PINコード導入などで収束しつつあるけど……LINEのアカウント乗っ取り被害を警視庁が確認

警視庁のサイバー犯罪対策課は22日、人気のスマートフォン(スマホ)など向け無用通話・無料メールサービス「LINE(ライン)」においてアカウントを乗っ取り、知人になりすました偽のメッセージで電子マネーを詐取された被害を東京都内で100件(約650万円)確認したと発表しています。なお、金銭の被害がなかったものも含めると相談は252件に上るとのこと。

同課は詐欺や不正アクセス禁止法違反の疑いで捜査しており、無料通話アプリ等に対する不正アクセス事案の発生についてパスワードの使い回しをやめるように警告しています。

LINEを用いたアカウントの乗っ取り問題はパスワードの変更を案内しているほか、第2パスワードとも言うべき「PINコード」を導入することなどで対策が進んでいますが、一方で、連日のようにソーシャルネットワークサービス(SNS)でもアカウントを乗っ取られたという被害が相次いて報告されています。

アカウントが乗っ取られた場合に攻撃者は知人になりすまし、「近くのコンビニでWebMoneyのプリペイドカードを買うのを手伝ってもらえませんか?」などとメッセージを送信してきて、WebMoneyを購入させ、それを利用するためのコード(番号)を写真で撮影させて送付させるという手口が行われています。

また、7月13日以降はWebMoneyだけではなく、AppleのiTune StoreやApp Storeなどで利用できるiTunesカードを利用したパターンも確認されており、すでに18件(195万円)の被害があったとのこと。

なお、日本経済新聞によると、同課は日本フランチャイズチェーン協会を通じて、コンビニエンスストアの店員に電子マネー購入者への注意喚起を依頼をしているほか、WebMoneyの提供元であるウェブマネーにもだまされて購入したWebMoneyの番号凍結措置を依頼しているとしています。

記事執筆:memn0ck


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LINE乗っ取り詐取、都内で650万円被害  :日本経済新聞
無料通話アプリ等に対する不正アクセス事案の発生について :警視庁
サイバー対策 情報セキュリティ広場 :警視庁