ファーウェイもフォルダブルスマホを発表!開くと8インチ有機EL搭載の「Mate X」

Huawei Technologies(以下、ファーウェイ)は24日(現地時間)、スペイン・バルセロナにて2019年2月25日(月)から2月28日(木)まで開催される「MWC Barcelona 2019」(旧「Mobile World Congress」)に合わせてプレスカンファレンス「CONNECTING THE FUTURE」を開催し、折り畳める約8インチ(2480×2220ドット)有機ELディスプレイを搭載した5G対応フォルダブルスマートフォン(スマホ)「HUAWEI Mate X」を発表しています。

発売時期は2019年半ばを予定しており、価格は発表が行われたスペインを含むヨーロッパでは2299ユーロ(約289,000円)。日本での発売については明らかにされておらず、やや特殊な製品なので投入は難しいかもしれませんが、期待したいところです。

なお、ファーウェイでは次期フラッグシップスマホ「HUAWEI P30」シリーズを3月26日(火)にフランス・パリで発表することを明らかにしており、MWC Barcelona 2019に合わせたプレスカンファレンスでは5Gやフォルダブルスマホを発表するとしていました。

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HUAWEI Mate Xの価格と発売時期


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HUAWEI Mate Xを紹介するHuawei Technologies Consumer Business Group CEOのRichard Yu氏

HUAWEI Mate Xはアスペクト比8:7.1の8インチ有機ELを外側にしてほぼ中央で折り畳める形状で、閉じた状態では前面がアスペクト比9:19.5の約6.6インチ1148×2480ドットと背面がアスペクト比9:25の約6.38インチ892×2480ドットとなり、表裏に画面を搭載するデュアルディスプレイスマホとして利用できます。

同じ2画面スマホで外側に折り畳む「ZTE AXON M」(日本ではNTTドコモから「M Z-01K」として販売)とは異なって1つのディスプレイパネルであるため、開いた状態でも画面に継ぎ目はなく、100以上の可動部品から構成されるヒンジ部によって開いた時も閉じた時もフラットになるように工夫されています。

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HUAWEI Mate Xの画面構成


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HUAWEI Mate Xのヒンジ部

基本スペックはチップセット(SoC)がHiSilicon製「HUAWEI Kirin 980」(オクタコアCPU「2.6GHz Cortex-A76ベースコア×2+1.92GHz Cortex-A76ベースコア×2+1.8GHz Cortex-A55コア×4」、GPU「Mali-G76」)、内蔵メモリー(RAM)が8GB、内蔵ストレージが512GB、外部ストレージがNM Cardスロット(最大256GB)、4500mAhバッテリー、USB Type-C端子(USB 3.1 GEN1)。

カメラは同社の上位モデルと同様に「Leica(ライカ)」とのコラボレーションで約4000万画素CMOS/広角レンズ+約1600万画素CMOS/超広角レンズ+約800万画素CMOS/望遠レンズのトリプルレンズカメラで、自撮り(セルフィー)やテレビ電話などは本体を折り曲げて背面側の画面を見て行うとのこと。

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HUAWEI Mate Xのカメラ


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電池は4500mAhバッテリー(取外不可)


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急速充電はHUAWEI SuperCharge 55Wに

位置情報取得はA-GPS(L1+L5)およびGlonass、BeiDou、Galileo(E1+E5a)、QZSS(L1+L5)に対応し、センサーは重力・環境光・近接・ジャイロ・ホール・気圧・色温度・電子コンパスを搭載。また指紋センサーや赤外線リモコンにも対応し、急速充電は「HUAWEI SuperCharge」(55W)に対応。

OSはAndroid 9.0(開発コード名:Pie)を搭載し、独自ユーザーインターフェース「EMUI 9.1.1」となっています。サイズは開いた状態で約161.3×146.2×5.4mm、閉じた状態で約161.3×78.3×11mm、質量は約295g、本体カラーはInterstellar Blueの1色のみ。



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閉じた状態の右側面には電源キーに内蔵された指紋センサーを搭載


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HUAWEI Mate Xの下部にはUSB Type-C端子などが配置。3.5mmイヤホンマイク端子は搭載せず、USB Type-C端子経由に


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HUAWEI Mate Xは5G対応

通信面では2.4および5GHz帯におけるIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 5.0、NFCに対応し、携帯電話ネットワークでは5Gは自社開発のモデム「Balong 5000」を搭載し、SAおよびNSAをサポートしてmmWave(ミリ波)における通信にも対応しており、下り最大4.6Gbps(Sub-6GHz帯における理論値)とのこと。

SIMカードスロットはnanoSIMカード(4FF)サイズが2つのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応し、片方(セカンダリーSIMカード)はNM cardと共用で2G・3G・4Gをサポートし、もう片方(プライマリーSIMカード)が2G・3G・4G・5Gをサポートしています。対応周波数帯は以下の通り。

Primary SIM card:
5G NR TDD: N41 / N77 / N78 / N79
4G LTE TDD: B34 / B38 / B39 / B40 / B41
4G LTE FDD: B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B6 / B7 / B8 / B9 / B12 / B17 / B18 / B19 / B20 / B26 / B28 / B32
3G WCDMA: B1 / B2 / B4 / B5 / B6 / B8 / B19;
2G GSM: B2 / B3 / B5 / B8 (850 / 900 / 1800 / 1900 MHz)

Secondary SIM card:
4G LTE TDD: B34 / B38 / B39 / B40 / B41
4G LTE FDD: B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B6 / B7 / B8 / B9 / B12 / B17 / B18 / B19 / B20 / B26 / B28
3G WCDMA: B1 / B2 / B4 / B5 / B6 / B8 / B19
2G GSM: B2 / B3 / B5 / B8 (850 / 900 / 1800 / 1900 MHz)




記事執筆:memn0ck


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