NTT東西の固定電話から携帯電話への通話料が10月より値下げ!各MNO宛が一律料金に

東日本電信電話(以下、NTT東日本)および西日本電信電話(以下、NTT西日本)は21日、両社の固定電話(加入電話、INSネット、公衆電話)から携帯電話への通話料金を2021年10月1日(金)より値下げすると発表しています。合わせて0036通話やひかり電話から携帯電話への通話料金についても同料金に値下げするとのこと。

これにより、10月1日からは中継事業者のサービスを利用する場合を除き、両社の加入電話やINSネット、ひかり電話から携帯電話宛はNTTドコモおよびKDDI、沖縄セルラー電話、ソフトバンク、ウィルコム沖縄、楽天モバイルといった移動体通信事業者(MNO)の各社ともに一律で17.6円/分、公衆電話から携帯電話宛は10円/15.5秒となります。

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これまで中継事業者のサービスを利用する場合を除き、固定電話から携帯電話への通話料金については楽天モバイルを除いて携帯電話事業者が設定していましたが、総務省 情報通信審議会 電気通信事業政策部会 接続政策委員会にて長らく検討が行われ、今年5月に各社にて固定電話から携帯電話への通話料金設定権についてNTT東日本およびNTT西日本に10月より移行することが合意されていました。

NTT東日本およびNTT西日本の加入電話から携帯電話宛の通話料については4月30日まではNTTドコモ宛が11円/30秒(3分ごと換算で66円)、KDDIおよび沖縄セルラー電話宛が11円/15〜20秒(3分ごと換算で99〜132円)、ソフトバンク・ウィルコム沖縄宛が11円/15~30秒(3分換算で66~132円)、楽天モバイル宛が19.25円/分(3分換算で57.75円)となっていました。

その後、通話料金設定権がNTT東日本およびNTT西日本に移行する合意に合わせ、KDDIおよび沖縄セルラー電話、ソフトバンク、ウィルコム沖縄では5月1日よりNTTドコモ宛と同じ料金に値下げしていましたが、さらに通話料金設定権がNTT東日本およびNTT西日本に移行する10月からは一律で17.6円/分に値下げされます。

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また合わせてひかり電話から各MNO宛の通話料も一律で17.6円/分に、公衆電話から各MNO宛の通話料も一律で10円/15.5秒に統一されます。NTT東日本およびNTT西日本における主な固定電話から携帯電話宛の通話料の変更については以下の通り。仮想移動体通信事業者(MVNO)宛についても同額となります。なお、通話料金設定権の移行はプレフィックス番号を付ける中継事業者のサービスとの価格競争を促すためにあるとされています。

発信側発信方法着信側
(主なMNO)
通話料金
現在10月1日以降
加入電話、INSネット事業者識別番号をつけない通話※1NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクMNOが設定する料金17.6円/分※2、※3
楽天モバイル19.25円/分
0036通話※1NTTドコモ17.6円/分
KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル19.25円/分
公衆電話NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクMNPが設定する料金10円/15.5秒※2
楽天モバイル10円/15.5秒
ひかり電話NTTドコモ17.6円/分17.6円/分※2、※4
KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル19.25円/分
※1 0036以外の事業者識別番号を付与した場合は中継事業者が設定する料金となります。
※2 MVNO各社への通話料金も同料金です。
※3 NTTコミュニケーションズが提供するメンバーズネットを利用する場合は11円/37.5秒です。
※4 携帯電話発フリーアクセス・ひかりワイド着の通話料金も同料金です。

記事執筆:memn0ck


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