23〜80インチまでの映像投映可能なAndroidデバイス「Xperia Touch」を6月24日に発売! |
既報通り、ソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニーモバイル)は20日、都内にて「Xperia Touch発表会」を開催し、壁やテーブルに投写したスクリーンに触れて直感的に操作できるスマートプロダクト「Xperia Touch(G1109)」を2017年6月24日(土)に発売すると発表した。
Xperia Touchはソニー独自の超短焦点レンズを搭載したプロジェクターの映像に、触れて操作可能なAndroid 7.0(開発コード名:Nougat)搭載デバイスだ。投映するスクリーンサイズはXperia Touchを壁面や床面に接地した状態で23インチ相当で解像度は1366×768画素、25cm離すことで80インチ相当となる。
背面には入力用のHDMI Type D端子があるので、Blu-rayディスクプレイヤーなどを接続してプロジェクターとしての利用可能だ。今回は、このXperia Touchとはどんなデバイスなのかを写真と動画で紹介していく。
発表会では、Xperia Touchについてソニーの先進技術で「人と人」、「人と家族」、「人とモノ」をつなぐ「Xperia スマートプロダクト」として紹介された。
Xperia スマートプロダクトは昨年2月にバルセロナで開催された「MWC 2016(Mobile World Congress 2016)」において、「Xperia Ear CONCEPT」、「Xperia Eye CONCEPT」、「Xperia Projector CONCEPT」、「Xperia Agent CONCEPT」として発表。昨年11月にはこのなかのひとつ、ハンズフリーでコミュニケーションができる「Xperia Ear(XEA10)」を発売。
そして今回、第2弾として当時「Xperia Projector CONCEPT」として発表されたプロジェクター内蔵デバイスが「Xperia Touch」として発売される。なお、今回プレゼンテーションに使われたスライドにはXperia Eye CONCEPTはなく、ステレオヘッドセット型の「Xperia Ear Open-style CONCEPT」となっていた。
Xperia Touchは、端末を手に持ったり、TV画面を見たりするのではなく、生活の中に映像が溶け込んだ世界感を創り出そうとしている。
スマートフォン(スマホ)のようなタッチパネルがないテーブルや壁面でも、タッチ操作を実現するために映像面に対して水平に赤外線を照射し、プロジェクター投映部のセンサーで赤外線の反射を検知。この仕組みでテーブルや壁面などに特別な機材を設置することなく、マルチタッチ環境を実現している。
なお、Xperia Touchを壁面から離すと大きなスクリーンとして投映可能だが、この時点でタッチ操作ができなくなってしまう。
Xperia Touchは据え置き型のプロジェクターだが、本体に充電式のバッテリーを内蔵しているため、部屋の好きな場所に持ち運んで利用できる。写真のように、床面に投映して子どもが遊ぶことも可能だ。
前述したように壁面に80インチの映像を投映するとタッチ操作はできないが、音声によるコントロールが可能だ。情報の検索やアプリの起動をタッチ操作せずとも音声で行えて便利だ。
販売価格は、オープン価格ながらソニーの公式Webショップ「ソニーストア」における販売予定価格が149,880円(税別)と公開されており、2017年6月9日(金)から予約受付開始予定だ。Androidデバイスとして捉えると高価に感じるが、9万円台のソニーのプロジェクター「LSPX-P1」(ソニーストア価格税別92,500円)にAndroidの機能を追加したと考えれば、割り切ることができそうな気もするがどうだろうか。
余談だが、動画で紹介しているタッチインターフェイスのデモ機は、中身がWindowsとなっており、これはこれでプレゼンテーション用途としてWindows版もありなのでは?と感じた。
【Xperia Touchを動画で紹介】
動画リンク:https://youtu.be/Em9hqMq8JyM
大きさは幅69mm、高さ134mm、奥行き143mmでCDケースよりも一回り大きいサイズ感。重さは約932gで、手にすると重くはないものの、ぎっしりつまっている感があった。
Xperia TouchはAndroidタブレットと同様の振る舞いをしており、アプリ配信マーケット「Google Playストア」にももちろん対応する
文字入力はタッチキーボードで行うことができるが、23インチ相当の大画面ではキーボードのサイズを変更しないと大きすぎる印象だ。メールなどの長文作成用途以外は、音声でコントロールした方が楽そうだ。
Google Earthを操作したところ、レスポンス良く動作するが、マルチタッチは指の影に入ってしまうと上手く動作しないため、癖を掴む必要があった。何の変哲もない平面にGoogle Earthが表示されている感覚が不思議で、ついつい長く操作してしまいそうだった。
電源キーを長押しするとXperiaスマホおよびタブレットでお馴染みのダイアログが表示される。もちろんスクリーンショットも可能だ。
大画面投映のデモンストレーションでは、リビングにXperia Touchが展示されていた。
部屋を暗くすることで80インチ相当の大画面でも鮮やかな映画を楽しむことができた。本体にはステレオスピーカーが内蔵されているが、デモでは背面のUSB Type-C端子からホームシアタースピーカーに音声出力していた。
Xperia Touchは、ゲームや動画視聴など家庭内利用のほかに、法人向けのサイネージなどの用途にも提案している。正直、想像以上に実用的で未来を感じることができる面白いデバイスだと感じた。
記事執筆:mi2_303
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