MicrosoftがNokiaから買収したスマホ部門を縮小へ!いよいよSurface Phoneの登場か

Microsoftは25日(現地時間)、スマートフォン(スマホ)のハードウェア部門を縮小し、関連する人員を最大1850人削減すると発表しています。主に2014年に買収したNokiaの携帯電話事業を引き継いだMicrosoft Mobileの人員で、他部門も最大500人が対象になるという。

これに伴って、2016年第4四半期(10〜12月)に退職金などの費用として約9億5000万ドル(約1050億円)を計上するとのこと。なお、同社ではすでにフィーチャーフォン(従来型携帯電話)部門については鴻海科技集団(Foxconn Group)の子会社であるFIH MobileやHMD globalに売却することを発表しています。

現在、MicrosoftではOSにWIndows 10 Mobileを採用したスマホ「Lumia」シリーズを展開していますが、Nokiaの時代からの販売不振が回復していない状況です。

そんな中、2014年にCEOに就任したSatya Nadella氏はこれまでのMicrosoftを変えるべく、さまざまな点で大きく転換させており、すでに2015年7月にはスマホ部門関連で7800人の人員削減を行っていましたが、新たにNokiaから買収した携帯電話事業のうちのフィーチャーフォン部門を売却し、さらなるスマホ部門を整理する戦略を取りました。

今回の発表の中で同氏は「携帯電話事業をセキュリティーや『Continuum for Phone』などの差別化できる分野にフォーカスする。今後もすべてのモバイルプラットフォームにおけるハードウェアやクラウドサービスで改革を続ける。」と説明。

これにより、スマホなど向けプラットフォーム「Windows 10 Mobile」の開発は継続され、他社へのOS供給は続けながら、自社ブランドのスマホは得意分野に特化する方針を示しました。

これを受けて、一部メディアでは自社ブランドのLumiaシリーズを終了するのではないかといった憶測も出ましたが、The VergeではMicrosoftのWindows & Devices Executive Vice PresidentのTerry Myerson氏(上記写真)のメモとして「規模は縮小するが、撤退しない」ことを明らかにしているということです。

昨年辺りから同社が展開するパソコンおよびタブレット「Surface」ブランドにおけるスマホ「Surface Phone」の噂も出ており、Nokiaから買収した事業を整理・再配置し、Surfaceブランドに移行する準備と見る向きもあるようです。

記事執筆:memn0ck


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
Microsoft、Nokiaブランドやフィーチャーフォン事業を鴻海(Foxconn)グループのFIH Mobileなどに売却!ノキアのスマホやタブレットが復活へ - S-MAX
Microsoft announces streamlining of smartphone hardware business | News Center
Read Microsoft's internal memo about its smartphone restructuring | The Verge