シャープもインセル型タッチパネル液晶を量産開始!

シャープは17日、スマートフォン(スマホ)など向けの小型製品向けのインセル型液晶タッチディスプレイの量産を2015年6月から本格的に開始したと発表しています。

量産を開始したインセル型液晶タッチディスプレイはLTPS(CGシリコン)技術を採用する三重第3工場で生産。タッチセンサー部の回路と液晶ディスプレイを駆動する回路の両方を液晶ディスプレイの中に搭載することで、インセル化を実現したということです。

また、亀山第2工場での生産も検討中であり、実現すると、画面サイズや解像度、狭額縁化などさまざまなユーザーニーズに最適な対応を可能とするとともに安定した供給体制の構築を図れるとしています。

加えて、シャープでは亀山第2工場で採用しているIGZO技術の優位性を活かし、タブレットやノートパソコンなどへの搭載を想定した中型サイズのインセル型液晶タッチディスプレイを開発中。これにより、タブレットなどのタッチディスプレイを搭載した中〜大型商品の軽量化や薄型化を通じ、商品性の向上に貢献していきます。

現在、一般的なスマホなど向けの液晶タッチディスプレイには液晶ディスプレイ上にタッチセンサー部を取り付けて一体化したものが採用されています。

一方、インセル型液晶タッチディスプレイはタッチセンサー部の機能を液晶ディスプレイに内蔵しているため、軽量化や薄型化が図れます。これにより、スマホなどのデザイン性の向上に貢献します。

すでにライバルで液晶メーカーのジャパンディスプレイ(JDI)がインセル型タッチパネル液晶を量産しており、今回、ようやくシャープでも量産を開始しました。

シャープの液晶はiPhoneなどでも採用されており、今後、インセル型タッチパネル液晶を採用することでシャープ製スマホ以外でも薄型化や軽量化が進むと見られます。

記事執筆:memn0ck


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スマートフォン向けインセル型液晶タッチディスプレイを量産開始|ニュースリリース:シャープ