FREETELブランドで日本のものづくりを世界へ

既報通り、プラスワン・マーケティングは27日、都内で「~FREETEL World 2015 A/W~新プロダクト発表会」を開催し、同社が展開するSIMフリー製品ブランド「FREETEL」の新商品の発売や日本メーカーとして海外進出を行なうことなどを発表した。

新商品としてはすでに発表されていたAndroid 5.1(開発コード名:Lollipop)を採用したスマートフォン(スマホ)のSAMURAIシリーズにおけるフラグシップモデル「極(KIWAMI)」および低価格モデル「Priori3 LTE」をともに2015年11月16日(月)より事前予約受付を開始し、極は2015年11月20日(金)に発売され、Priori3 LTEは順次出荷される予定。価格(税抜)は極の限定数販売される通常バージョンが39,800円、受注生産で背面パネルに金箔が施されたような和柄が59,800円、Priori3 LTEが12,800円。

発表会に登壇した同社代表取締役社長の増田薫氏は「今年6月にSIMフリーキャリアとしてスタートしたFREETELのこの4ヶ月で新しいSIMフリーフィチャーフォン『Simple』が発売3時間で完売、SAMURAIシリーズのSIMフリースマホ『雅(MIYABI)』が直販Webストアでは発売30分で完売、家電量販店でも1日で完売した」ことを紹介。

さらに「仮想移動体通信事業者(MVNO)としてのキャリア事業ではヨドバシカメラにおいてSIMカードのシェア1位を獲得」し、先日発表して提供が開始されている「iPhone向けのアプリ配信マーケット『App Store』のデータ通信量が高速パケット通信にカウントされずに無料で使えるSIMカードなどをはじめとするアプリに特化したさまざまなサービスを展開している」ことを紹介し、今後は「MVNOのL2接続(NTTドコモとのレイヤー2接続)はゴールではなくスタートに過ぎない」ことアピールし、SIMフリーキャリアとして好調であることを明かした。

また、App Storeの通信料が無料になるSIMカードに続き、海外からの訪日向けに海外で人気のある「WeChat」などのアプリでの通信料が無料になるプリペイドSIMカードを来年1月に発売し、端末メーカーとしても日本品質で海外市場に進出し、まずはカンボジアとメキシコでFREETEL製品を11月から販売開始予定であることを発表した。今回は、このようにさまざまな内容が発表されたFREETELのSIMフリーキャリアとしてめざす次なる取り組み、そして、海外展開についてレポートしていく。

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まずは、エントリーモデルとなるPriori3 LTEについて「LTEに対応して12,800円、圧倒的な低価格を実現することができました」と紹介した。前モデル「Priori2」は10万台を販売し、「FREETELブランドを知ってもらえるきっかけとなったのではないか」と語り、Priori3 LTEはカメラの画素数を800万画素に向上させ、無線LAN(Wi-Fi)をIEEE 802.11aに対応させ、世界最高クラスのコストパフォーマンスであることをアピールした。

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発売についてもPriori3 LTEも「11月16日から予約を開始し、発売は順次発売する」とのこと。

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極みをアピールするプラスワン・マーケティング 代表取締役の増田薫氏

続いて極についてまずは「当社のフラグシップモデルです」と紹介し、スペックについて2Kオーバーの約6.0インチWQHD(1440×2560ドット)液晶ディスプレイやMediaTek製2GHzオクタコアCPU「Helio X10」、3GB内蔵メモリー(RAM)、32GB内蔵ストレージ、約2100万画素リアカメラを搭載していることを説明した。さらにカメラ機能についてスローモンション撮影やマルチアングル撮影機能など、多彩な機能と6枚のレンズによって構成されたカメラによってクリアな写真撮影が楽しめることをアピール。

大画面の6インチディスプレイは「動画視聴やゲーム、仕事のメールをチェックすることに向いている」と語り、これらをサポートするために3400mAhの大容量バッテリーを搭載していることも特徴の1つとして紹介した。

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最後に価格について「限定生産のフラグシップモデル」であることを強調した上で、「限定プライスの39,800円でこの端末を市場に投入していきたい」と語った。さらに漆塗りに金の模様をあしらった受注生産モデル「和柄」を59,800円で発売することを紹介した。

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極は11月16日より予約を開始し、発売は11月20日予定。また好調の雅も年末に向けて増産するとともに「今後も魅力的な製品をどんどん皆様に提供していきたい、しかも魅力的なプライスで」と新製品に対する取り組みについて触れた。なお、雅についても年末に向けた増産によって10万台を超える見通しだという。

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続いて海外進出について「日本のメーカーは常に面白いものを出していた」と振り返り、「日本のものづくりを復活させて、日本のメーカーとして世界で戦っていきたい」と語り、11月からメキシコとカンボジアでFREETELブランドの製品を販売することを発表した。メキシコでは大手の販売店への端末の提供、カンボジアでは通信キャリア向けに端末を提供することを紹介。

また、同氏はこれらの2つが決まったので発表したとした上で、他にも北米や中東でも展開する予定であることを説明した。同社の支店がドバイやシンガポール、韓国、中国、香港、ロスアンゼルス、メキシコにあり、これらの国と周辺地域で展開できるように話を進めているという。

最後に「日本のメーカーとして日本の誇りを胸に、日本そして世界で戦っていきたい、SIMを含めて価値を提供したい」と語り、「日本メーカーとして10年以内に世界一になる」と目標を示した。なお、発表会の模様は以下の公式YouTubeチャンネルにおける動画にて閲覧できます。


動画リンク:https://youtu.be/RymmU8Sp1Gs

記事執筆:mi2_303


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