ファーウェイ「Ascend Mate7」をアピールする副社長の呉波氏(中央)

既報通り、華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)は6日、SIMロックがかかていないSIMフリースマートフォン(スマホ)の第3弾としてフラッグシップモデル「Ascend Mate7」(Huawei Technologies製)を日本国内にて今年12月よりU-NEXTなどの仮想移動体通信事業者(MVNO)や全国の量販店などを通じて発売することを発表した。

6インチのフルHD(1080×1920ドット)液晶を搭載したファブレットクラスの大型モデルで、価格はまだ未発表だがハイエンド製品の価格帯(一般的に5〜9万円)になると予想される。

同日、同社は2014年10月7日(火)から千葉・幕張メッセで開催される家電見本市「CEATEC JAPAN 2014」に合わせてAscend Mate7の日本投入についての説明会を開催。今回はその模様とAscend Mate7の魅力を紹介する。

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ファーウェイ「Ascend Mate7」はオクタコア(8コア)プロセッサー搭載と300MbpsのLTE対応が特徴

説明会にはファーウェイ・デバイスジャパンリージョンプレジデントでファーウェイ・ジャパン副社長の呉波(ゴ・ハ)氏が登壇。2014年の日本市場での取り組みを振り返り、SIMフリースマホはロースペックだけではないと印象づける製品展開を進めると語った。

製品説明はファーウェイ・ジャパン端末統括本部プロダクトセンター商品企画部長の吉本晃氏が行い、ディスプレイの周りの縁(ベゼル)幅が2.9mmに抑えられ、大画面ながらコンパクトに収められたAscend Mate7の狭額縁デザインは、ジャパンディスプレイ製「Super 6インチ フルHD LTPSディスプレイ」採用によるものであることを紹介。

この他、ソニー製の1300万画素BSIカメラなど各所に日本製のデバイスを採用していることをアピールしていた。また、ファーウェイ製スマホではおなじみの、自分撮り(セルフィー)に強い500万画素インカメラも搭載している。

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端末統括本部プロダクトセンター商品企画部長の吉本晃氏


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6インチは「iPhone 6 Plus」のディスプレイサイズ5.5インチよりも大きいが、縦方向の長さは157mmとAscend Mate7のほうが短いという。


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突起のないスリムボディーで胸ポケットなどにも入れやすい。

搭載するオクタコアCPU「Kirin925」はファーウェイ傘下のHiSillicon(ハイシリコン)が開発したもの。アーキテクチャーはARMのbig.LITTLEを採用し、処理内容に応じて高速なCortex-A15 1.8GHz(4コア)と省電力なCortex-A7 1.3GHz(4コア)のうち、必要なコアのみを稼働させて処理性能と低消費電力を両立している。バッテリーは4100mAhと大容量なので、長時間の動作を期待できそうだ。

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CPUはハイシリコン製。Cortex-A15 1.8GHz(4コア)とCortex-A7 1.3GHz(4コア)が搭載されている。


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シーンによってコアを使い分ける

ゲームなど処理の多い操作では、8コアのうち7コアが処理を進める。一方、通話やSNSなど処理内容が少ない操作では、省電力なA7の1コアのみ稼働させる。

LTEについては国内初のUE Category 6(Cat. 6)に対応したCA(キャリアアグリゲーション)を含む最大300Mbpsのネットワークに接続可能。NTTドコモは2015年春よりCat. 6対応端末向けにCAを利用した225Mbpsのネットワークを提供するが、Ascend Mate7はこれの流れを先取りするものと紹介された。

指紋センサーは、タッチするだけでスリープから復帰しつつ認証を解除できる。また、指がぬれていたり、どの方向からタッチしても指紋を認識可能だ。フォルダーの保護などに利用でき、他の人に端末を貸した場合でも重要な情報を閲覧されずにすむ。

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背面に指紋センサーを搭載。タッチでスリープからの復帰やシャッターを切ることもできる。


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右側面。本体側面を覆うバンパーは金属製で触感も良好。


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底面にはmicroUSBを搭載。


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左側面にはSIMカードとmicroSDカードスロットを搭載。microSDカードスロットはSIMカードスロットとしても利用でき、その場合はデュアルSIMとなる。


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大画面に合わせて、本体を傾けると片手操作サイズのキーボードが画面端に寄ってくる機能を用意。


Ascend Mate7の実機はCEATEC JAPAN 2014のファーウェイブースに展示されるので、気になるなら立ち寄ってみよう。

記事執筆:sureare(島 徹)


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