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Windows Phone IS12Tのソフトウェアをチェック!

KDDIと日本マイクロソフト、富士通東芝モバイルコミュニケーションズの3社が27日に共同発表を行い、9月以降にauから発売される予定のWindows Phone 7の最新バージョン「Windows Phone 7.5 Mango」を搭載のスマートフォン「Windows Phone IS12T」。その気になるソフトウェア周りについて、写真を交えて紹介していきたいと思う。

Windows Phone 7の顔、「ホーム画面」は?
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スリープ状態から復帰すると、ロック画面が表示される。任意の画像を指定することが可能で、漢数字の日時表示が面白い。

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画面を上方向にフリックすることでロック解除できる。画像そのものがカードのように動くのはなかなかセンスがいいエフェクトである。

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ライブ・タイルと呼ばれるタイル型のメニューがWindows Phone 7の最大の特徴となっている。タイルの色は設定メニューからテーマを選択して変更することが可能だ。
右側の「→」キーをタップするとアプリ一覧が表示される。

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リストから任意のアプリを長押しすると、「スタート画面に追加」と表示されるので、タップすることでタイルメニューに追加される。

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また、タイルアイコンを長タップすると編集モードに移行する。画鋲アイコンをタップすると、スタート画面から削除することができる。タッチ操作だけで画面カスタマイズできる操作性は気持ちいい。

カレンダーの使い勝手はどう?

プリインストールされている予定表はどのように変わったのか見ていこう。

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一日表示。タイムバーで予定が表示されており見やすい。「今日」をタップすると本日の予定にジャンプする。「+」をタップすることで予定追加ができる。カレンダーのアイコンで月表示に切り替わる。タブを横フリックすると予定一覧、Todoに移動する。

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予定一覧。

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月表示。今日がピンクで塗りつぶされ、予定がある場合その日の日付の上に小さく文字が表示されている。IS12Tの画面では何が書いているのか小さすぎて判別できなかった。このあたりは、見やすいカレンダーアプリの登場を期待したいところである。

予定表の同期は、Googleアカウントと同期設定を行えばGoogleカレンダーと同期できた。Windows Mobileのころは一つのカレンダーのみ同期可能であったが、複数カレンダーがある場合、それぞれが色分けされて表示されるようだ。

気になる「カーブフリック」の実力は?

IS12Tでは日本語文字入力システムとして「カーブフリック」を採用している。濁点や小文字などをワンストロークで入力できるのが魅力だが、実際使ってみてどうか。

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文字入力モードは日本語と英数字モードがあり、「日」と記載されている部分をタップすることで切り替わる。

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フリック時に指定された文字の斜め上に小文字や濁点のガイドが表示される。どの方向にフリックすればいいのかを慣れるまでは手元を見る必要があるが、マスターすると快適に入力できそうだ。

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筆者も気付くまでに時間がかかったのだが、「日」キーを長押しすることでフリックモードとQWERTYキーボードを選択できる。また、短押しでも切替が可能で、文字種キーを短押しすると日本語フリック、日本語QWERTY、英数字QWERTYモードが切り替わる。横画面で使うときはQWERTYの方が使いやすい人もいると思うので、好みで使い分けたい。

気になる電話帳の移行はどうなるの?

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Windows Phone 7ではPeopleがいわゆる電話帳に相当する。フィーチャーフォンからの乗り換えの場合、気になるのが電話帳の移行。microSDを搭載していないため、従来のスマートフォンのようにmicroSDを介しての移行が行えない。赤外線機能も搭載しておらず、その方法を取ることもできない。auのフィーチャーフォンであればau oneのサービスでで電話帳コピーが可能とのことだった。

Peopleの設定からGoogleアカウントとWindows Liveで同期が行える。Gmail連絡先からはスムーズにそのまま移行できる。Gmailを使っていない人であれば、Windows Liveにパソコンを使って携帯電話の電話帳を取り込み移行する方法を取ることができるようだ。

その他にもまだある、特徴的なアプリを見ていこう

WindowsといえばMicrosoft Office。Windows Phone7版ではどのようになっているか見ていこう。

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横フリックで画面が切り替わる画面になっている。保存ファイルはタイルとして表示される。Wordが青、Excelが緑、PowerPointが橙、Noteが紫となっている。

保存ファイルが増えたときに縦スクロールが増えると使い勝手がどうなるのかが気になるところである。

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Excelを横画面表示にすると一覧性がアップし、見やすい表示になる。画面をタップすることで拡大表示するので、細かい修正程度であれば使えそうだ。保存先は、端末、SkyDrive、Office365、SharePointから選ぶことができた。

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XBOX LIVEも注目すべき特徴の一つだ。アバターを作成して本格ゲームを楽しめることができるので、ゲーム好きな人には魅力的なコンテンツだろう。

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Market PlaceもWindows Mobileの物とは全く別の物になっている。OSのデザインに統一され、横フリックで項目を移動する。カテゴリーも細かく分けられ、新着、ヒットをピックアップするなど、ユーザーには分かりやすい構成になっている。あとはコンテンツの充実を期待したいところだ。

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IS12Tではハードキーを3つ搭載しており、ホームキーの左側に戻るキー、右側に検索キーがある。一見するとAndroidに似ているが、検索ソフトはGoogleではなくbingとなっている。

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検索キーはほかの動作中でも作動するので、ちょっと調べ物をしたい時に便利に使いたい。

気になるカメラはどう?

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IS12Tにはシャッターボタンが搭載されている。そのため、横に持ってカメラスタイルでの撮影ができる。

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画面は非常にシンプルで、ムービーモード切替キー、ズームキー、設定キーのみが表示されている。半押しでフォーカスロック出来るので、かなりクリアな写真を撮影することができた。

キャリアメールはどうなるの?

auのキャリアメール(@ezweb.ne.jp)への対応は、10月上旬対応予定だが、展示中の試作機のホーム画面にはEメールのタイルがあった。

アプリの提供はまだなので、Eメールの説明が記載されている画面だけだったのだが、スクリーンショットが表示されていたので紹介する。

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スクリーンショットを見る限りでは、かなりシンプルなデザインのようだ。早めの提供を期待したい。

今回は時間の制約もあり、すべての機能をチェックできなかったが、Windows Phone 7に初めて触れて全く新しいものであることを実感した。操作感は非常にサクサクでヌルヌル動いて気持ちいい端末だった。

実際に真価が問われるのは、自分の利用環境からのスムーズな移行、連携ができるかではないかと思うので、今後の展開に期待したい。

記事執筆:ちえ


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