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shimajiro@mobiler

海外旅行での通信回線確保において、以前にも当ブログメディア「S-MAX(エスマックス)」では韓国旅行のレポートをしたが、今回はマレーシア旅行のレポートをお届けする。

今回のクアラルンプール旅行では、テレコムスクエアさんのモバイルWi-Fiルータのレンタルサービスを利用して、実際に使用したレビューを行っていく。主に利用した場所は、滞在したマレーシアのクアラルンプール(写真はクアラルンプールのシンボル ペトロナスツインタワー)。


■マレーシアは1,200円/1日 国内キャリアの海外パケット定額より60%も安い!
まずは料金について。今回はレビュー用にご厚意で無料でお借りする事ができたけれど、モバイルWi-Fiルータをレンタルした場合、マレーシアでの通常料金は、1,200円/日となっている。

ケータイキャリアの海外パケット定額の最大2,980円/日と比較すると約60%安い計算になる上、モバイルWi-Fiルータを持っていなかった場合、モバイルWi-Fiルータの端末ごとレンタルすることができるのは便利。

仮に、3泊4日の利用だとすると、
・テレコムスクエアのレンタルの場合:1,200円×4=4,800円
・海外ローミングで通信した場合:2,980円×4=11,920円
と、4日間で7,000円以上の金額差となる。

また、テレコムスクエアのサービスは、レンタルサービスの中では唯一空港での受取手数料が無料なので、その点も料金的には有り難い(^ ^)

テレコムスクエアのモバイルWi-Fiルータのレンタル料金は、国・エリア毎に異なっており、安い国としては韓国、中国、台湾、香港ではそれぞれ760円/日とかなり安い料金設定になっているので、これらの国に渡航する場合は特にチェック。

韓国・中国・台湾・香港向けのサービス内容については以下ページにて。
株式会社テレコムスクエア モバイルWi-Fiルーターレンタル「Wi-Ho!」韓国・中国・台湾・香港1日760円


■今回レンタルしたセット内容

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端末などはテレコムスクエアオリジナルのケース(割とカッコイイ)に入ってる

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モバイルWi-Fiルータ端末&eneloopのUSBモバイルブースターをレンタル

モバイルWi-Fiルータ本体のほか、電源プラグの変換アダプタも付属されているので、現地で充電ができない!なんて間抜けなことにもならなくて安心(^ ^)

eneloopのUSBモバイルブースターはオプションとして210円/日でレンタルできる。


■端末はZTE MF30
お借りしたルータ本体は、ZTEのMFで、日本通信が『b-mobile WiFi』として販売していた端末とベースは同じもの。

今回使用した端末は中国語で表示がされていたので、中国語表記される部分については、マニュアルを読んでおいたけれど、せっかく国内でレンタルできるサービスなのだから日本語表記できれば安心できるので、この点は今後の改善を希望したいところ。


■現地空港着陸後すぐに通信可能!
現地空港に到着して、モバイルWi-Fiルータの電源を入れればOK。スマートフォンやタブレットでAPNなどの設定は不要で、端末のSSIDを選択した後、パスワードを入力すれば通信が可能になる。現地で余計なことを考える手間がないのは嬉しい(^ ^)

また、SSIDとパスワードは端末にシールとして貼付されているので、迷うことがないのも安心できるポイント。


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着陸後、ターミナルに移動するまでの間に通信が使える!

現地に到着してすぐに使えるのはキャリアの海外ローミングも同じだけれど、現地でプリペイドSIMを契約する場合は、プリペイドSIMを入手して設定が完了するまでの間は通信が使えない。

安いだけではなく“空港に着いてすぐ”使えるのもレンタルサービスの魅力のひとつで、「着陸なう!」とか「クアラルンプールナウ!」というツイートをいち早くSNSに投稿することができる。

※到着時は早朝だったので、反応があまりなかったのは寂しかったけれど…(^ ^;


■エリアについて:全域で3G通信が可能だった
今回お借りしたモバイルWi-Fiルータには、DiGiのSIMカードが挿さっており、滞在中に移動した全てのエリアで3G通信が可能だった。

[利用したエリア]
・クアラルンプール国際空港(LCCT)
・Shangri-Laホテル周辺
・ブキットビンタン駅周辺
・Batu Cave周辺
・Low Yat Plaza周辺
・KLセントラル駅周辺

DiGiのエリア詳細については、DiGiのサイトにて公開されている。
DiGi Internet


■通信速度について
Speedtest.netなどのスピードテストは行っていないが、モバイルでのTwitter利用、現地情報のWebサイトの閲覧、メール送受信、GoogleMapの利用などにおいて、速度不足を感じることはなく快適な通信速度を得ることができた。

但し、iPhone 4SでFaceTimeを使ってみたところ、音声部分には問題がないものの、映像については品質が悪い場合があったので、ビデオ通話で使うには物足りないこともありそう。

SkypeなどのVoIPについては試していないが、3G回線でも十分使えることを他の国で体験しているし、今回もFaceTimeの音声部分では普通にやりとりができたので、SkypeなどのVoIPサービスも問題なく使えるだろう。

宿泊したホテルの無線LANの速度が快適だったということもあって、ホテル内ではモバイルWi-Fiルータ経由での通信はほとんど行わなかったけれど、PCでバリバリ作業をするのでなければ必要十分な速度が出ていたとも言える。
※そもそも、旅行先にPCを持って行って現地で作業をするのはマイナーかなぁ(^ ^;


■バッテリの持続時間は4時間~5時間程度
ルータ単体で使用した場合のバッテリの持続時間は4~5時間程度なので1日中使うには少々物足りない。代わりにeneloopのUSBモバイルブースターをオプションで付けることが可能なので、eneloopなどの予備バッテリを持っていない方はルータと同時にレンタルするという手もあり。

最長で10時間ぐらい連続稼働をさせてみたけれど、eneloopのバッテリで充電しながら使うと、両方のバッテリが空になることはなかった。

但し、ルータ側のバッテリが空っぽの状態から、eneloopのUSBモバイルブースター経由では充電できなかったので、eneloopと組み合わせて使う場合、ルータのバッテリが空になる前にeneloop経由で充電したほうがいいだろう。


■レンタル端末のSIMカードの着脱は厳禁
レンタルをした後に気づいた(それまで勘違いをしていた)のだけれど、テレコムスクエアのサービスでは、レンタルした端末のSIMカードの着脱については厳禁ということで、ルータのバッテリを取り外すと「開封厳禁」というシールが貼られていた。


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SIMカードの部分に開封厳禁のシールが張られている

レンタルしたルータからSIMカードが取り外せないので、例えばルータのバッテリが切れた場合に、別のルータに差し替えて使う、あるいは、もともと自分が持っているSIMフリーのルータなどに、レンタルした端末からSIMカードを抜いて使う、ということができない点はやや不便かもしれない。

ルータ本体をレンタルした場合は、SIMカードの抜き挿しが厳禁だけれど、SIMカードだけをレンタルする「モバイルデータ用SIMカードレンタルサービス」も提供されており、こちらは各自が所有しているSIMロックフリー端末にSIMカードを差し込んで利用することが可能。

「モバイルデータ用SIMカードレンタルサービス」については以下のリンク先で確認できる。
データ通信カード、海外用モバイルデータ通信レンタルサービスならテレコムスクエア

但し、そもそもモバイルWi-Fiルータのレンタルサービスを利用するユーザを考えると、自分でSIMロックフリーの端末を持っていないことが多いような気はするので、そういう意味では大きな不便はないのかも。と思ったり(^ ^;


■まとめ
今回初めてモバイルWi-Fiルータのレンタルをしてみて感じたのは、とにかく“カンタン”に利用ができるということ。

海外での通信手段は、docomo、KDDI、SoftBankなど各社が提供する海外パケット定額サービスを利用するのがてっとり早いけれど、料金的には最大で2,980円/日の料金が発生するため、定額ではあるものの決して安いとは言えない。

反対に安さを極めると『海外で現地SIMを購入&契約する』という方法に辿り付くのだけれど結構面倒で、いくつかを挙げてみると、
・現地の周波数に対応したSIMロックフリー端末を用意する
・現地で契約するキャリアを決める
・現地でSIMカードが入手できるお店を調べる
・契約するプランを調べる(店員がやってくれることもある)
・購入したSIMカードをアクティベーションする(店員がやってくれることもある)
・端末にAPNなどの設定を行う(端末によっては自動で設定が可能)
という手間がかかり慣れるまではハードルが高い。

国や地域によっては開通まで時間がかかったりすることもあって(今回入手したSIMカードでも実際にあったので)、何度か現地のSIMカードを購入&契約した今でもそれなりに手間がかかる作業だと感じている。(筆者は楽しんでるけど)

モバイルWi-Fiルータのレンタルは、上記のような手間を一切省いて端末と通信可能なSIMカードをレンタルすることができるので“現地でSIMカードを購入すること自体が楽しめる”ようなモバイル好き(または物好き)以外にとっては、モバイルWi-Fiルータのレンタルサービスの利用は非常にコストパフォーマンスが高く、ローミングでの海外パケット定額よりもコストを抑えて通信できる、有力な代替手段ではないだろうか。


テレコムスクエアのルーターレンタル申込などは以下のリンク先から。
海外での携帯、スマートフォン、インターネット通信ならテレコムスクエア

記事執筆:shimajiro


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