シャープとDynabookは11日、シャープの通信技術とDynabookのIT技術を融合して「GIGAスクール構想」における学習者用の標準仕様に準拠したLTE内蔵コンパチブル型ノートパソコン(PC)「Dynabook Chromebook C1」を共同で開発したと発表しています。2021年2月以降に商品化する予定だとのこと。

さらに滑らかで精度の高い書き心地を実現した「スタイラスペン」(オプション)も商品化し、本体に収納可能で必要な時にさっと取りだして使用できる上、収納しながら自動で充電が可能です。わずか15秒のチャージで約45分間利用できる高速充電にも対応しています。

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Dynabook Chromebook C1はタッチ操作に対応した約11.6インチWXGA(1366×768ドット)TFTカラーLED液晶のディスプレイを搭載したChrome OS搭載ノートPCで、ディスプレイ部を反対側に折りたたんでタブレットとしても使えるコンバーチブル型(360°回転タイプ)となっています。

チップセット(SoC)にはQualcomm製の高性能CPUを内蔵した「Snapdragon 7c」を採用し、高いパフォーマンスの維持と長時間の電池持ちを実現しており、折りたたんだ状態から開くと待機状態から高速で起動し、すぐに使用できるほか、LTE内蔵なので通信環境のない家庭での学習にも活用できます。

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また2つのカメラを内蔵し、約100万画素CMOSのユーザーフェイシングカメラ(フロントカメラ)はHDR(High Dynamic Range)に対応して白飛びを抑え、オンライン授業を受講する児童や生徒の自然な表情を捉え、タブレットスタイルにして使う約500万画素CMOSのワールドフェイシングカメラ(リアカメラ)は、屋内外での観察授業などで便利に活用できます。

その他、4GB LPDDR4X内蔵メモリー(RAM)および32GB eMMC内蔵ストレージ、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.1、リチウムポリマー(バッテリーパック)で、サイズは約286×206×19.8mm(暫定値)、質量は約1.35Kg以下(暫定値)となっています。同梱物はACアダプターや電源コードなど。

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インターフェースはnanoSIMカード(4FF)が1つ、microSDXCカードスロットが1つ、3.5mmイヤホンマイク端子が1つ、USB Type-A(USB 3.1)端子が1つ、USB Type-C端子が1つを搭載。携帯電話ネットワークは3波を束ねる3CCキャリアアグリゲーション(3CA)をサポートしているとのこと。

スタイラスペンは4096段階の筆圧検知や傾き検知、パームリジェクション(ペン先のみを認識する誤操作防止機能)などをサポート。なお、外観や仕様について開発中のため、変更する可能性があるということです。シャープとDynabookでは両社の保有する技術を融合し、今後も教育ICT化の推進に貢献していくとしています。

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記事執筆:memn0ck


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