![]() |
auから発売された折りたたみ型「かんたんケータイ KYF41」をファーストインプレッション! |
既報通り、KDDIおよび沖縄セルラー電話が携帯電話サービス「au」向け4G LTEやVoLTEに対応した折りたたみ型フィーチャーフォン(以下、ケータイ)「かんたんケータイ KYF41」(京セラ製)を3月5日に発売しました。価格(金額はすべて税込)は公式Webストア「
またauでは4G LTEケータイ向け新料金プラン「VKプランE(N)」を提供開始しており、auの3Gケータイにて「プランE」および「プランEシンプル」を利用中の人が4G LTEケータイに変更の上でVKプランE(N)に加入すると、月額237円(税抜)を割り引く「プランE移行割」が提供されています。
今回はそんな京セラが企画から設計・開発・試験・製造・アフターサービスまでを一貫して国内で実施している安心のJAPAN MADE製品となっているかんたんケータイ KYF41の外観や基本機能などを写真や動画を交えて紹介したいと思います。
かんたんケータイ KYF41は2018年7月に発売された前機種「かんたんケータイ KYF38」に続くau向け「かんたんケータイ」シリーズの新機種で、画面の見やすさや通話の聞きやすさなどの使いやすさを継承し、音声ガイダンスによる迷惑電話の抑止や急な体調変化があったときなどに役立つ身のまわりの安心・安全に関する機能を搭載しています。
また本製品も企画から設計・開発・試験・製造・アフターサービスまでを一貫して国内で実施している安心のJAPAN MADE製品とのこと。開いたときに現れるメインディスプレイは約3.4インチFWVGA(480×854ドット)TFT透過型液晶(約1677万色表示)となっており、閉じたときの正面にはサブディスプレイが搭載されています。
ダイヤルキーなどの各キーは昔のガラケーのようなキーストロークが非常に浅く固めではなく、どちらかというとノートパソコンで採用されているアイソレーションキーボードのようなプニプニとした押し心地で、しっかりと押した感じがするものになっています。
キーは上部に事前に登録した電話帳を素早く利用できる3つのショートカットキーを含めて25つ搭載され、それとは別に電源は左下に配置されたスライドスイッチとなっており、間違えて長押ししたりして電源を切ってしまったりといったことがないように設計されています。
引き続いて防水(IPX5およびIPX8)、防塵(IP5X)、耐衝撃(MIL-STD-810H Method516.8:Shock-ProcedureⅣ準拠)に対応し、昨今のコロナ禍では重要な泡ハンドソープによる洗浄やアルコール除菌シートで拭いても大丈夫なようになっています。サイズは約51×115×18.3mm(最厚部18.3mm)、質量は約133g。
本体カラーはシャンパンゴールド、ロイヤルブルー、ワインレッドの3色展開。サブディスプレイでは時計表示のほか、歩数・アイコン表示や歩数詳細表示が行え、電波の強さや電池レベル、マナーモード状態、留守電メモや目覚まし時計、歩数計などの利用状況などが確認できます。
またチップセット(SoC)がかんたんケータイ KYF38のQualcomm製「Snapdragon 210(MSM8909)」(32bitで28nmプロセス製造の1.1GHz ARM Cortex-A7クアッドコアCPU、Adreno 304 GPU)から新たにQualcomm製「Snapdragon 215(QM215)」(64bitで28nmプロセス製造の1.2GHz ARM Cortex-A53クアッドコアCPU、 Adreno 308 GPU)に変更されています。
その他の主な仕様は1GB内蔵メモリー(RAM)および8GB内蔵ストレージ、microSDHCカードスロット(最大32GBまで)、IEEE802.11b/g/n準拠(2.4GHz)の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.2、赤外線通信、約800万画素CMOSアウトカメラ、位置情報取得(A-GPS)、USB Type-C端子など。ワンセグやおサイフケータイ(FeliCa)、NFC、ハイレゾ音源には非対応で、3.5mmイヤホンマイク端子は非搭載。
バッテリー容量は1500mAhで、連続通話時間は約620分(VoLTE)、連続待受時間は約360時間(4G LTE)、充電時間は約130分(Type C共通ACアダプタ 01・02[別売]使用時)。電池を長持ちさせる「バッテリーセーバー」機能にも対応。なお、電池パックは取外可能です。
電池パックを外したところにnanoSIMカード(4FF)とmicroSDHCカード(最大32GB)のスロットがあります。なお、かんたんケータイ KYF41はSIMロック解除に対応していますが、携帯電話ネットワークの対応周波数帯は4G LTEの800MHz帯(Band 18)および1.7GHz帯(Band 3)、2.0GHz帯(Band 1)のみとなっています。

バッテリーカバーを外したところ。特にパッキンなどはなく、比較的開けやすいので雨の日やお風呂場などで落としたりしないようにしたいところ(落としたくらいではバッテリーカバーは外れないとは思うものの、万が一の場合に備えて)
OSはAndroid 10ベースとなっており、Google PayやGMSには非対応で、アプリの追加も基本的にはできません(開発者モードにしてadbコマンドによってインストールすることは可能)。またコミュニケーションアプリ「LINE」にも非対応で、新たに「+メッセージ」に対応しています。
また安心・安全のための新機能としては「迷惑電話対策機能」や「至急電話ください」メッセージ、「私の救急あんしん情報」、「消費者ホットライン(188)、警察相談専用電話(#9110)への簡単アクセス」、「あんしんメニュー」が搭載され、電話帳への登録がない相手からの着信時に通話内容を自動で録音し、録音することを着信相手に伝えることで詐欺行為の抑止にもつながるとのこと。
さらに困ったときなどにワンタッチキーに登録をしている相手に至急の連絡をお願いするメッセージを簡単に送れ、緊急時に見て欲しい自分の氏名や生年月日、血液型、かかりつけの病院などの情報や緊急連絡先を登録・表示できるので、万が一のときに役立ち、あらかじめ携帯電話に登録されているので、相談窓口へ簡単にアクセスすることができるようになっています。


画面は昔のガラケーのように構成されています。左がメインメニュー、右が内蔵ストレージの空き容量。なお、ファイラーも搭載しており、かんたんケータイ KYF41単体でファイル管理ができるほか、Androidベースなのでパソコン(WindowsやMacなど)とファイル転送も可能


端末情報(画像=左)によってAndroid 10がベースなのがわかります。認証情報(画像=右)から認証番号は電波法(R)が「005-102556」、電気通信事業法(T)が「DF20-0245001」となっています


便利機能には「光で操作ナビ」や「音声読み上げ」などが搭載。ポインターはWebブラウザーやアプリにて利用可能。au IDに対応しており、決済サービス「au PAY」アプリなどがプリインストールされています
メインメニューに「安心」に係る機能をまとめているため、いざというときにも迷わず使えるようになっているほか、好評な「緊急ブザー」も搭載しているので、もしものときに本体側面のブザーキーの長押しで周囲の人に緊急事態を伝えられるので安心となっています。
また便利だと感じたのは「あとから録音」機能で、設定で「利用する」にしておくと(初期状態では「利用しない」)、通話した後に最大60分までは通話が録音でき、後から再確認できるようになっています。迷惑電話がかかってきたときなど、慌てて録音をしようとしても難しいので助かります。
その他、同梱されている「卓上ホルダ」に通話中に置くことで、スピーカーフォンで通話を楽しめる「みんなde通話」機能に対応し、待受時に置くとマナーモードを一時解除し、卓上ホルダのスピーカーからの大きな音で着信をお知らせする「おうちモード」にも対応しているため、大切な電話を取り逃がす心配がないとのこと。
さらに「でか着信音」と従来機種より約1.4倍アップした大きな振動で着信を教えてくれる「でかバイブ」機能を搭載。なお、USB Type-CケーブルやACアダプター以外にmicroSDカードや3.5mm⇔USB Type-C変換アダプター(型番「0401QNA」)、イヤホンは付属しないのでご注意ください。
筆者は久しぶりにケータイ型の製品をじっくり触りましたが、基本的な操作方法はそのままに迷惑系の機能などが進化していたほか、細かい点は意外と変わっていて驚きました。最後にかんたんケータイ KYF41の外観や実際に操作しているところを動画で紹介しているので合わせてご覧ください。
記事執筆:memn0ck
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・かんたんケータイ KYF41 関連記事一覧 - S-MAX
・かんたんケータイ(カンタンケータイ) KYF41 | ケータイ | au