山形新幹線の全区間におけるトンネル内で携帯電話が使えるように!

NTTドコモおよびKDDI、ソフトバンクは25日、東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)が運行する「山形新幹線」(奥羽本線)の「峠駅~大沢駅」間および「芦沢駅~舟形駅」間のトンネル内での携帯電話サービスの提供を2020年12月15日(火)始発から開始すると発表しています。これにより、山形新幹線については全区間のトンネル内で携帯電話サービスを利用できるようになります。

なお、UQ mobileやワイモバイル、各社の仮想移動体通信事業者(MVNO)も同様に利用可能で、工事状況によっては開始日時は変わる可能性があるとのこと。また各社では共同でトンネル内における携帯電話サービスエリア拡大や品質改善を目的にエリア整備を進めており、今後もサービスエリア拡大や品質向上ならびに利用者がより使いやすい環境の整備を進めていくとしています。

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トンネルなどの人工的な構築物により電波が遮へいされ、携帯電話などが使用できない地域において移動通信用中継施設などを設置して携帯電話などを利用可能にするなど、電波の適正な利用を確保することを目的として実施されている「電波遮へい対策事業」に基づく国の補助金を活用して工事が行われています。

今回、山形新幹線の最後の工事区間である峠駅~大沢駅及び芦沢駅~舟形駅間の計6トンネル(約2.0Km)における携帯電話用基地局の設置工事が完了し、新たに携帯電話サービスが利用可能となります。なお、これらの区間は以下の総務省 東北総合通信局より2019年8月21日に補助金が交付決定となった電波遮へい対策事業です。

路線区間トンネル名事業費補助金額
山形新幹線福島駅~米沢駅太鼓沢(408m)、第一太鼓沢(170m)、第二太鼓沢(164m)1億9,250万円6,416万6,000円
芦沢駅~舟形駅滝の沢(669m)、第一猿羽根(80m)、第二猿羽根(520m)2億9,638万8,000円9,879万6,000円

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なお、東北新幹線は今年7月23日、北海道新幹線は今年3月25日、秋田新幹線は今年7月8日から全線で携帯電話サービスの利用が可能となっており、今回の工事完成によって全国の新幹線(現行営業区間)の携帯電話エリア化が完了しました。なお、一部電波が弱い箇所の存在等により、お使いの携帯電話の通信事業者や機種によっては、通信が途切れる場合があります。











記事執筆:memn0ck


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