キヤノンレンズ対応でカメラ撮影に“超本気”なAndroidカメラが国内初登場!

神奈川県・みなとみらい地区のパシフィコ横浜および大さん橋ホールにて2月28日から3月3日の4日間に渡ってカメラや写真、望遠鏡などを取り扱うメーカー各社が出展する国内最大の光学機器関連の総合展示会「CP+2019」(主催:一般社団法人 カメラ映像機器工業会)が開催されました。

これまでも本イベントのブースレポートをお送りしていますが、今回はスマートフォン(スマホ)など用のユニークな周辺機器を展示していたサイホープロパティーズとラウジャパン/SAEDAのブースにあったモバイル関連アイテムを紹介します。

【iPhoneおよびAndroid用外付け全天球カメラ「SasuToru i」と「marut」】

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「marut」(画像=左)と「SasuToru i」(画像=右)

サイホープロパティーズブースには、Lightning接続のiPhone用全天球カメラ「SasuToru i」(サストル アイ)とUSB Type-C接続(変換アダプター使用でmicroUSBでも可)のAndroid端末用全天球カメラ「marut」(マルト)が展示されていました。

これはiPhoneおよびAndroid端末の端子にそれぞれの全天球カメラを接続するだけで、外部接続の全天球カメラ機能を付加させることのできるアイテムです。専用アプリをインストールしておけば、簡単に360°撮影ができます。

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撮影はもちろん、撮った画像の編集や画像を直接Facebookなどの別アプリに投げることも可能

スマホやタブレット単体で360°撮影をするには手間がかかりますし、リコーのTHEATAなどの本格的なものは手が出しづらい、またはスマホなどとの無線接続が面倒に感じる人には特にうってつけなほか、全天球パノラマ撮影の入門用にもいいかもしれません。

ただ1つ、Android用のMarutはスマホやタブレットでもAndroid端末であれば、問題なく利用可能であることに対し、iPhone用の「SasuToru i」はiPhone以外では利用不可(iPadなどのタブレットも使用不可)となっている点には注意が必要です。

なお、これらはすでに販売中で家電量販店やAmazonなどの大手ECサイトなどから購入ができます。


【スマートフォン型撮影用LEDライト】

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参考出展として展示されていたスマートフォン型撮影用LEDライト(仮称)

トイカメラやフィルムカメラなどのほか、カメラ関連のアクセサリーを展示していたラウジャパン/SAEDAブースのブースには「スマートフォン型のLEDライト」が展示されていました。

このスマートフォン型撮影ライトは、まさしく一般的なバータイプのスマホのような形状の撮影用LEDライトで、スマホ用固定スタンド・三脚をそのまま流用できるという点が大きな特徴となります。

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サイズは大小2種類。電源キーの位置がもうちょっと前までのiPhoneっぽい

撮影ライトとしてもしっかりとしており、本体下部の電源ボタン(タッチセンサーでした)を短押しすることで、点灯と消灯。長押し(ロングタップ)し続けることで光量を調整することができました。

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撮影用ライトだけあって、眩しいくらいに明るい


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スタンド+スマホクリップ(画像=左)や柱にライトを固定(画像=右)するなど、工夫次第でいろいろな使い道もできそう

スマートフォン用スタンドなどのスマホ用の周辺機器は入手しやすいというだけでなく、すでに持っている人も多いと思われるため、それをそのまま流用できるという長所があります(今、この記事を読まれている皆様も何かしらのスマホスタンドや固定具を持っている方は多いのではないでしょうか?)。

また、このLEDライトのバッテリーもスマホと同様に充電式のものとなっているのですが、充電にはワイヤレス充電のQi(チー)を使います。充電式のLEDライトというだけであれば、それほど珍しいものではないですが、本機を充電する手段がQiのみというのは中々に尖った特徴だと思われます。

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充電方法はQiのみで、USBケーブル端子すらない

とはいえ、QiもiPhoneやAndroidスマホなどで対応しているもの少なからずあり、これらを使いまわしできるため、すでにQi充電台を持っている人には魅力的です。

つまるところ、本機は「形状だけでなく、固定スタンドや充電機までスマホのものをそっくり流用できる撮影用LEDライト」ということです。

スマホ型ゆえに非常にコンパクトであることも長所で、持ち運びも簡単です。具体的な発売日どころか、正式な製品名などもまだ決まっておらず、店頭に並ぶのはもうしばらく先になるかと思われますが、筆者が今回のイベントでもっとも食いついたアイテムの一つだったりします。

というわけで、本記事ではユニークな周辺機器を紹介してきました。前者の外付け全天球カメラは手軽に360°パノラマ写真を撮って、旅先の風景を丸ごと保存・共有できる楽しさがあり、スマホ型モバイルLEDライトは「スマホのアクセサリーをそのまま使える」という珍しくも意欲的なアイテムだと思います。

スマホ用の外付け全天球カメラ2種は既に購入が可能ですが、スマホ型モバイルLEDライトは製品が登場するのはもう少し先だと思うので、期待してまちましょう!






記事執筆:河童丸


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