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NTTドコモが発表した新料金プラン「シンプルプラン」(2年契約で月額980円から)と、指定の機種購入で月額料金が毎月1,500円割引される「docomo with」の割引について、シンプルプランも含めて改めて同社が販売する以外の機種で利用した場合にどうなるのかを確認してみた。
結論から言うと、SIMフリーのiPhoneやAndroidなどの製品(NTTドコモが販売していない機種)をシンプルプランで利用しても「指定外デバイス利用料」の発生対象とはならず、月額料金の上乗せはナシとなる。
また、docomo withについては発表会で同社代表取締役社長の吉澤和弘氏が言及したようにSIMフリー製品で使っても割り引きが継続されることが明らかにされた。つまり、docomo with対象機種を購入後にSIMカードをSIMフリー製品に差し替えて利用する場合でも月額料金の割引対象だ。
こういったことからシンプルプランをSIMフリー製品で使おうとしていた人やdocomo with対応機種の購入後にSIMフリー製品で使うことを検討していた人にはありがたい仕様となっている。
【シンプルプラン:NTTドコモのタブレット・ルーターで使うと指定外デバイス使用料が発生】
改めて確認を取ったわけは、シンプルプランでは対象機種がNTTドコモのXi対応スマホおよびケータイとなっており、NTTドコモの販売するタブレットやモバイルWi-FiルーターにSIMカードを差し替えて利用すると「指定外デバイス利用料」が発生するためだ。シンプルプランにおける指定外デバイス利用料は以下のように設定されており、シンプルプランではスマホ向け、ケータイ向けともにタブレット(iPad含む)では税別720円(税込777円)、ルーターやデータカードでは税別220円(税込237円)が加算される。
なお、シンプルプラン以外でもカケホーダイプラン(ケータイ)やカケホーダイライトプラン(ケータイ)にはこれまでも指定外デバイス利用料としてスマホ(iPhone含む)やタブレット(iPad含む)、SIMフリー製品で税別500円(税込548円)が加算されるようになっている。
このため、タブレットやモバイルWi-Fiルーター向けの「データプラン」の料金を節約する目的でシンプルプランへのプラン変更を行っても(料金的には)意味がなくなるわけだ。
ただし、NTTドコモが販売していない機種に関しては「指定外デバイス利用料」の発生対象とはならないため、SIMフリーのiPhoneやAndroidなどのスマホやタブレット、モバイルWi-Fiルーターといった機種をシンプルプラン契約のSIMカードで利用すれば、月額料金は月額980円(税別)で利用可能となる(パケットパックなどの料金については後述)。
細かい話をすると「NTTドコモが販売するタブレットやモバイルWi-Fiルーター」で利用すると指定外デバイス利用料が発生するものの、NTTドコモが販売しないSIMフリーのタブレットやモバイルWi-Fiルーターにて利用時は「指定外デバイス利用料」が発生しないため、シンプルプランでの利用を考えると、NTTドコモから販売されていないタブレットやモバイルWi-Fiルーターで利用する方が料金が割安となる。
【docomo with:対象外機種への「機種変更」で割引対象外に】
対象機種の購入で月額料金が1,500円(税別)割引されるdocomo withについてもSIMフリー製品で回線を利用したことによって料金が上乗せされることはない。一度、docomo withによる割引が適用された回線については、該当する回線でdocomo with非対応機種へ「機種変更」(ドコモショップやドコモオンラインショップなどでの回線契約を伴う製品購入)を行わない限り、実際に利用する機種を問わずに割引適用となるため、SIMフリーのiPhoneやAndroidなどにSIMカードを差し替えて使っても割引が継続される。
ただし、docomo withの割引適用のためには、同割引が適用される機種を購入する必要があり第1弾となる対応機種は以下の2機種だ。
機種名 | 発売予定日 | 本体価格 | 実質価格相当 (2年換算) |
![]() | 6月1日 | 28,512円 (1,188円/月×24回) | ▲7,488円(▲312円/月×24回) |
![]() | 6月中旬 | 36,288円 (1,512円/月×24回) | ▲2,592円 (▲108円/月×24回) |
docomo with対応機種に対する割引は、1,500円の割引がずっと継続されるため、従来の「実質価格」とは異なるものの、あえて従来の「実質価格」として考えた場合の参考金額も記載してみた。
【シンプルプラン+docomo with=SIMフリー機種向けNTTドコモ回線が280円】
これまで紹介してきた通り、シンプルプランとdocomo withの割引を組み合わせて使うことで、NTTドコモ回線をSIMフリー製品で利用する際の月額料金が大幅に節約できる。
ただし、シンプルプランに関しては「シェアパック」(家族向けパケットパック)専用プランとなっているので複数回線の契約が必要となる。
またdocomo withの説明でもアピールされているようにシェアパックの子回線で利用する場合には月額280円(税別)だ。これはシンプルプランもdocomo withもSIMフリー製品で使っても料金の上乗せや使えないといったことがないため同じとなる。
・シンプルプラン(シェア子回線)の場合の料金シミュレーション
シンプルプラン:980円/月 (2年契約時)
シェアオプション:500円/月
spモード:300円/月
docomo with:▲1,500円/月
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合計金額:280円/月 ※各種料金は税別
NTTドコモが新たに提供するシンプルプランとdocomo withが、SIMフリー製品でも追加料金なし、かつ、割引対象となることで家族などで複数回線をNTTドコモ(シェアパック契約)で利用している場合、一度、docomo with対象機種を購入する必要があるが、SIMフリー製品で利用するためのNTTドコモ回線が非常に安く維持できることになる。
またすでに紹介しているが、シンプルプランはすでに5月24日より申込がはじまっているが、適用は翌月からとなるため、6月から利用する場合には月末までに申し込む必要があるので注意して欲しい。申込はオンライン「
」および電話、店頭で行え、オンラインだと(メンテナンス中以外は)いつでも申し込めるのでオススメだ。
記事執筆:shimajiro@mobiler
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■ドコモ「シンプルプラン」と「docomo with」はSIMフリーiPhone・Androidも割引対象に
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