Snapdragon 855や12GB RAMなどを搭載した超高性能なゲーミングスマホ「Black Shark 2」をレビュー! |
既報通り、TAKUMI JAPANがSnapdragon 855や12GB内蔵メモリー(RAM)などを搭載した超高性能なゲーミングスマートフォン(スマホ)「Black Shark 2」(Black Shark Technologies製)を6月7日に発売しました。価格はオープンながらメーカー希望小売価格が税別99,880円(税込107,870円)。
本機は本格的にゲームアプリをプレイできるように非常に高いパフォーマンスに加え、より快適にゲームを遊ぶための各種チューニングがなされた“ゲームの極致をめざしたスマホ”と言える1台で、とにかく“尖った”製品が大好物な筆者も「ゲームアプリを遊ぶための突出した高性能さを持ったスマホ」という個性に惚れこんでさっそく入手しました。
そこで今回より数回に分けてBlack Shark 2の魅力や特徴などを紹介していこうと思います。まずは初回ということでプリインストールアプリや内蔵機能のほか、本機の外観や同梱品、ゲームプレイ体験をさらに飛躍させる専用の周辺機器などをまとめて紹介します。
【個装箱と同梱品】
Black Shark 2は、NTTドコモやau、SoftBankなどの日本の大手携帯電話会社向けの一般的なスマホと違い、同梱されているアイテムも多く、単にハイエンドなので価格が高くなっているというだけでなく、きちんとゲーミング層に向けた製品となっています。
これは同じゲーミングスマホの「ROG Phone(型番:ZS600KL)」(ASUSTeK Computer製)も共通していますが、ゲーミングモデルとしては必須要項なのかもしれません。また同梱品だけでなく、別売りの純正のアクセサリーも豊富に用意されているのも魅力となっています。
個装箱にはBlack Shark 2本体のほか、USB充電器やUSB Type-Cケーブル、クリアカバー(スモーク)、USB Type-C接続のステレオイヤホン、Black Sharkオリジナルステッカー、マニュアル類(スタートガイドや保証書など)が入っています。
イヤホンやカバーが同梱されているのは海外メーカーのSIMフリースマホでもよくありますが、さすがにブランドのオリジナルステッカーまで封入されているスマホというのは(筆者としては)初めてです(iPhoneもメーカーロゴのステッカーが入ってたりしますが)。
【プリンストールアプリや内蔵機能】
続いて基本機能ですが、ホーム画面は上記画像左側の1面と「Google Discover」(旧「Google Feed」)のみと非常にシンプルです。設定でGoogle Discoverを無効化した場合には完全な1面のみのホーム画面となります。
アプリ一覧(ドロワー)も画像の通り、GoogleのGmailなどのGMS(Google Mobile Service)関連のもののみで、サードパーティー製のものはおろか、アプリ一覧にはBlack SharkやXiaomi(小米科技、シャオミ)の名前もありません(Black Shark TechnologiesはXiaomi Technology傘下)。
Androidのプリインストールアプリでは定番のTwitterやFacebook、LINEもなく、メーカーの「余計なものは何ひとつない、必要なものがあるなら自分で用意するがいい」感がひしひしと伝わってきます。実際、ゲームプレイ中は無効化できるとはいえ、SNSの通知などはゲームプレイの障害でしかないのですし。
余談ですが、内蔵の壁紙も初期プリセットのもののみで、バッテリーライフを貪るライブ壁紙や小洒落たデザイン性の高い壁紙などの一般向けスマホであれば、たんと用意されているようなものも一切ありません。
【実はかなりハイスペックなカメラ機能】
ゲーミングモデルのスマホなので、どうしても注目されにくい感のあるBlack Shark 2のカメラですが、リアカメラは約4800万画素CMOS+約1200万画素CMOSのデュアルカメラ、フロントカメラは約2000万画素CMOSと非常に高性能でぬかりはありません。
夜間や暗所での撮影ではノイズが発生しやすいものの、日中や照明の明かりがとれる場所であればかなりキレイな写真撮影が可能です。
ゲーミングモデルという性格上、処理速度は桁違いに速いことも影響してか、シャッタースピードも非常に高速なのが特徴と言えるでしょう。また国内向けスマホでは珍しく、標準でシャッター音を消すことができます。
レストランなどの大きなシャッター音が目立ってしまうような場所での撮影をする際には非常にありがたい点だったりします。これはTAKUMI JAPANの事実上の前身でもあるFREETELを展開していたプラスワンマーケティング時代のスマホでも一貫していました。
【SHARK SPACE(ゲームモード)】
本体右側面にあるスライドスイッチをオンにすると「SHARK SPACE」(ゲーム特化)モードに入ります(スイッチを切るとモード終了)。SHARK SPACEモードでは、ゲームごとに専用ゲームコントローラーのボタンマッピング内容の編集やディスプレイの色調などの設定、各種通知のオンオフ切り替えといったさまざまな項目をカスタマイズ・保存することが可能です。
特にPUBG Mobileや荒野行動などといったFPS(First Person Shooter)ゲーム向けの設定が用意されているのも特徴でしょう。もちろんこれらの設定を調整するのが苦手でもSHARK SPACEモードで起動するだけでも反応速度の速いタッチセンサーなどの恩恵に十分預かれます。
ゲームアプリの動作に関するパフォーマンスの設定では「極限モード」が設定可能。バッテリーの消耗が大きくなるものの、CPUのコアを全力でフル稼働させ、本体内の温度制限も止めるまさに「フルブースト状態」でゲームアプリを稼働させることができます。
筆者は苦手なのでFPSゲームをやっていないのでインストールしていません(そもそもとして本機でFPSゲームを試す人が大半だと思いますし、すでに他所で検証記事もあるので割愛します)が、音ゲーや弾幕シューティングゲームなどを実際に試していますので、こちらは次回以降をお楽しみに。
【ゲームプレイ体験をより高める専用の周辺機器】
本記事の最後にBlack Shark 2専用の周辺機器としてよりゲームを快適に遊ぶためのアイテムが多数販売されているので紹介します。○専用ゲームパッド右・左
Bluetooth接続の専用コントローラーは左右個別にBlack Shark 2とペアリングして利用します。左右それぞれに機能やキーアサインを設定可能です。なお、ゲームによっては右だけあればOKなものもあったりします。
左右でバラ売りとなっていますが、専用ケースおよびコントローラスタンドと左右コントローラをまとめたちょっぴりお得なセットもありますので後述します。
○Black Shark 2専用ケース
専用ケースはハードタイプの本体カバーで、専用コントローラを接続・固定するための溝がついています。装着すると左右コントローラでBlack Shark 2本体を挟み込んだような姿となり、ポータブルゲーム機のような操作性でゲームアプリを楽しむことができるようになります。
○専用コントローラスタンド
専用コントローラスタンドはBlack Shark 2用の左右コントローラーを取り付けることで、コンシューマゲーム機のゲームパッドのような姿にすることができるアイテムです。
Black Shark 2の画面を外部出力してゲームを大画面で、かつコントローラー操作で遊ぶというコンシューマーゲーム機に近いプレイ感で遊ぶことが可能になります。
また、右コントローラーのトラックパッドは画面内にマウスカーソルを表示して操作させることも可能なので、動画コンテンツなどを大画面で鑑賞するのにもオススメです。
コントローラーをセットした状態。お気づきかもしれませんが、カーソルキーが上下左右で独立しているため、このコントローラーは対戦格闘ゲームには不向きです(格ゲーしたい人は大人しくDUAL SHOCKの方がいいです)
前述通り、専用ケースとコントローラースタンドにおいては左右コントローラーとのセット販売がされています。組み合わせとしては左右コントローラーと専用カバー、または左右コントローラーと専用コントローラースタンドの2通り。どちらの組み合わせも税込14,904円となるので、気になる方はチェックしてみましょう。
○Black Shark 2専用HDMIケーブル
USB Type-CとHDMI端子をつなぐ専用ケーブルケーブルで、Black Shark 2の画面を有線でモニターやテレビのHDMI端子へ接続して利用します。
Black Shark 2はワイヤレスでのディスプレイ接続(Miracast)に対応しており、本機搭載のチップセット(SoC)であるSnapdragon 855のMiracast接続はかなり改善されていますが、やはりどうしても遅延は避けることはできないため、速さと確実性を追い求めるゲーミングマシンならやはり有線接続でしょう。
ただし、いかんせんケーブルとしては若干値が張るため、後日、他のケーブルで代用できないか試してみる予定です。
というわけで、Black Shark 2のレビューの第1回目をお送りいたしました。非常にハイスペックなスマホというだけでなく、ゲーミングスマホということで多彩な周辺機器も取り揃えられた1台となっています。
次回はベンチマークアプリを使って本機の性能をチェックしつつ、同じSoCを搭載した他のスマホとの比較テストを行おうと思いますので、お楽しみに。
ブラックシャーク(Black Shark)
2019-06-07
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記事執筆:河童丸
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