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突然の退陣発表。その裏にある事情とは…?

アメリカ現時時間で24日、Appleは現在病気療養中であるCEO、スティーブ・ジョブズ氏の辞任を発表しました。後任には現COOのティム・クック氏が就任する予定です。

敏腕ディレクターとして製品のコンセプトから設計まで幅広くその手腕を発揮し、また稀代のプレゼンテーターでありカリスマの権化として君臨してきたスティーブ・ジョブズ氏がついに壇上から姿を消す事となった訳ですが、その影響はどの程度のものとなるのでしょうか。

Appleとは幾度かの衝突と和解を繰り返しつつ、そのCEOの座に就いたのは2000年。スティーブ・ジョブズ氏の功績と言えばキリが無く、CEO就任以前からiMacの爆発的ヒットを生み出し、以来iPodの成功、iTunesによるエコシステムの確立、Mac戦略の成功、そしてiPhoneの大躍進と、枚挙に暇(いとま)がありません。

当然今回の退陣劇の裏には、ジョブズ氏が抱える病気の問題が大きなウェイトを占めているものと思われます。が、今日が奇しくも日本における初のWindows Phone搭載スマートフォン「Windows Phone IS12T」の発売日であることなどを考えると、最後の意地としてそこへぶつけて来たのではないかという気さえしてきます。

ジョブズ無きAppleが、果たしてどこまで求心力を保てるのか。これまで数々のヒット商品を生み出してきた“世界最強のディレクター”を失い、“宗教”とまで揶揄されるほどの人気を誇ったAppleは、これまで以上の革新的な商品を生み出せるのか。非常に気になります。

ただでさえAndroidの追随にその足元が揺らぎ始め、端末の発売サイクルにも狂いが生じ始めているiPhoneを抱えている中での退陣劇。Windows Phone陣営の攻勢も含め、まだまだ一波乱・二波乱くらいありそうな気がします。

記事執筆:あるかでぃあ


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