京セラもガラホを投入へ!タフネス仕様のタブレットやファブレットも

京セラは28日、前日の4月27日の2014年度(2015年3月期)決算発表を受けて都内にて説明会を開催し、高耐久性(タフネス)の技術を活かしたタブレットやファブレット、次世代フィーチャーフォンの投入を行っていくことを明らかにしています。

これまでにも今年度(2015年4月〜2016年3月)中にもタフネス仕様のタブレットを投入すると報道がありましたが、北米を中心に好調なタフネススマートフォン(スマホ)の技術を他の製品にも拡大していきます。

また、次世代フィーチャーフォンは現時点では特定のプラットフォーム(OS)の名前を出していませんが、AndroidやFirefox OSなどのスマホなど向けOSを採用したモデル、いわゆる"ガラホ"を開発していくとのこと。

現在の"ガラケー"とも呼ばれる従来型携帯電話(フィーチャーフォン)については以前に紹介したように2017年以降に生産を終了するとも伝えられており、京セラでもガラホにシフトしていくことが想定されます。

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説明会に登壇した山口氏


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京セラの2014年度決算概要

京セラでは現在、国内外で防水・防塵だけでなく、米軍が必要とするさまざまな物資の調達に使われる規格「Military Standard(以下、MIL規格)」に準拠したタフネス仕様のスマホを開発・製造しており、建設現場などで好評となっています。

そのため、携帯電話などの通信機器事業における新たな端末の開発としてこれらのタフネス仕様にする技術を活用し、タブレットやファブレット、次世代フィーチャーフォンに応用していきます。

通信機器事業自体もスマホなど向けの部品事業が堅調に伸びており、世界シェアNo.1の部品を数多く提供し、2015年度は約30%の売上増を見込んでいるとのこと。

また、端末事業についてもこれまでの中心販売地域だった日本や北米では特にアメリカ(米国)における4大携帯電話会社(Verizon WirelessおよびAT&T、Sprint、T-Mobile)において高耐久性機種を武器に販売拡大をめざすとのこと。

さらに、北米以外にも先日販売を開始した欧州、さらに中南米への参入も検討しており、説明会に登壇した同社代表取締役社長の山口悟郎氏は「イギリス(英国)やイタリア、スペイン、メキシコ、チリといった国々で販売を計画している。」と説明していました。

これらの地域でも高耐久性やスマートソニックレシーバーなどの日本で培った技術を搭載した特徴のある製品でグローバル市場を開拓していくとしつつ、プラットフォームの共通化によって開発コストを削減していくということです。

決算全体では売上高1兆5,265億3,600万円(前年比+5.5%)および営業利益934億2800万円(前年比-22.5%)、セグメント別では通信機器事業が売上高2042億9000万円(前年比+9.4%)および営業利益202億1,200万円(前年比)。なお、通信機器事業は売上高で全体の13.4%に当たり、約185億円の資産評価見直しによるマイナスとなっています。

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記事執筆:S-MAX編集部


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