心の構成で占められているものとなっていました。

ベンチマークではゲーム用途などの3Dグラフィックス性能こそ低めなものの、総合性能ではそこそこに良好な数値を出しており、メールやブラウジングといった基本的な使い方であればストレスなく利用することができるのではないかと思われます。

「648円で買える」という点に目が行ってしまいがちなMONO MO-01Jですが、大体3万円以下で売られているSIMフリーのスマホと互角かそれ以上の性能や使い勝手を期待できる製品ではないかと思います。

プリインアプリ解説とベンチマーク結果のレポートはここまでとなります。次回は本機をしばらく使ってみた感想をまとめてみたいと思います。



記事執筆:河童丸


[Image] QRコードアプリ名:AnTuTu Benchmark
価格:無料
カテゴリ: ツール
開発者:AnTuTu
バージョン:端末により異なります
ANDROID 要件:端末により異なります
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.antutu.ABenchMark

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[Image] QRコードアプリ名:PCMark for Android Benchmark
価格:無料
カテゴリ: ツール
開発者:Futuremark Oy
バージョン:2.0.3705
ANDROID 要件:5.0以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.futuremark.pcmark.android.benchmark

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[Image] QRコードアプリ名:3DMark - The Gamer's Benchmark
価格:無料
カテゴリ: ツール
開発者:Futuremark Oy
バージョン:1.5.3285
ANDROID 要件:4.0以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.futuremark.dmandroid.application

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[Image] QRコードアプリ名:Geekbench 4
価格:無料
カテゴリ: ツール
開発者:Primate Labs Inc.
バージョン:4.0.1
ANDROID 要件:5.0以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.primatelabs.geekbench

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[Image] QRコードアプリ名:LukaLukaBench
価格:無料
カテゴリ: ツール
開発者:Prime of the Moon
バージョン:1.0
ANDROID 要件:4.0.3以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=prime.of.the.moon.LukaLukaBench

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