arrows Be4 Plus F-41Bを改めて紹介! |
2021年夏モデル(春夏モデル)として発売されたスマートフォン(スマホ)は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの大手移動体通信事業者(MNO)だけでも約30機種にのぼりますが、その中でも比較的安定した販売数を維持しているのが富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT)製の「arrows Be4 Plus F-41B」(F-41B)です。
BCN+Rが毎週公開しているランキングによれば、発売から2ヶ月が経つ7月19日~7月25日の週でも24位となっており、コストパフォーマンスで激戦を繰り広げる低価格帯スマホの中でも健闘しています。
F-41Bが支持される理由とは一体何でしょうか。5月に行われたNTTドコモの「2021夏 新サービス・新商品発表会」の写真とともに、その魅力などを振り返りつつご紹介します。
■アルコールやハンドソープによる洗浄ができる貴重な機種
F-41Bはいわゆるエントリークラスに位置付けされるモデルであり、実売価格も発売当初からドコモオンラインショップなどの直営店では本体価格が21,780円、他社からの乗り換え(MNP)などでは実質5,280円で購入できるなど、非常に安価なスマホとして用意されました。
エントリーモデル故に機能的な特徴が少なく、弊サイトの読者層にはあまり訴求しない端末かもしれませんが、同価格帯の他社モデルと比較しても秀でた特徴を複数持っている機種です。
最大の特徴はハンドソープなどでも洗える防水性能と抗菌ボディです。
国内ではコロナ禍が急拡大し未曾有の危機を迎えている今夏、毎日使うスマホの衛生面に不安を感じたことはないでしょうか。ただでさえ指先で操作する上、通話の際には耳に押し当て口元へ近づける端末だけに、もしコロナウィルスが付いていたら……と考える人も少なくないでしょう。
F-41Bは単なる防水ではなく、泡タイプのハンドソープや食器用洗剤でも丸洗いできます。さらに、アルコールティッシュや次亜塩素酸水での除菌にも対応しているため、徹底した衛生管理も可能です。
一般に、実売1万~2万円程度の安価なエントリーモデルのスマホの場合、そもそも防水機能がない機種もある上、防水機能はあっても水洗いや洗剤による洗浄は推奨されない場合が多々あります。
そういった中で、格安モデルでありながら日常利用で安心できる洗浄対応および抗菌ボディを備えている点は大きなメリットです。
■米国防総省MIL規格準拠のタフボディ
arrows Beシリーズらしい特徴となっているのは堅牢な筐体設計です。
普段手に持って歩くことが多いスマホだけに、落としたりぶつけてしまうことによる破損・故障事故は枚挙に暇がありませんが、F-41Bでは筐体素材として高強度樹脂を採用し、さらにつなぎ目のないバスタフ構造とユニボディ化によって高い剛性を確保しています。
ディスプレイ面の強化ガラスと併せ、米国国防総省調達基準であるMIL規格23項目に準拠。約1.5mの高さからコンクリートに落としても割れにくい耐衝撃を確保しています。
堅牢さを売りにした設計思想はarrows Beシリーズの特徴ともなっており、本シリーズを指名買いで継代するユーザーもいるほどです。
とくにF-41Bではディスプレイ面の面荷重では100kgの重さにも耐えられ、一般的な成人男性が万が一踏みつけてしまっても、壊れないどころかディスプレイ面にヒビも入らないほどの堅牢性を備えています。
樹脂の押出成型によるバスタブ構造のボディラインは継ぎ目のない美しさも併せ持っており、落ち着いた色味や指紋の目立たない塗装と相まって非常に使いやすい印象です。
筐体に直接ストラップホールが付いているのも便利な点で、前述のように万が一端末を落としてしまっても壊れない上に、そもそも落とさないようにストラップを付けておくことができるのは便利なポイントです。
■基本性能は順当に「プラス」な進化
基本性能ではarrows Be4 Plusの名前の通り、前機種となるarrows Be4の改良版となっています。
SoC(チップセット)はクアルコム製「Snapdragon 450」から「Snapdragon 460」へと強化され、内蔵ストレージは32GBから64GBへ、メモリー容量(RAM)は3GBから4GBへと、いずれも増量されています。
画面解像度のみFHD+(1080x2220ドット)からHD+(720×1440ドット)へと落とされていますが、これは本機がゲームや動画視聴に特化しないエントリーモデルである点や、若干非力なSoCでも快適で安定した動作を優先した変更点と言えます。
実際の画面を見てもドットの粗さが目立つようなことはなく、SNSの利用やウェブサイトの閲覧で不満が出ることはほぼありません。むしろ、画面解像度を抑えることでバッテリー消費を抑えられる効果もあるため、本機のコンセプトに合った変更点でしょう。
背面には指紋センサーとカメラがあり、背面カメラは単眼です。最近ではエントリーモデルでも背面にカメラユニットを2~3個備える機種もあり若干の見劣りがあるため、購入時の検討ポイントの1つとなりそうです。
カメラは、アウトカメラがが約1380万画素(F値1.8)、インカメラが約800万画素(F値2.0)です。明るめのレンズなので屋内撮影にも強そうですが画素数的にも大きな特徴はなく、SNSへ投稿する日常のスナップ写真程度の利用であれば不満は出ない仕様です。
バッテリー容量は3600mAhとなっており、前機種の2780mAhから大幅に増量されました。
前述のように画面解像度を敢えて抑えていることもあり、バッテリー持続時間では連続待受時間で約790時間を達成。バッテリー容量の増加に伴い本体重量は144gから160gへと若干増加しましたが、日常利用での利便性を取った堅実な変更点です。
外部ストレージは最大1TBのmicroSDXCまで対応、SIMカードはnanoSIMを採用しており、microSDカードとnanoSIMは同じトレーで収納される方式です。
■SNS中心の生活スタイルで検討すべき1台
F-41Bはエントリーモデルらしく、フィーチャーフォンからの切り替えや初めてのスマホとしての役割を持っているために、スマホ初心者でも分かりやすい「シンプルモード」を搭載しています。
これは、ホーム画面などで頻繁に使うアプリや機能のみを大きく表示したもので、NTTドコモが販売する「らくらくスマートフォン」と同様のコンセプトのUIです。頻繁に電話をかける相手を登録しておけるショートカットアイコンがあらかじめ用意されている点はとても便利です。
通常のホーム画面とシンプルモードは設定から自由に切り替えられるため、利用するユーザーや習熟度によって環境を選択できる点は大きなメリットです。
エントリークラスのスマホとして長年愛されてきたarrows Beシリーズだけに、その完成度と成熟度はかなりのレベルです。
非力なSoCを採用しているために最新の3Dゲームなどには全く向きませんし、カメラ機能に期待して購入する機種でもありません。
しかしハンドソープでも洗える抗菌ボディや人が乗っても壊れない堅牢性などは最新のスマホとしてオンリーワンに近い特徴でもあり、そういった特色ある性能と実売で1万円を切ることすらある破格の安さに魅力を感じるなら絶対に検討に含めるべき機種の1つです。
・スマホでゲームはしない
・動画はYouTubeを少し観る程度
・カメラは料理の写真を撮ってSNSに載せる時に使う程度
・普段はLINEやTwitter、Instagramなどの利用がメイン
・でも肌身離さず毎日持ち歩きたい
・スマホを落として画面を割ってしまった経験がある
・コロナ禍で衛生面にも気を使いたい
・清掃に気を使わず流水で洗い流したい
・少しでも安価な機種が欲しい
・初めて使うスマホを探している
そんな人にこそオススメしたい機種がF-41Bです。
機種名 | arrows Be4 Plus F-41B |
サイズ[高さ×幅×厚さ/㎜] | 約148×71×9.4mm(最厚部9.4mm) |
質量[g](電池含む) | 約160g |
OS | Android 11 |
SoC | Snapdragon 460 |
CPU | オクタコア(1.8GHz×4+1.6GHz×4) |
内蔵メモリー(RAM) | 4GB |
内蔵ストレージ | 64GB |
外部ストレージ(最大対応容量) | microSDXC(1TB) |
ディスプレイ[サイズ、解像度(横×縦)、方式] | 約5.6インチHD+(720x1440ドット)有機EL |
HDR表示 | - |
リアカメラ[有効画素数/F値] | 約1310万画素CMOS/広角レンズ(F1.8) |
フロントカメラ[有効画素数/F値] | 約800万画素CMOS/広角レンズ(F2.0) |
バッテリー容量 | 3600mAh/13.86Wh(内蔵電池) |
連続待受時間(静止時)[4G(LTE)] | 約790時間 |
連続通話時間(LTE)[VoLTE/VoLTE(HD+)/VoLTEビデオコール] | 約1540分/約1450分/ー |
充電時間 | 約220分 |
接続端子 | USB Type-C(USB 2.0) |
LTE通信速度 (受信時/送信時の最大速度) | 150Mbps/50Mbps |
VoLTE/VoLTE(HD+) | ○/○ |
テザリング同時接続数 [Wi-Fi/Bluetooth/USB] | 10台/4台/1台 |
スグ電 | ○ |
WORLD WING [対応ネットワーク:LTE/3G/GSM] | ○/○/○ |
防水・防塵 | ○/○ |
ワンセグ/フルセグ | -/- |
FMラジオ | ○(ワイドFMおよびラジスマ対応) |
おサイフケータイ(FeliCa)/NFC | ○/○ |
生体認証 | 指紋 |
ハイレゾ | ○ |
Bluetooth | ○(5.0) |
ワイヤレス充電(Qi) | - |
UIM | nanoUIM |
カラー | レッド、ホワイト、ブラック |
メーカー | FCNT |
記事執筆:秋吉 健
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