ソフトバンクグループで保育クラウドサービス「hugmo(ハグモー)」を提供するhugmoは19日、都内にて「IoTを活用した新サービスに関する記者説明会」を開催し、幼児の午睡をクラウド上で管理する法人向けサービス「hugsafety」を発表しました。同サービスは10月1日から提供予定です。
日本では近年慢性的な保育施設の不足や保育士不足による待機児童の増加が大きな問題となっていますが、今回同社が発表したサービスは保育士の業務活動を効率化し負担を軽減するサービスとして注目されるものです。
hugsafetyで提供されるサービスは幼児の午睡管理に用いるタブレット向けアプリと午睡中の幼児の状態を監視する「マット型IoTセンサー」(バイオシルバー製)で、アプリは無料で利用できるほか、クラウドサービス「hugsafety」は初期費用3万円(以下、全て税抜)および月額費用15,000円、モバイルWi-Fiルーターレンタル費用は無料、マット型IoTセンサーは一括購入の場合118,000円(月額払いのリースプランあり)となっています。
■深刻な保育士不足と待機児童問題
保育所などに預けられる乳幼児~幼児は昼食後に昼寝をする「午睡」が慣習化していますが、この午睡時のうつ伏せ寝などが原因で体調が悪化したり、最悪の場合では窒息死するなどの不幸な事故が過去に度々起こっています。
こういった事故を防止するために全国の自治体では注意義務や安全配慮義務の観点から保育施設での午睡の管理を厳格に定めており、一般的に5分毎の体調チェックが行われています(幼児の場合)。
これまでの午睡管理には紙とペンが用いられ、午睡管理表へ保育士が細かく記入する必要があったために業務が煩雑で非常に手間の掛かる内容でした。hugsafetyではこの記入作業をタブレットで処理することで簡略化し、さらに入力データをクラウド管理することで作業の効率化と閲覧性を大きく向上させています。
同社では睡眠中の幼児の状態をIoTセンサーによって自動的に検知するマット型IoTセンサーを導入。センサーでは体動や呼吸、心拍などを検知し、Wi-Fiとソフトバンク回線を用いた通信によってクラウドサービスへと自動送信されたのちに手元のタブレットアプリに表示される仕組みです。
■空気圧の変化で体調の変化を捉えるマット型IoTセンサー
「ざっくりと原理を例えるなら【補聴器】です」とマット型IoTセンサーの特徴を語るのは同製品の製造元であるバイオシルバー 代表取締役の原田敬三氏です。
マット内に封入した空気の動き(空気圧の変化)を検知し、その変化の特徴から体動であるのか、心拍であるのか、呼吸であるのかを解析するというもので、この方式の大きなメリットとして非接触センサーであることや人の乗る位置がある程度適当でも検知できること、そしてマット自体に配線がないために折りたたんだりしても壊れる心配がない点などを挙げました。
センサーからの情報は備え付けられた端末によって解析されクラウド上へ送信されます。端末部分は汎用のモバイルバッテリーで駆動するようになっており、現在数日間から1週間程度の駆動ができるよう同梱するバッテリーの選定を行っている最中とのこと。またバッテリーには市販のものも利用できる汎用性の高さもメリットの1つです。
また原田氏は「安全が最優先なので誤検出の少なさを重視した」とも語っており、検出できる情報量に加えてその正確性や運用性の高さをアピール。万が一子どもたちの異常を検知した場合は直ちにアプリを通じてタブレットから警告音と警告画面が示されるなど、徹底した安全への配慮も見られます。
■保育士不足への助力となるサービスを
hugmo 代表取締役社長の湯浅重数氏は「hugsafetyで午睡管理のすべてを自動化できるものではない」としながらも、「保育士の目によるチェックとともに用いることで午睡管理業務の負担を軽減し、hugnoteなどとの連携によってより便利に活用いただけると思っている」と語り、本製品およびサービスに強い自信を見せていました。
hugsafetyでは全国自治体で主に利用されている午睡管理表の主なテンプレートに対応しており、それぞれのフォーマットに変換可能です。またユーザーによるカスタマイズも可能とのことです。
hugsafetyは法人向けのサービスであり、マット型IoTセンサーが高額であることなどから現在のところ個人向けのサービスを行う予定はないとのことですが、将来的には保護者が仕事中などにも子どもたちの体調や午睡の状態を見られるようなサービスを行えたら面白いかもしれないとも語っていました。
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX – Facebookページ



















コメント