TCLがAlcatelブランドの新スマホ「SHINE LITE」などを

既報通り、TCL Communication(以下、TCL)は1日(現地時間)、ドイツ・ベルリンにて2016年9月2日(金)から9月7日(水)まで開催されていた世界最大級の家電見本市「IFA 2016」に合わせて「Alcatel」ブランドの新製品としてAndroidスマートフォン(スマホ)「SHINE LITE」や「POP 4」の6・7・10インチモデルのファブレット・タブレット、新しいウェアラブル「MOVE」シリーズ、 VR HMD「VISION」、全天球カメラ「360° Camera」などを発表しています。

各製品ともに今秋から順次発売され、SHINE LITEについては日本のNTTドコモが利用している周波数帯のBand 19に対応するなど、日本での発売も期待されています。そこで今回は少し遅くなりましたが、IFA 2016でのTCLブースで実際にAlcatelブランドのSHINE LITEやPOP 4のファブレット・タブレットモデルなどの実機を試した模様を写真を交えて紹介したいと思います。

【SHINE LITE】

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SHINE LITEの前面にはフロントカメラやディスプレイ、ナビゲーションキーなどが配置

SHINE LITEはAlcatelブランドの新しいスマホシリーズで、流行の端に丸みが付けられた2.5D強化ガラスとメタル素材の背面によるプレミアムなデザインながら200ドル(約2万円)を切る普及帯価格なのが魅力の製品です。

ディスプレイは約5.0インチHD(720×1280ドット)IPS液晶を搭載。2.5D強化ガラスの多くはCorning製「Gorilla Glass」シリーズですが、SHINE LITEでは旭硝子製「Dragontrail」を採用しているとのこと。また、ディスプレイはフルラミネーションされており、マルチタッチは5点まで対応。

表面にはディスプレイの下に左からアプリ履歴ボタンおよびホームボタン、戻るボタンの静電式タッチキーが配置し、ディスプレイの上には約500万画素フロントカメラやLEDフラッシュ、各種センサーなどが搭載されています。

サイズは約141.5×71.2×7.45mm、質量は約156g。カラーバリエーションは、Pure WhiteおよびPrime Black、Satin Gold、Gold Duo、Silver Duoの5色展開。デザインとしては若干だけiPhoneのテイストが入っているようにも感じられますが、シンプルで少しかわいらしい要素もあるように思われます。

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SHINE LITEの背面には指紋センサーやリアカメラなどが配置

背面には約1300万画素リアカメラやデュアルトーンフラッシュ、指紋センサーを搭載。バッテリーは2460mAhで取外不可。指紋センサーの下には「alcatel」ロゴ、背面下部には「SHINE」ロゴがあります。

主な仕様は、MediaTek製1.3GHzクアッドコアCPU「MT6737」および2GB内蔵メモリー(RAM)、16GB内蔵ストレージ、microSDカードスロット、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.2、microUSB 2.0端子、FMラジオ、A-GPS、加速度センサー、光センサー、近接センサー、P/Lセンサーなど。OSはAndroid 6.0(開発コード名:Marshmallow)を採用。

携帯電話ネットワークは4G(FDD-LTE方式)および3G(W-CDMA方式)、2G(GSM方式)に対応し、LTE UE Categor 4による下り最大150Mbpsおよび上り最大50Mbpsに対応。nanoSIMカード(4FF)を採用し、シングルSIMモデルとデュアルSIMモデルが用意されています。対応周波数帯は以下の通り。

GSM/HSPA+/LTE
2G bands Global: GSM 850/900/1800/1900;

3G bands EU:UMTS B1/2/5/8
APAC:UMTS B1/2/5/8
LATAM:UMTS B1/2/4/5/8
NA:B1/2/5/8/6/19

4G bands EMEA: B1/3/7/8/20/28A
APAC: B1/3/5/7/26/28/38/40
NA: B1/3/7/18/19
LATAM 2:2/3/4/5/7/17/27/28


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SHINE LITEの右側面には電源キーと音量上下キーが配置


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SHINE LITEの左側面にはSIMカードおよびmicroSDカードのスロットが配置


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SHINE LITEの下側面にはmicroUSB端子や外部スピーカーなどが配置。アンテナ用の樹脂のラインも見える


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SHINE LITEの上側面には3.5mmイヤホンマイク端子やサブマイクなどが配置


【POP 4 7”】

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POP 4はこれまでにAlcatelブランドのスマホとして販売されてきましたが、新たに6インチのXLスマホ(いわゆる「ファブレット」)と7インチおよび10インチのタブレットの3モデルが追加されました。それぞれOSにはAndroidが搭載されており、10インチタブレットには2in1のように使えるキーボードも用意されています。

6インチファブレットモデル。約6.0インチフルHD(1080×1920ドット)IPS液晶を搭載し、サイズは160.9×81.5×7.95mm。チップセットにはMediaTek製オクタコアCPU「Helio P10 MT6755」を内蔵するほか、3500mAhバッテリーや約1300万画素リアカメラ、約500万画素フロントカメラ、2GB RAM、16GB内蔵ストレージ、指紋センサーなど。

一方、写真の7インチモデルは約7.0インチHD(720×1280ドット)IPS液晶を搭載し、チップセットにはMediaTek製クアッドコアCPU「MT8735」を内蔵。IP52準拠の防滴・防塵仕様で、4GB RAMおよび16GB内蔵ストレージ、約1300万画素リアカメラ、約800万画素フロントカメラなど。背面はメタルっぽい処理がされており、約7.99mmの薄型ボディーとなっています。

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【POP 4 10”】

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10インチモデルも含めて3モデルともに4G LTEに対応しており、6インチのみがLTE UE Category 6で、残りの7インチおよび10インチはLTE UE Category 4に対応。10インチモデルのチップセットは、Qualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 430 MSM8937」を内蔵しています。サイズは約252.2×152×7.95mm。

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記事執筆:S-MAX編集部
記事執筆:佐野 正弘


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