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Android版ATOKがベールを脱いだ! |
ジャストシステムは11月26日、Androidマーケット上で「ATOK for Android トライアル版」を公開しました。
9月22日にはiPhone向けの「ATOK Pad」というメモアプリが発表されましたが、今回の「ATOK for Android トライアル版」はAndroid向けの文字入力システムとして公開されました。つまり文字入力が必要な全てのアプリで使える文字入力システムです。対応機種はXperia、GALAXY Sとなっています。2011年2月末日までは無償で使用することができ、その後は有償版を申し込む形となります。
iPhone版の「ATOK Pad」とは入力のやり方も大きく異なっています。筆者は早速所有しているXperiaにインストールしたので、使い勝手を写真と動画で見ていきましょう。
まずはAndroidマーケットからダウンロード・インストールを行います。一つ注意しなければならないのは、FOMAカードが入っていない状態では検索に引っかからずダウンロード・インストールができません。spモードメールアプリと同じですので、ご注意下さい
インストールを終えて、「設定」から「言語とキーボード」を選択すると、「ATOK Trial」を選択できるようになっているので、まず「ATOK Trial」にチェックを入れます。
以上のようなメッセージが出ますので、「OK」をタッチします。
その後文字入力をしたいアプリで、キーボードを切り替えます。「ATOK Trial」を選択します。
使用許諾契約書が出てきますので、「同意する」をタッチすれば「ATOK for Android」を使用する用意は全て完了です。
では、早速入力画面を見てみましょう。入力画面は2種類あり、こちらはQWERTYキーのモードです。数字キーも並んでいます。
シフトキーをタッチするとよく使う記号や大文字入力ができます。
横画面は以上のようになります。
続いてこちらがテンキーのモードです。
一番左の下から2つめにある文字切り替えキーをタッチすると、平仮名から英文字に入力モードが変わります。
もう一回文字切り替えキーをタッチすると数字入力モードに変わります。もう一回押すと平仮名入力モードに戻ります。
横画面でもテンキー入力は可能です。
左の列の一番下のキーはキーボード・パネル切り替えキーとなります。短く押すとテンキーとQWERTYキーのキーボード切り替えになりますが、長押しすると上のようなパネル切り替え画面になり、様々な特殊な入力が可能になります。
一つは「文字コード入力」その名の通り、文字コード表からの入力が可能になります。文字コード表から入力したい文字のあるコード表を選択します。
上の画面はロシア文字を呼び出したところ。特殊な文字や難読漢字などはかえってこうした文字コード表から入力した方が早いです。
次のパネルは「定型文」。インターネット文字列などよく使う文章・文字列を簡単に呼び出すことができます。
「絵文字」パネルは「spモードメール」アプリ専用のパネル。spモードメールが対応しているドコモの絵文字を簡単に入力することができます。なお、「spモードメール」以外のアプリではこのパネルは選択することができません。
「顔文字」パネルは顔文字を呼び出すことができるパネルです。種類毎にカテゴリ分けされています。
「記号」パネルは記号を呼び出せるパネルです。半角記号には「半角」という説明書きがあるので、全角と半角の入力ミスがなくなり、非常に便利です。
今回の「ATOK for Android トライアル版」の一番の目玉が「ジェスチャー入力」の「フラワータッチ」。テンキー表示の時の入力方式の初期設定となっています。フリック入力に似ていますが、5つの母音に対応する5文字を上側に配して、なぞる操作で入力が可能になります。
「フラワータッチ」の下側は小文字・濁音・半濁音を入力できるようにする機能。小文字・濁音・半濁音のキーは別にあるのですが、そこを押さなくても、こちらをなぞることにより、簡単に小文字・濁音・半濁音を入力できるというものです。ここが既存のフリック入力と絶対的に違う機能で、慣れると非常に便利で、入力時間を短縮できるのです。
英文字入力時の「フラワータッチ」では数字も入力できます。英文字と数字が混ざった文章や文字列を入力する時はわざわざ入力モードを切り替えずに済みます。下のシフトをなぞれば大文字・小文字の切り替えも簡単です。
予測変換は「きょう」、「あす」などと入力すると日付の入力も可能です。
文字切り替えキーを長押しすると、ATOKメニューを呼び出せて、各種設定や単語登録、英語入力モードへの設定ができます。
英語入力モードに設定すると平仮名入力モードを選択できないようにすることができます。
「ATOKの設定」画面。
「ソフトウェアキーボード」の設定で、先程紹介した「フラワータッチ」が使える「ジェスチャー入力」以外の「ケータイ入力」や「フリック入力」などテンキー表示時の入力方式を選択することができます。
「入力・変換」で、推測変換の入り切り、無入力時も推測変換候補を表示するか否か、英語入力モード時に単語入力後に自動でスペースを入れるか入れないかを設定できます。
「デザイン」でテーマや推測変換候補の表示方法を設定できます。
テーマは黒を基調とした「標準」の他、「藍」と「秋桜」を選択できます。
テーマを「藍」に設定したところ。
テーマを「秋桜」に設定したところ。
推測変換候補を3行表示・文字の大きさ小に設定したところ。
ツールは「辞書ユーティリティ」と「定型文ユーティリティ」の2つがあります。
「辞書ユーティリティ」は辞書に呼び出したい単語を登録できるツールですが、非常に便利な機能として、パソコンのATOKの辞書一覧データ(テキストファイル形式)を取り込み、パソコンと同じ入力環境をAndroid上に作ることができます。メニューキーを押して「一括登録」をタッチします。
パソコンで書き出したATOKの辞書一覧データを選択すると、辞書の取り込みが開始されます。
辞書を取り込んだところ。筆者はサッカーの取材もしているので、サッカー関係の単語がたくさん取り込まれました。
定型文ユーティリティは先程紹介した「定型文」パネルで呼び出せる定型文を編集できます。また、カテゴリも自分で設定できます。
最後に「ATOK for Android トライアル版」の使用動画を公開します。操作感など参考にしていただければと思います。撮影しながらなので、ぎこちなくも見えますが、実際はとても滑らかに操作ができました。
「ATOK for Android トライアル版」は非常に高機能な文字入力システムで、あまりの使いやすさに驚きました。変換効率の良さのみならず、「フラワータッチ」のようなスマートフォンでも使いやすい入力システムもしっかり考えられており、完成度は非常に高いと言えるでしょう。既に完成度はかなり高いのですが、Androidマーケットのコメント欄には既にマッシュルーム対応希望など、様々な要望が出されており、来年2月末日以降に提供予定の有償版はさらに高機能で使いやすくなるのではないか、と期待しております。XperiaやGALAXY Sユーザーの皆様はぜひ無償でのトライアル期間のうちに試してみてはいかがでしょうか。
記事執筆:こば(小林健志)
アプリ名:ATOK トライアル
価格:無料(2011年2月末日まで)
開発者:Justsystems Corporation
バージョン:0.9.0
ジャンル:ソフトウェアライブラリ
Androidマーケット:http://market.android.com/search?q=com.justsystems.atokmobile.trial.service
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