ソフトバンク回線のMVNOでもテザリングが2018年春に対応予定へ!

総務省は22日、携帯電話などのモバイル市場におけるガイドラインなどの内容を検討する「モバイル市場の公正競争促進に関する検討会」の第3回を開催しました。

その中でソフトバンクが同社の回線を利用した仮想移動体通信事業者(MVNO)による携帯電話サービスにおいて「テザリング」を利用できるようにする予定であることを明らかにしています。

ソフトバンクでは2018年春にもMVNOへのテザリング開放を予定しているとのこと。なお、ソフトバンクではサブブランド「Y!mobile(ワイモバイル)」では2017年6月以降はSIMフリーのiPhoneシリーズでテザリングが利用できるようになっています。

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総務省ではこれまでにもNTTドコモやau、ソフトバンクといった移動体通信事業者(MNO)とMVNOが公正に競争できるようにさまざまな仕様策定や規制緩和などを実施してきましたが、直近ではMVNOからの要望としてソフトバンクやauにはテザリングの開放がありました。

MVNOによるテザリングは、NTTドコモ回線では以前より利用できており、au回線では特定の機種のみで「UQ mobile」では利用可能となっていますが、その他の多くのau回線やソフトバンク回線では利用できない状態となっています。

これに対して今回、ソフトバンクから2018年春にもソフトバンク回線のMVNOでテザリングが利用できるように対応することが示されました。一方で、au回線についても技術的には解決のめどは立っているものの、費用や時間がかかるとしています。

ソフトバンク回線でも実際に同回線のMVNOによる携帯電話サービスを提供している日本通信(b-mobile S)やソニーネットワークコミュニケーションズ(NUROモバイル)、QTnet(QTモバイル)などが対応するかどうかにもよるかと思われますが、まずは回線自体が対応しないとどうにもならないことから対応する方針が示されたことは良いことかと思われます。

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現在はSIMフリー版のiPhoneにソフトバンク回線MVNOのSIMカードを装着するとテザリング(インターネット共有)機能の設定がSoftBankのものとなってしまう(画像=左)。またAndroid(Nexus 6P)で強制的にテザリングを利用するための「dun」を指定するとエラーが表示される(画像=右)

またソフトバンク回線についてはMVNOからの要望としてBWA(Band 41)の開放も要望されていましたが、これについては今回提出された資料では特に振れられていませんでした。

なお、au回線ではBWA(Band 41)についてはUQコミュニケーションズが提供しているものの、MVNOへすでに開放され、キャリアアグリゲーション(CA)も利用できることが説明されています。







記事執筆:memn0ck


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