シャープというと、今夏は先ほど挙げたAndroidスマートフォン3機種以外にも、ハイスペックのYahoo!ケータイ対応フィーチャーフォン「THE PREMIUM9 WATERPROOF 109SH」や、高齢者層向フィーチャーフォン「かんたん携帯 108SH」を投入します。SoftBank向けに、ここまでバリエーションに富んだ機種を投入するのは、海外メーカーも含めて、ほかにはありません。

まずは、スマートフォンブームということもありますから、AQUOS PHONE Xx 106SHとPANTONE5 107SHについて聞いてみました。


■PANTONE 5 SoftBank 107SH


Q : PANTONE 5は、放射線測定機能が目立ちますよね。反響は大きかったんでしょうか?

A : 確かに、そこに目を向ける方が少なくないです。が、我々が狙ったのはあくまでも従来携帯電話(フィーチャーフォン)から乗り換えできていないお客さんへのアプローチ、という観点から企画を始めました。そこで、親しみやすい名前(PANTONE)を持ってきたんです。色もスマートフォンでは珍しい多色展開にしています。


Q : 量販店では「かんたんスマートフォン」的なノリで訴求していることが多いですが、メーカーとしてはどうですか?

A : そういった意図は持ってないですが、初めてスマートフォンを検討している方や興味の無い方の「難しい」とか、「使いこなせない」とか、そういった不安を払拭する意味での「スタンダードなスマートフォン」として訴求してもらえるのであれば嬉しい限りです。


Q : キャリア(ソフトバンクモバイル)が今までのAndroidスマートフォンでは考えられないくらいに販売促進していますよね。

A : (PANTONE 5は)先端の機器を求めるユーザーをターゲットにしていないですが、その場合は、値段がかなり重要な要素になります。そのような観点からは非常にありがたい(施策である)と思っています。また、SoftBank Selectionでケースやカバーも豊富に取りそろえているので、選ぶ楽しさ、というのもあると思います。


Q : でも、作る側とすると、全裸(ケースなし)で使って欲しい、という思いはあるのではないですか?

A : 本音ではそうですね。(筐体が)良い色を出しているのに、カバーをするとそれになかなかお目に掛かれない、っていうこともありますし。でも、お客様の「カバーをつけたい」という気持ちも否定はできません。ですから、「素(ケース無し)でもいいですよ」って感じで(笑)。


Q : PANTONE 5も含めて、今夏の新規スマートフォンは正面に物理キーが無いデザインですよね。ほかの国内メーカーでは、操作性を重視して「絶対に物理キーを付ける!!」と考えているところもありますが、その辺はどうお考えですか?

A : そこは柔軟に考えてもいいかな、と思っています。操作性を重視するのであれば、物理キーを配置した方が良いことも確かです。今夏は(特にAQUOS PHONE Xxでは)画面をより大きく見せることを重視して、このような(正面に物理キーを配さない)デザインになりました。今後は、端末のコンセプト・方向性で物理キーと画面キー、どちらも考えていきます。


Q : このような点はソフトバンクモバイルとの相談もするんですか?

A : もちろんしています。機能の取捨選択、ターゲットユーザー層にどう映るか、なども一緒にあわせて。ただ、その結果としてユーザーが使いづらいものを作って受け入れられない、ということは絶対にあってはならないことですから、付けるとか付けないとか、「これが絶対」ということはしません。


107SHの話題だけでも、結構盛り上がりました。やはりコンパクトでスタイリッシュなスマートフォンとして、かなりのできの良さが伺えます。

後編ではソフトバンクモバイルのフラグシップAndroidスマートフォンである「AQUOS PHONE Xx 106SH」や、フィーチャーフォンなどについて色々聞いていきます!



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