KDDIエボルバがAI・人工知能EXPOにリニューアルしたAIアプリ「おはなしアシスタント」を展示!

東京ビッグサイトにて6月28日から30日まで日本最大のコンテンツビジネスの国際総合展「コンテンツ東京2017」が開催されました。コンテンツ東京2017では「コンテンツマーケティングEXPO」や「クリエイターEXPO」など個別のテーマに合わせたEXPOが複数同時開催されますが、AI技術の進歩に合わせ「AI・人工知能EXPO」が今回初開催となりました。

そのAI・人工知能EXPOに、KDDI関連企業であるKDDIエボルバがスマートフォン(スマホ)およびタブレット向けのAIアプリ「おはなしアシスタント」を展示。巨大なモニターを用いた実演を行い来場者の注目を集めていました。

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ブース中央に巨大モニターを起きアプリの実演を行うKDDIエボルバブース


■意外と歴史の古い「おはなしアシスタント」
KDDIエボルバは人材派遣やコールセンター業務のアウトソーシングを目的として設立されたKDDI関連企業で、この「おはなしアシスタント」は同社のサポート業務の一環として作られた、いわゆる「チャットボット」です。

本来人間が行っていたコールサポートの一部をAIによって自動化し、24時間365日対応可能な点をメリットとしてスタートした同アプリですが、そのサービス開始は2012年。すでに5年も前から使われているアプリが今回展示会に登場した背景にはAI技術の進歩とそれに伴う市場の高まり、そして同アプリの大きなリニューアルがあったようです。

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auユーザーでもアプリを使ったことがない人は多いかもしれない


■事務的なサポートアプリからキャラとの対話を楽しむアプリへ
前述のように本アプリは主にKDDIのサポート業務の一環として開発されたものですが、一般的な会話や天気予報の表示、目覚まし時計の設定、スケジュール登録など、生活支援も可能なチャットボットとして作られています。

当初はサポートアプリとしての方向性から可愛らしいアニメ的なキャラクターの採用などもありませんでしたが、昨今のAI関連市場の盛り上がりとアニメキャラクターを用いたAIアシスタントの人気から、同アプリでも今年3月より女の子のキャラクターである「レナ」を採用しリニューアルを行いました。

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「ヨリソイ型ハーフヒューマノイド」と名付けられたキャラクター「レナ」


レナの反響は上々とのことで、展示ブースでは実際に話しかけて反応を楽しむ来場者も。開発元であるアドバンスト・メディアの担当者によると、音声認識のほとんどの処理をオンライン上のサーバで行う方式のため端末負荷が少なく様々なデバイスで活用可能とのことで、企業向けには同アプリを同社の音声認識技術を用いた導入事例として紹介していました。

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天気予報アプリなど一部のアプリと連携することで画面を切り替えずに情報を表示できるようにしている


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KDDIのサポート業務を行う際にはレナがサポートスタッフの制服で応対してくれる


■auユーザーだけの特権!月額無料から利用できるAIアプリ
おはなしアシスタントはauで契約しているスマホおよびタブレット端末専用アプリとなっており、au Marketからインストール可能です。他社端末では利用でない点が少々残念ですが、基本的な機能は全て無料となっています。

モバイル端末向けのAIアシスタントと言えば、これまではNTTドコモの「しゃべってコンシェル」やAppleの「Siri」など音声応対を重視したスタイルが中心でしたが、今年に入りモバイル端末の処理性能の向上やAI技術の成熟化・コモディティ化などからキャラクターとの対話を楽しむスタイルへと進化しており、「おはなしアシスタント」もその流れに乗った形です。

単なる生活支援技術から、共に生活をするパートナーへ。AIの世界も大きく様変わりしつつあります。

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「擬人化」はAI技術を普及に導くキーワードかもしれない


記事執筆:あるかでぃあ


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