AndroidアプリがChrome環境で簡単に動作するように! |
Google(グーグル)は1日(現地時間)、Androidアプリを「Chrome OS」および「Chromeブラウザー」で動作できるようにするChromeアプリ「ARC Welder」をChromeウェブストアで公開しています。
ARC Welderは昨年の「Google I/O 2014」で発表され、β版として「App Runtime for Chrome(ARC)」が一部開発者のみに提供されてきましたが、今回、一般公開されました。
ARCを用いてすでに昨年9月には「Evernote」や「Vine」といった人気AndroidアプリがChromeアプリとして登場しており、一般公開によって今後、Androidアプリの移植が加速すると思われます。
ARC WelderはAndroid向けに開発されたアプリのパッケージファイル(apkファイル)をChrome OSやChromeブラウザーで利用するためのアプリにリパッケージできるアプリです。
Chrome向けに変換する方法は開発者向けページ「Getting Started with ARC - Google Chrome」にて説明されており、利用するだけならARC Welderを起動後にapkファイルを選択するだけでOKで、apkファイルが配布されていれば、自分が開発したアプリでなくても利用できるとのこと。
さらに、変換したChrome向けパッケージをChromeウェブストアで配布するにはZIPファイルをダウンロードして、Chromeウェブストアにおける公開作業を行なう必要があります。
なお、Google Play Servicesの機能がないためほとんど使えないアプリがあるほか、多くのAndroidアプリがタッチ操作をベースとしているため、タッチに対応したいないChrome OS搭載のChromebookなどではほぼ実用にならず、さらにAndroidのウィジェットはウィジェットとしては動作しません。
今後は先日発表されたタッチ操作に対応したChrome OS搭載コンパチブルパソコン「Chromebook Flip」(ASUSTeK Computer製)やデスクトップパソコン「Chromebase」(Acer製)であれば使い勝手もかなり良くなると見られます。
記事執筆:memn0ck
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