spモードはSIMフリースマホで使えるように!

NTTドコモがスマートフォン(スマホ)やタブレットなど向けに提供しているインターネット接続(ISP)サービス「spモード」にかけていた製品製造番号(IMEI)による制限を完全に撤廃することが明らかになりました。

先日にSIMフリーのスマホなどでspモードが利用できるようになったことを紹介しましたが、このときには使えているけれども一時的かもしれないとしていましたが、NTTドコモ広報部に問い合わせたところ「今後の方針として継続的に利用できるように10月より順次仕様を変更している。」と回答が得られました。

すでに多くのケースでspモードが開放されており、NTTドコモの製品以外のSIMフリーモデルで利用できるようになっていますが、現在はまだネットワーク設備を順次設定している状況で、場合によってはまだ使えないこともあるとのことで、10月末までに設備設定を完了させる見込みで11月初旬に正式に案内を出す予定であるということです。

spモードを開放した背景としては今年5月に改正された「SIMロック解除に関するガイドライン」に伴うもので、auやSoftBankのSIMロック解除ができるようになる10月後半をめざして準備を進めてきたとのこと。例えば、auでは以前に紹介したように10月20日から順次、購入日に従ってSIMロック解除対応機種で解除が可能となっています。

これにより、spモードにかかっていたIMEI制限が撤廃され、auやSoftBankのSIMロックを解除した製品だけでなく、各メーカーや格安SIMなどの仮想移動体通信事業者(MVNO)から販売されているSIMフリー製品にてネットワーク的に対応している「iPhone 6s」や「iPhone 6s Plus」、「Nexus 5」、「Nexus 5X」、「HTC Desire EYE」、「HTC Desire 626」、「HUAWEI P8max」、「HUAWEI P8lite」、「ASUS ZenFone 2」、「ASUS ZenFone 2 Laser」、「MADOSMA Q501」などのさまざまなすべてのSIMフリー製品で使えるようになっています。また、合わせてこれまで使えなかったCA_1-3以外のキャリアアグリゲーション(CA)の組み合わせもSIMフリー製品で使えるようになっています。

設定方法としてはSIMカードを装着すれば「spモード」のアクセスポイント(APN)がプリセットされている製品であれば選択すればOKですし、入っていない製品ではAPN設定にて新たに以下のようなAPNを新規作成して設定すれば使えます。

名前:spモード(任意)
APN:spmode.ne.jp
認証タイプ:CHAP

NTTドコモではこれまでにもSIMフリー製品で使えるISPサービスとして「mopera U」を提供していますが、現在新たに加入できる新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」などではspモードとmopera Uを契約するとそれぞれに料金がかかってしまうため、iモードと同じ「@docomo.ne.jp」のメールアドレスを使いたいという場合には今後はspモードだけを契約すれば良いことになります。なお、spモードメールはIMAPにも対応しているため、NTTドコモの製品以外で「ドコモメール」アプリを導入できなくても利用可能です。

また、ネットワーク構成的にmopera UはグローバルIPが付与されますが、spモードはプライベートIPが付与されるため、グローバルIPが必要な機能を使わないという場合にはより(DoS攻撃などを受けずに)安全に利用できます。一方、こういった違いがあるため、mopera Uも法人利用などで今後もメリットはあるかと思いますので、自分の使い方にあったほうを選ぶと良いかと思います。

記事執筆:memn0ck


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