auのAndroidスマートフォン向けに「プライバシーデータ設定」機能を提供!

KDDIおよびKDDI研究所は20日、スマートフォン(スマホ)向けアプリをより安心・安全に利用してもらうために2014年10月以降に発売するau向けAndroid搭載スマートフォンにおいて位置情報や電話帳などの利用者情報へのアプリによるアクセスを制御する「プライバシーデータ設定」機能を提供すると発表しています。

この機能はアプリが電話帳などの利用者情報にアクセスした際にダイアログボックスにて初回アクセス時のみお知らせし、ダイアログボックス上で利用者情報のアクセス設定(許可・拒否)を選択できるほか、管理画面よってアプリ・利用者情報種別ごとのアクセス設定を変更することが可能になります。

これにより、利用者情報の送信に関する透明性を図り、安心・安全なアプリ利用を実現するとしています。利用料は無料。

02


スマホの普及に伴い、利用者の承諾なく利用者情報を外部に送信するアプリの存在がプライバシー保護の観点から懸念されており、総務省は2012年に「スマートフォンプライバシーイニシアティブ(以下、SPI)を公表し、アプリの開発者に対して、情報送信機能を備える場合の適切なアプリ向けプライバシーポリシー(以下、アプリプラポリ)の開示および利用者の承諾を得ることを求めています。

その中で、KDDIおよびKDDI研究所はこの問題を改善するため、2012年10月よりau向けアプリ配信マーケット「au Market」で提供するアプリに対して、SPI提唱項目に準拠したアプリプラポリの開示を必須化し、利用者情報の送信に関する透明性の確保に努めてきたとのこと。

今般、さらなる安心・安全なアプリの利用を実現するため、Google Playなど、au Market以外の経路からダウンロードされたアプリが利用者情報にアクセスした場合にダイアログボックスで通知するほか、アプリごとに利用者情報種別(電話帳、位置情報、電話番号)ごとのアクセス可否の設定を確認および変更することができる「プライバシーデータ設定」機能を提供するということです。

ただし、プライバシーデータ設定機能はデフォルト設定ではOFFになっているため、利用に際しては設定画面から利用設定を行う必要があるとしています。

◯スマートフォン向けアプリの安心・安全な利用に向けたKDDIの取り組みについて
1)プリインストール提供アプリ
・アプリ内にSPI提唱項目に準拠したアプリ向けプライバシーポリシーを持つことを推進
2)au Market掲載アプリ
・アプリ開発者からの申告に基づき、利用者情報の送信を伴うアプリ向けにプライバシーポリシーを自動生成
・アプリダウンロード前にプライバシーポリシーを自動表示
3)au Market以外の経路からダウンロードされたアプリ
・アプリが利用者情報にアクセスする際に、ダイアログボックスで通知し、アクセス設定(許可・拒否)が選択可能
・設定画面より、アプリ、利用者情報種別ごとのアクセス設定を一覧で管理および変更が可能

記事執筆:memn0ck


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
auのAndroid(TM)搭載スマートフォン向けに「プライバシーデータ設定」機能を提供 | 2014年 | KDDI株式会社