OCN モバイル ONEが9月27日より順次https通信におけるページングで通信品質を改善!

NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は31日、同社がNTTドコモから回線を借り入れて仮想移動体通信事業者(MVNO)として提供している携帯電話サービス「OCN モバイル ONE」( http://www.ntt.com/personal/services/mobile/one.html )において同社が持つトラフィックコントロール装置の機能を活用し、インターネット利用時の通信速度を改善する取り組みを2017年9月27日(水)より順次実施すると発表しています。

具体的にはユーザーの利用が集中する混雑時間帯に「https通信のペーシング」を導入し、暗号化通信の一種であるhttps通信が行われる際にトラフィックコントロール装置によってスマートフォン(スマホ)やタブレットなどの利用端末に届くデータパケットを最適なペースにコントロールするということです。

これにより、YouTubeのような動画配信サービスでもよく用いられているURLが「https://」で始まるWebサイトを読み込む際などのhttps通信にて通信品質が改善するとしています。なお、本施策は自動的に適用され、利用者が特に設定変更や申込手続きなどをする必要はありません。

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近年、スマホなどのモバイル通信においても動画などデータ通信量(トラフィック)が大きなサービスの利用が急増し、インターネットを流れるデータ通信量が飛躍的に増加しているとし、データ通信量の急増によって多くの人の利用が集中する時間帯などにおいて通信速度の低下が生じる原因の1つとなっています。

そこで、NTT Comではこういった状況の改善を目的に、これまで以下のような対策を行い、通信品質を向上させる取り組みを実施してきましたが、今回のhttps通信のペーシングによる改善もその一環となります。

1)加入者の伸びに合わせた通信回線の増強
2)通信開始時の速度を向上する「バースト転送機能」の提供
3)トラフィックコントロール装置の導入による通信速度やコンテンツ表示時間の改善

https通信で動画視聴など大容量の通信を行う際、Webサーバーからデータパケットを送信しますが、混雑時などにパケット再送が発生し、これによってネットワーク全体を流れるパケット量が増大して通信速度低下の一因となります。

しかしながら、トラフィックコントロール装置のhttps通信のペーシング機能を利用すれば、パケットを適切なペースで送出することができ、再送を抑制してネットワーク全体を流れるパケット量を適切に保つことが可能となります。

そのため、OCN モバイル ONEの利用者全体の通信速度改善に貢献し、また一般に動画を視聴する際には少し先の分まであらかじめデータを利用するスマホなどに読み込んでおく「バッファリング」が行われますが、本施策ではトラフィックコントロール装置からパケット送信のペースを調整することで、バッファリングデータの量をコントロールし、契約の通信容量を有効に利用することができるようになります。



記事執筆:memn0ck


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ニュース 2017年9月7日:「OCN モバイル ONE」の利用混雑時における通信速度の改善を実施 | NTT Com 企業情報 | NTTコミュニケーションズ 企業情報