auが格安SIMを意識した月1980円からの料金プランを発表! |
既報通り、KDDIおよび沖縄セルラー電話は10日、都内にて「au発表会 2017 Summer 第2弾」を開催し、仮想移動体通信事業者(MVNO)などが提供する格安料金プラン(いわゆる「格安SIM」)を意識したau向け新料金プランを発表した。新しい料金プランは月1,980円からの「auピタットプラン」と20GBで月4,500円などの大容量な定額制「auフラットプラン」の2つ。
特に今回のこれらの新料金プランの注目ポイントは、スマートフォン(スマホ)などの製品購入時に適用された「毎月割」がなくなること。これにより、格安SIMの料金プランと同様に端末購入と料金プランを分離させたところにある。
なお、新料金プランが開始された7月24日以降も従来の料金プランでの契約も可能で、この場合は端末購入時に毎月割が適用となり、2年契約時には割引割を適用した”実質”価格で購入できる。
今回は、この新料金プランについて発表会のスライドを交えて従来の料金プランや格安SIMと比べてどうなのか紹介していく。
まずはじめに発表会に登壇したKDDI 代表取締役社長の田中孝司氏は、最近のお客様の声として「月々の料金プランを安くして欲しい」や「自分の使い方にマッチした料金がない」といった2つを紹介した。
日本の携帯電話市場でも格安SIMや格安スマホとして取り上げられることが多くなったMVNOと比較すると、auをはじめとする大手携帯電話会社は月々の料金が高い。
一方で、高価なハイエンドスマホなどの端末を大きな割引で購入することができたため、そこが落としどころでもあった。ところが、総務省のガイドライン策定以降、実質0円販売ができなくなったため、端末代を含むと割高感だけが増すイメージとなった。
そこで、利用者の声に対応するためには、料金をMVNO並にすることが必要であるとし、それを実現するために料金と端末を分けた”分離プラン”を導入する。
自分にあった料金がないという声というについても約2割強の利用者はデータ定額制では足りず、約5割のユーザーはデータを余らせているというデータを示した。特にデータを余らせているというユーザーは、その余った分も料金を払っていることにムダを感じていると解説。
この“無駄”に対して、スーパーカケホ契約なら月額2,980円(1GBまで)から利用できる新しいデータ通信オプションのauピタットプランを発表した。これまでデータ容量5GBで契約していた場合は月額5,266円を支払っていたわけだが、2GB以下しか使わなかった場合でも満額を支払う必要があった。
しかしながら、この新プランのauピタットプランでは3,980円(2GBまで)で済むことになる。以前、2段階の定額プランがあったが、それを現在の料金プランの段階制に割り振った形といえる。
つまり、auピタットプランを契約していれば、特にプランを変えることなく、使わなかった月は2,980円、多いときでも5GB以上20GB以内であれば6,480円で利用できる。
あまり電話を掛けないというユーザーも安く利用できるよう「シンプル」プランも用意。通話を良くすると言うユーザーはかけ放題となる「カケホ」プランが利用できる。
なお、表記ではインターネットの固定回線とあわせて契約する「auスマートバリュー」の適用を前提としているが、通常の契約では500~1,000円プラスされる点に注意したい。
一方、データ通信を多く利用するユーザーに対しては、1,500円安くなるauフラットプランを用意した。20GBと30GBのデータ容量と、シンプルおよびスーパーカケホ、カケホの3つの通話プランを組み合わせて、お得に利用可能だ。
なお、こちらもauスマートバリュー適用を前提として表記しているため、通常の契約では500円の割引となる。
お得な料金プランについての解説に続いて、新たに打ち出した分離プランについて解説した。分離プランの課題は、毎月割がなくなるため料金プランにプラスして純粋な端末代が加わるため、高価な端末の場合は端末代が料金プランの倍以上になることも起こりうる。
そこで割賦契約を24回ではなく48回に引き延ばすことで、毎月の割賦支払負担を低減させる。今回の発表の時点では、新料金プランは販売台数の多い「iPhone」シリーズを購入時における新規契約・機種変更では加入することはできない。なお、購入時ではない途中での料金プラン変更は可能だ。
これに対し、質疑応答の際に田中氏はiPhone購入時の新プラン加入については協議中であるのみの回答だったが、「秋に向かっていろいろございますので、その辺はですね、お互い理解しながら解答したいと思っている」と話した。
同じような料金プランができるかもしれないという含みもあり、さらに”秋”というキーワードに大きな意味がありそうだ。
しかし、4年も同じ端末を使い続けるのは好ましくないと思うユーザーのために月額390円を24回支払うことで残りの24回の支払を不要とする「アップグレードプログラムEX」を用意。
これによって、実質半額で端末購入が可能となる。そして、これまで通り2年使ったら、残債なしで新機種に機種変更できるというもの。
新料金プランは利用者によって安くなるパターンもあれば、あまり安くならないパターンもあるだろう。企業と違って、個人は年単位で出る差額で安さを感じるのではなく、月々の支払で安さを感じるもの。
なお、2017年12月末までは、auピタットプランおよびauフラットプランが1年間1,000円割引となる「ビッグニュースキャンペーン」が行われる。例えば、auスマートバリュー適用で2,980円まで割り引かれた月額料金から、さらに1,000円割り引かれ1,980円となる。
適用条件は、2017年12月31日までに機種変更もしくは新規契約同時加入すること。契約の翌月から1年間割引が適用される。
最後に、新料金プラン発表後後に行われた、TV CMに出演する斉藤由貴さんと夏帆さんをゲストに招いたトークセッションを動画で紹介する。
動画リンク:https://youtu.be/ryFKBeOchkY
記事執筆:mi2_303
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ