何を買おうか迷う、2010年でした…

みなさま、2010年はいかがでしたでしょうか?今年も通信業界は色々と激動でした。各社ともAndroid端末をそろえてきたと思ったらなんとおサイフケータイ、ワンセグから防水端末まで。ゆるやかに進むと思われていた端末比(フィーチャーフォン:スマートフォン比)の転換も早ければ来年に、とのことでびっくりです。

それではそんな中、のんべんだらりと記事を書き、のんべんだらりと生きて来た29aとして3つほど個人的な所感に基づいてピックアップしたのでのんべんだらりと今年の所感を交え書き記してみたいと思います。続きから!

2010年も”キャズム”はキャズムを超えなかったが…
「キャズム」とは一般に普及するにあたって”マニアック”な人というイメージの「アーリーアダプター」から”流行もの先取り”なイメージの「アーリーマジョリティ」へプロダクトが普及するにあたっての深い溝のことだそうです。まずこの言葉がマーケティングやら経営やら一部の”マニアック”な人たちのモノのまま落ち着いていて一般的な言葉として普及していない(哀)のですけどスマートフォン、Androidという言葉自体はキャズムを超えて広く知れ渡ることとなりました。

実際問題として、Androidというくくりでみると意外にもdocomoが先鞭を付けています。2009年7月10日に発売され、発表会にはマスメディアも駆けつけるなどそれなりに話題があったものの、SPモードの非搭載(当時はSPモード自体ありませんでした)や「ガラケー」に比べた時の操作性やアプリケーション、コンテンツの充実、プラットフォーム自体の成熟度から普及へは至りませんでした。

ところが2010年はXperiaが先陣を切る形でAndroidの攻勢が始まり、既にブランドの確立された”iPhone”の次世代機、iPhone4と比べられることで逆に一般的な地位を押し上げて行くこととなりました。流れがでた所で各社、「ガラケー」からの移行する際の障壁であった機能的なマイナス面(おサイフケータイ、赤外線、ワンセグ)を取り除いた端末を発表、来年の普及を予想させるに十分な市場の流れとなりました。

そんな中、2010年印象に残った端末として3つほどピックアップしましたので以下に…。


さよならZERO3?新世代ドッチーモ、HYBRID W-ZERO3
実はウィルコム製スマートフォン、HYBRID W-ZERO3も今年2010年の1月28日に発売されました。

PHSでありながらFOMA網に対応し、Microsoft Windows Mobile 6.5 Professionalを搭載、500万画素カメラやGPS、タッチパネルを搭載、スマートフォンでありながら赤外線に対応するなど”今みると先取り”した感のある端末。
ただ、CPUのクロックが低くお世辞にも快適とはいえない操作性や既にレガシーである感のあるWindows Mobileの採用など所々抜けているのが惜しい所です。

2005年、スマートフォンという言葉すら無かった当時からスマートフォンを手がけていたウィルコムが時が経つにつれ後塵を拝することとなり、大逆転を試みての「SIMフリー(そういえばここも先取り(他社SIMをさせる実用的な端末という意味で))」端末。

販売は芳しくない結果となりましたが「日本市場とはいえスマートフォンでも売れる」という土壌を築いたからこその他社のスマートフォン端末投入がすすんだのかと。ZERO3ブランドの功績、功罪併せ持った記念、祈念として2010年の1台のひとつとしてピックアップさせていただきました。

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打倒iPad?サイズ、バッテリ、機能のバランスが絶妙なGALAXY Tab
続いてはGALAXY Tab。iPad側をピックアップするかどうか迷ったのですが利用頻度の高いこちらをピックアップしました。

実際問題、ブラウジング時の快適さはスクロール速度、反応、安定性などiPadのが上です。ただし、これはSafariによるものでブラウザがカリカリにプラットフォーム向けにチューニングされているのが要因かと。Android次期バージョンである「Gingerbread」のブラウザの動作、軽快性によってまた采配が変わってくるところだとは思いますのでその他の点でいくつかGALAXY Tabの優位点をご紹介しておきましょう。

まず、は”サイズ”。ビジネス鞄にPCと一緒に入れたときにiPadだと”PCの厚みがます”感じでフットプリントの大きさが邪魔になります。対してGALAXY Tabはその半分ほどのサイズとなるので、ACアダプタ等を入れる場所の確保がしやすくなります。複数デバイスを持ち歩くときにこれはポイントが高いところです。
続いて”プラットフォーム”。Androidという部分は非常に大きいです。iPad、iPhoneのiOSは完成されており、その提供された機能やちゃんと審査されたアプリケーションなど総合的な”ユーザエクスペリエンス”を提供するもので決して”機能重視”ではないんですね。誰でもそこそこに使えるiOS端末に比べ使いこなすには多少勉強が必要だが”自分好みに育てる事ができる”のは人によるかもしれませんが、端末を扱う楽しさの一つでもあるかと。

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【ジャストサイズタブレット!ドコモのAndroid搭載「GALAXY Tab」特集】


iPhone 4
とかいいながらiPhone 4です。初代iPhone(※日本未発売)、iPhone 3G、iPhone 3GSと順調にマイナーチェンジを続けるなかで「このまま単なるスペックアップ…?」と思わせて且つ互換性の高く(倍々な液晶の解像度等)ガラっとイメージを変えたデザインの”iPhone 4”を出してきましたApple。

デザイン優先の弊害か、割れやすいガラス面やアンテナ問題、ホワイトの発売延期など多々ありましたが「操作していて楽しい(かもしれない)」、「見ただけで操作がわかる(かもしれない)」、「端末を使いこないしてる気分になれる(かもしれない)」といったトータルでの”ユーザーエクスペリエンス”はiPod時代から一般ユーザへ非常に請求力が高いものと思われます。

都内なら電車でもかなり見かけるようになりましたこの端末、ニュース的にも2010年を象徴する端末の一つというところでピックアップさせていただきました。

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以上の3端末、かなり偏った感があるかもしれませんが2010年総括含め、ピックアップしてみました。

「今年スマートフォンデビュー」という方も珍しくなく、「Xperiaには苦労させられた」とか「IS03、バッテリー頑張ればもつよ!」等という声も聞こえてきます2010年も残すは後少し…。

同年末特集は他のライターの方々も草稿(または既に掲載)していますので、来年のお正月機種変更に備えばっちりと情報収集をされてはいかがでしょうか?

それでは今日は、今年はこのへんで…良いお年を!


来年のスマフォ業界は大丈夫か?

大丈夫だ、問題ない


記事執筆:29a


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【年末企画】2010年のスマートフォンをまったりと振り返ってみる~iPhone 4の光と影!?(ライター・えど編)